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カシオペア寝台運行、6月で終了へ… 26年の歴史に幕 、JR東の今後は?

JR東日本は8日、寝台特急カシオペア」の寝台としての運行を2025年6月末で終了すると発表しました。豪華な個室や展望スイートを備え、「走るホテル」として愛された列車が、ついに一つの時代に幕を下ろします。今後の車両活用方針にも注目が集まります。

 

 

 

カシオペア寝台運行
6月で終了へ…

 

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1999年に登場し、「走るホテル」と称された寝台特急カシオペア」。北海道と東京を結ぶその姿に憧れを抱いた人も多いはずだ。そんなカシオペアが、2025年6月末をもって、寝台としての運行を終える――。JR東日本が公式に発表したこのニュースは、多くの鉄道ファンや旅人たちの記憶を呼び覚ます。豪華さと旅情を兼ね備えたカシオペアの歴史に、静かに幕が下ろされようとしている。

✅ 見出し 要点
▶ JR東が寝台運行終了を発表 カシオペアは2025年6月末で寝台としての運行を正式に終了
▶ 定期運行終了から9年 2016年に北海道新幹線開業の影響で定期運行を終了していた
▶ 最後の旅は東北ツアー カシオペア紀行」東北コースが最後の寝台運行となる予定
▶ 今後の車両活用は未定 JR東「要望を踏まえて検討」=廃車とは明言せず

カシオペアはなぜ運行終了するのか?

いつ・どこで発表されたのか?

2025年5月8日、JR東日本は「カシオペア」について、同年6月末をもって寝台としての運行を終了することを正式に発表しました。発表は記者会見の場で行われ、終了対象となるのは、旅行商品として設定されてきた臨時列車「カシオペア紀行」や「カシオペアクルーズ」です。寝台付きの列車としては、6月下旬に予定されている東北地方周遊の旅が最後になります。

この発表にSNSは即座に反応。「ありがとうカシオペア」「最後に乗っておきたい」といった感謝や惜別の声が多く見られました。

なぜ寝台運行を終えるのか?

保守コストと運用環境が限界に

JR東によると、車両の老朽化が進んでおり、保守コストの増大や設備の維持が困難になっていることが主な理由とされています。E26系という特別設計の車両は、豪華な装備を維持するための検査や整備が複雑で、1999年から26年間使われてきた車両にとって次回の大規模検査が大きな壁となっていたのです。

さらに、北海道新幹線の開業に伴い、青函トンネルの仕様変更で直通運行ができなくなったことも大きな要因です。2016年の定期運行終了以降、カシオペアは東日本エリアに限られて走っていました。

今後の活用策はどうなる?

廃車ではなく「要望を踏まえて検討」

記者会見で今後の車両活用について問われたJR東・喜勢陽一社長は、「さまざまな要望をいただいており、それを踏まえて検討する」とコメント。廃車とは明言されなかったため、今後は静態保存や展示、あるいはイベント用列車としての再活用の可能性も残されています。

たとえば、過去には上野駅などで車両展示が行われた実績もあり、観光資源としての再生にも期待が寄せられます。


【定期運行時代と「カシオペア紀行」】

区分 内容
定期運行(〜2016年) 上野~札幌間を結ぶ夜行寝台特急/定期ダイヤに組み込み
カシオペア紀行 旅行商品としての団体臨時列車/催行ごとに異なるコース設定

SNSの反応とツアー人気】

SNSにあふれる「ありがとう」の声

寝台としての運行終了が発表されると、X(旧Twitter)では「カシオペアありがとう」「最後にもう一度乗りたい」という投稿が相次ぎました。予約競争が激しくなることも予想され、旅行会社のWebサイトは一時アクセス集中で繋がりにくくなるほどでした。

また、カシオペア紀行として実施される最後のツアーに申し込みたいという人々の声も多く、今後の「ラストラン」には特別な注目が集まっています。

  • 寝台列車ファンによる惜別の投稿多数

  • 最後のツアーは東北地方巡り(6月下旬)

  • 車両内部の動画投稿や過去の乗車記も拡散中

カシオペアの魅力とは何だったのか?

豪華設備が生んだ“走るホテル”

E26系で編成されたカシオペアは、全車がA寝台個室という日本唯一の列車でした。特に注目されたのが「カシオペアスイート」や「メゾネットタイプ」の部屋。2階建て構造の豪華な客室に、シャワールームやトイレまで完備。展望スイートでは車窓を独占でき、まるで移動する高級ホテルのような体験が提供されました。

また、ダイニングカー「ダイニング・カーシオペア」や、誰でも利用できる「ラウンジカー」では、食事や会話を楽しむ乗客の姿が印象的でした。日常から切り離された時間が流れる、特別な空間だったのです。

展望スイート・メゾネット・ラウンジの魅力

  • 展望スイート:前面車窓を一望、2部屋限定

  • メゾネットルーム:上下2層構造の個室

  • ラウンジカー:夜景や語らいを楽しむ共有スペース

「上野~札幌」への旅情と特別感

カシオペアの真骨頂は、上野から札幌へと結ぶその運行距離と風景でした。東北、北海道の大地を朝から晩まで走るなかで、移り変わる季節の風景を車窓からじっくり楽しめる長旅は、現代の速さと効率を超えた“贅沢な時間”だったとも言えるでしょう。

特に、函館や青森などを経由しながら北上する過程には、かつての鉄道旅へのノスタルジーが詰まっており、多くの乗客が車内で日記を綴り、写真を撮り続けていたといいます。


カシオペアの運行の流れと変遷】

1999年運行開始
     ↓
2016年:定期運行終了(北海道新幹線開業の影響)
     ↓
旅行商品「カシオペア紀行」として限定運行
     ↓
2025年6月:寝台としての運行終了決定
     ↓
今後は「要望を踏まえて検討」へ

✅ 見出し 要点
▶ 走るホテルの設備 展望スイートやメゾネットなど豪華設備が支持を集めた
▶ 車窓からの絶景体験 上野~札幌を通じた長旅は非日常と旅情を感じさせた
▶ ダイニングとラウンジの魅力 食と交流が旅をより濃密な思い出に変えた
▶ 運行の変遷をたどる旅路 過去から未来への変化も「旅のストーリー」として映る

カシオペアは「象徴」だったのか?

走るホテルは、なぜ人を魅了したのか?

「速く、効率的に目的地へ到達する」ことが交通機関の役割だとすれば、寝台列車はその対極にある。

カシオペアの旅は、どこか「移動」というより「滞在」に近かった。目覚めれば森、窓を開ければ海。列車が進むごとに風景が変わり、自分の思考も移ろっていく。そうした流れの中で、人は自分と対話する。

社会がどんなにデジタル化しても、こうした“揺れのある時間”を求める感情は消えない。カシオペアが人々の心に残ったのは、単に豪華だったからではない。「時間をどう生きるか」という哲学を、無言で語りかけてくる存在だったからだ。

 

✅ 見出し 要点
▶ 寝台運行終了が決定 6月末をもってカシオペアは寝台運行を終了
▶ 豪華列車の記憶 個室・展望・ダイニングの非日常体験が支持を集めた
▶ 再活用の可能性 JR東は今後の活用を要望ベースで検討すると表明
寝台特急の終わりと始まり 時代の終焉と、次の旅のかたちを考えるきっかけに

【FAQ】

Q1. カシオペアは完全に廃車になるの?
A1. JR東日本は「今後の活用は要望を踏まえて検討」としており、廃車とは明言していません。イベント列車や展示利用の可能性もあります。

Q2. カシオペアの最後の運行はいつ?
A2. 現在予定されているのは、2025年6月下旬に実施される東北地方のツアー列車です。これが最後の寝台運行となります。

Q3. カシオペアのような後継列車は登場する?
A3. 現時点で後継列車の計画は発表されていませんが、新たな観光列車や豪華寝台列車の登場を期待する声は多くあります。