5月9日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦で、広島は3-1のリードを守れず延長10回サヨナラ負けを喫した。8回まで快投した森下の力投をリリーフ陣が守り切れず、終盤の好機も拙攻で逃すなど、勝ち試合を落とす展開に。これで広島は今季DeNA戦ビジターで8連敗。連勝も4で止まり、采配と中継ぎの見直しが急務となっている。なぜ負けたのか、何を変えるべきなのか──ファンの視線はすでに次戦へ向いている。
広島が5連勝逃す
終盤崩壊でサヨナラ
広告の下に記事の続きがあります。ペコリ
横浜スタジアムの夜空に響いた快音が、広島にとっては重すぎた。
リードを守り切れず、またもビジターでのサヨナラ負け。
大事な試合で何が起きたのか、そして何を失ったのか──その一部始終を追う。
✅ 見出し | 要点 |
---|---|
▶ 森下の快投は報われず | 8回2失点の好投も、リリーフが踏ん張れず。 |
▶ 終盤の攻撃が沈黙 | 無死三塁を含む2度の好機で無得点。 |
▶ 森浦、林に被弾でサヨナラ敗戦 | 延長10回、伏兵に決勝打を許す。 |
▶ DeNA戦ビジターで8連敗 | 苦手意識と戦略ミスが続く、根深い課題。 |
なぜ広島はサヨナラ負けを喫したのか?
勝利目前の展開だったのに、何が狂ったのか?
森下の快投と中盤の得点劇
森下は8回109球、7奪三振無四死球と圧巻の内容。
3回には被弾して1点を許したが、直後に打線が応えた。
中村奨成の安打から、ファビアンの同点打、末包の5号2ランで逆転。
4回に一気に流れを掴み、主導権は広島に移った。
終盤のチャンス逸失と流れの変化
しかし8回・9回、広島は好機をものにできなかった。
特に9回無死三塁からの走塁死は痛かった。
堂林の空振り三振、野間の二ゴロ、矢野の突入アウト。
一度手放した流れは、もう戻らなかった。
リリーフ陣の乱れはどこにあったのか?
栗林が9回に痛恨の同点被弾
9回、1死から度会に二塁打を浴びると、オースティンのタイムリーで3-3。
守護神が同点を許し、スタジアムの雰囲気は完全に変わった。
森浦が伏兵・林に決勝打を許す
10回、先頭の松尾に二塁打。柴田の犠打失敗も、林に左中間へ痛恨の一打。
4連勝はここで止まり、広島は肩を落とした。
誰が攻守で光り、誰が沈んだのか?
中村奨成が猛打賞、打線を牽引
リードオフマンとして猛打賞の活躍を見せた中村奨。
攻撃の起点として機能したが、報われなかった。
決定力不足が浮き彫りに
末包の2ランを除けば、得点はファビアンのタイムリー1本。
坂倉・小園・堂林ら中軸がことごとく好機で凡退し、試合を決めきれなかった。
崩れた方程式、再編はあるのか?
9回・10回で計4安打2失点。
リリーフの信頼性が揺らぎ始めている。
守護神・栗林の状態は万全とは言いがたく、森浦も今季防御率が悪化傾向。
終盤戦に向け、配置転換やリフレッシュ起用の議論が避けられない。
-
森下に完投させる選択肢はあったのか
-
中継ぎの「勝ちパターン」が曖昧になりつつある
-
新井監督の采配判断に注目が集まる
この敗戦は、広島にとって何を意味するのか?
✅ 見出し | 要点 |
---|---|
▶ 試合前半 | 森下の快投と末包の一発で主導権を握る |
▶ 試合後半 | 9回・10回のリリーフ失点と好機逸失で勝利を逃す |
▶ 終盤での迷い | 継投・走塁・采配のすべてが噛み合わなかった |
▶ チーム全体の課題 | 得点圏打率・守備力・走塁判断・メンタル面で修正が必要 |
ビジターDeNA戦8連敗という“異常”
横浜でのDeNA戦に限れば、これで8連敗。
相手のホームとはいえ、同一カードでこれほど連敗するのは精神的にも重い。
投手陣だけでなく、チームとして「逃げ切る感覚」が薄れている。
原因の一つに「戦略疲れ」があるかもしれない。
毎試合のように継投策を練り、代打・代走・守備固めを使う。
選手もベンチも消耗しやすく、ミスの確率が高まる。
特にこの日は、それが露呈した一戦だった。
リリーフ運用と采配は本当に最適だったのか?
森下8回まで → 9回 栗林登板 → 同点被弾
→ 延長10回 表:得点できず → 裏:森浦が失点 → サヨナラ負け
この敗戦にファンは何を思うのか。
投手陣の信頼が揺らぎ、ベンチの采配にも疑問が残った──
だが、最も深いのは「またか」という無力感。
勝てたはずの試合を落とすことほど、心を削るものはない。
この悔しさをどう次に活かせるのか?
キーマンたちは次戦にどう挑むべきか?
中村奨成は猛打賞、森下は8回109球の快投。
この2人を軸に戦えば、勝利は見えてくる。
問題は、彼らの好調が“孤立”しないようにどう連鎖させるかだ。
チーム全体として取り組むべき課題は?
再三言われているが、得点圏打率と走塁判断の精度は広島の課題だ。
今日のような「1点」が必要な場面で、冷静な判断と確実な1本が出せるか。
これは個人技ではなく、チーム力そのものが試される部分でもある。
勝てたはずだった。
だが、勝てなかった。
スコアブックに載らない「気の緩み」や「迷い」が、静かに試合を傾けていった。
結果だけを見て、誰かを責めることはできる。だが、この敗戦の真の痛みは、
それを「もう一度やり直せない」と分かっている人にしか分からない。
✅ 見出し | 要点 |
---|---|
▶ 好投した森下の無念 | 8回を2失点に抑えるも勝ちはつかめず |
▶ 攻撃陣の決定力不足 | チャンスでことごとく凡退 |
▶ 守護神と中継ぎが崩れる | 栗林・森浦が被弾、勝利を逃す |
▶ チームの総合力に課題あり | 得点力・采配・守備の連動に歪みが |
【FAQ】
Q1. 森浦投手の起用は妥当だった?
A1. 森浦は今季、好不調の波が激しく、リスクが高かった。采配の見直しが必要。
Q2. DeNA戦の連敗をどう止める?
A2. 打順・継投・走塁含め、戦術全体の再設計が求められる。
Q3. 森下投手は完投させるべきだった?
A3. 球数は100球を超えており、負担を考えれば妥当な交代。ただ、流れは彼にあった。