秋葉原の象徴「GiGO秋葉原1号館」が閉館へ
― 赤い外観で親しまれた“ゲームの聖地”、30年以上の歴史に幕 ―
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GiGO秋葉原1号館 閉館の概要
変わりゆく秋葉原と、GiGO1号館の終幕
2025年8月31日、秋葉原の中心地に立つゲームセンター「GiGO秋葉原1号館」が、その歴史に幕を下ろす。運営するGENDA GiGO Entertainmentが発表した内容によれば、閉館の理由は建物の定期賃貸借契約が満了となったためだという。
赤い外観と特徴的な建物の構造から、「秋葉原のランドマーク」とも呼ばれてきたこの施設。ゲームファンのみならず、観光客や海外の訪日客にとっても“アキバ体験”の象徴として親しまれてきた存在だった。
SNSなどでは、突然の閉館報道に対し「青春の一部だった」「あの赤いビルがなくなるなんて信じられない」といった惜別の声が相次いでいる。GiGO側も公式Xアカウントを通じて、「これまでのご愛顧に感謝し、たくさんの思い出を持ち帰っていただけたら」とコメントを発信している。
30年の歩みと「赤いゲームビル」の記憶
GiGO秋葉原1号館の歩みは、1992年10月に開業した「ハイテクランド・セガ シントク」から始まった。当時からセガ系アーケードの中核施設として稼働し、1990年代のゲーセンブームを象徴する存在だった。
その後、2000年代以降は「クラブセガ秋葉原」や「セガ秋葉原1号館」として名称を変更しながらも、常に“秋葉原のゲーセン文化”の中心に位置していた。2020年代に入り、GiGOブランドとしてリニューアルされたのちも、赤を基調とした外観と存在感は変わらず、多くのファンにとって「帰ってくる場所」であり続けていた。
秋葉原という街の変化とともに、この施設はゲーム文化の発信地、オタク文化の受け皿としても役割を果たしてきた。建物の外に掲示されるコラボイベントの告知や、限定クレーン景品の情報を確認するために、毎週のように足を運ぶ常連も少なくなかった。
閉館後の展開と継続施設
1号館の閉館後、当該建物にはマタハリーエンターテイメントが新たなアミューズメント施設を開業予定とされている。現時点では詳細未発表だが、GENDA GiGO側もこの動きに一定の理解を示しており、業界内での協調関係が継続する可能性がある。
一方、「GiGO秋葉原2号館」「3号館」「5号館」の3施設については引き続き営業が継続される見込みであり、今後はマタハリー側との連携体制を図りながら、日本のポップカルチャー発信拠点として機能強化を目指すとしている。
GiGO秋葉原1号館 vs 継続館（2号館・3号館・5号館）
| 項目 | 1号館（閉館対象） | 2・3・5号館（継続） |
|---|---|---|
| 開業時期 | 1992年10月（最古） | 2000年代以降 |
| 建物構造 | 地上7階建て・駅前立地 | 中型ビル・エリア分散型 |
| 外観 | 赤基調・秋葉原の象徴 | 各館で異なる外装デザイン |
| 主な機能 | クレーンゲーム・イベント展示 | クレーン・プリクラ・カフェ併設など |
| 閉館の有無 | 2025年8月31日に閉館 | 継続営業予定 |
| 後継予定 | マタハリーが同ビルに新施設予定 | GiGOが引き続き運営継続 |
他施設との明暗と、秋葉原再編の動き
1号館が閉館する一方で、2号館・3号館・5号館は営業を継続する。これにより、秋葉原の中心におけるGiGOブランドのプレゼンスは完全に失われるわけではない。しかし「赤い外観」「駅前の顔」「ゲーム文化の発信地」という3点の象徴性を担っていた1号館の消滅は、GiGO全体の印象にも一定の影響を与える。
一方で、後継施設の運営予定者であるマタハリーエンターテイメントは、過去に池袋や横浜などでも大型アミューズメント施設を手がけてきた実績があり、同ビルにおいても新たなカルチャー拠点の形成を図る可能性がある。
秋葉原に刻まれた「赤の記憶」
都市の風景が持つ“記号性”という観点から見たとき、GiGO秋葉原1号館の閉館は、単なる施設の終わりに留まらない。この赤いビルは、視認性の高さだけでなく「秋葉原らしさ」の一部として機能していた。アイドルの聖地である劇場や、オタク文化の発信基地と並び立つ位置にあった1号館は、「電気街」から「サブカル聖地」へと変貌した秋葉原の象徴でもあった。
同時に、この30年間で幾度となく姿を変えながらも残り続けた場所は、秋葉原という街における“記憶の定点”だった。定点が失われた時、人々はその街にかつての自分の記憶を重ねられなくなる。今回の閉館がもたらすのは、単なる物理的喪失ではなく、感情の中に刻まれた「時代の終わり」である。
GiGO秋葉原1号館の歴史と今後の流れ
▶ FAQ（読者の疑問に答える5問5答）
Q1. GiGO秋葉原1号館はいつ閉館しますか？
A1. 2025年8月31日をもって閉館となります。
Q2. 閉館の理由は何ですか？
A2. 定期建物賃貸借契約が満了を迎えるためです。
Q3. GiGOブランド自体が秋葉原から撤退するのですか？
A3. いいえ。2号館・3号館・5号館は引き続き営業を継続します。
Q4. 閉館後の建物には何が入る予定ですか？
A4. マタハリーエンターテイメントが新たなアミューズメント施設を開業する予定です。
Q5. 最後に訪れるなら、どのような情報を見ればいいですか？
A5. GiGO秋葉原1号館公式X（旧Twitter）でイベントや営業案内が随時発信されています。
