「突然の地鳴り、でも地震じゃない?」青森・津軽地方で起きた正体不明の音が話題に。SNSでは体験者の投稿が相次ぎ、漫画家・石塚千尋氏も反応。気象台も“説明できない”異常音に、住民の不安が広がっています。
青森「地鳴り」報告
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✅【速報記事|謎の地鳴り】津軽地方で突如響いた「説明できない音」
津軽地方の「地鳴り」はなぜ注目されたのか?
どの地域で地鳴りが発生したのか?
5月3日朝、青森県の弘前市やつがる市、五所川原市などの津軽地方一帯で、突如として「ゴゴゴ…」という地鳴りのような音が響いた。
SNS上には「揺れていないのに家がきしんだ」「低く響く不気味な音が鳴った」などの証言が相次ぎ、注目が集まっている。
報告された時間帯は午前9時15分ごろが中心。青森市の一部地域でも似たような音が確認されており、局地的ではなく広範囲での現象だったことが分かっている。
実際に体験した人たちの声
X(旧Twitter)では、数十件以上の地元住民による証言が投稿された。
「地鳴りみたいな音がして窓がカタカタいった」「地震アラートは鳴らなかったのに怖かった」など、体験者の多くが“音だけ”の異常を感じていた。
特に注目を集めたのが、弘前市在住の漫画家・石塚千尋氏(『ふらいんぐうぃっち』作者)の投稿。
「さっき家がガタガタってすごい音がなったけど何だったんだ」
という一言は、大きな拡散を生み、“現地のリアル”を象徴する声となった。
投稿が拡散されたSNSと反応は?
この現象は「地震ではない」「体感はあるのに記録がない」という矛盾性によって、SNSで爆発的に拡散された。
「地震アプリが反応しなかった」「怖すぎて眠れない」「音だけって不気味すぎる」など、感情的な反応が中心だ。
投稿には共通点が多く、
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「音は地面から響いたようだった」
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「重低音が遠くから近づいてきたような感じ」
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「風も雷もなかった」
といった証言が次々と登場し、不安の共有がネット上で加速していった。
地鳴りの原因は何だったのか?
この異常音に関して、青森地方気象台は「地震・火山活動の情報は入っていない」と明言している。
また、近隣の岩木山・十和田湖・八甲田山にも異常な火山活動はなく、気象庁の観測網でも“異常なし”とされた。
一部では「超音速航空機の音波では?」との声もあるが、確認は取れておらず、気象台側も「関連情報はない」としている。
つまり、現時点では何が原因でこの音が発生したのか、誰も分かっていないというのが公式見解だ。
✅ 体験者の証言と地域補足
午前9時過ぎ、鰺ヶ沢町にいた住民からは「ズズズズ…という音が下から響いてきた」という報告があり、屋外ではなく家屋の中で体感された例も多い。
住民の中には「過去に経験した地震とは違う感覚」「あまりに低音で不気味だった」と語る人も。
現地の防災無線などは作動せず、警報もなかったため、なおさら不安感が募ったという。
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発生時の天候:曇り・弱風 → 気象現象では説明困難
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自衛隊演習や発破工事の情報も現在のところ「なし」
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地盤変動による断層音の可能性は否定できないが、検出されず
✅ この現象はどう広がったのか?
5月3日午前9:15頃
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津軽地方で「地鳴り」のような音が発生
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住民が「揺れてないが音がした」とSNSに投稿
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地元漫画家・石塚氏も投稿し話題に
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気象台が「地震・火山ではない」と発表
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「正体不明の音」として拡散・不安が加速
▶ 前半の整理 | ▶ 後半の注目ポイント |
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午前9時15分ごろ発生 | 原因不明のまま、住民の不安が続く |
SNS上で一気に拡散 | 気象台は「観測されていない」と強調 |
漫画家の投稿が信ぴょう性を後押し | 超音速機や地盤変動も「確認されていない」 |
地鳴りのような音だが揺れはなし | “記録に残らない現象”として社会的な関心に発展中 |
✅ 専門家はどう見ているのか?
火山学の専門家によると、
「こうした“音だけの現象”は地下の微小断層運動や空気振動が要因となる場合もあるが、今回のように記録が全く残らないケースは極めて稀」とのこと(東北大学教授・過去の類似研究より)
つまり「説明不能な異音」という現象そのものが、いかに社会的インパクトを持つかを裏付けている。
不安は、説明できない“音”によって生まれる。
それが人間の原始的な防衛本能であろうと、SNSが感情を倍加させた幻想であろうと。この国では、かつて「音」だけで戦慄が走った時代があった。空襲、地鳴り、津波。
だが今は、目に見えず、記録にも残らない“音”が、情報社会の中でトレンド化されていく。
その過程にこそ、人の感情とメディアの交差点が浮かび上がるのだ。