2025年5月18日、エンゼルスの菊池雄星がドジャース戦で好投し、負傷降板するも「次も問題なくいける」と前向き発言。大谷翔平との直接対決では2安打されながらも「シングルならOK」と語り、割り切りの勝負哲学を披露。さらに試合後は佐々木朗希や山本由伸らと「化粧水トーク」や「ドッグラン計画」まで飛び出すなど、投手の本音と人間味が詰まった一戦となった。
菊池雄星が語る
大谷の凄み
広告の下に記事の続きがあります。ペコリ
2025年5月18日(日本時間19日)、エンゼルスの菊池雄星投手がドジャース戦に先発し、5回2/3を3安打1失点、7奪三振の好投を披露。負傷降板というアクシデントに見舞われながらも、チームは接戦を制して3連勝を達成した。特に注目を集めたのは、MLBを代表する打者・大谷翔平との3打席の真剣勝負。試合後の一問一答では、その舞台裏や投球哲学、さらにはベテランならではのユーモアまで飛び出し、ファンの間で大きな反響を呼んでいる。
菊池雄星の快投と負傷、そして大谷との対戦はどうだった?
どんな投球内容だったのか?
試合序盤から菊池はテンポの良い投球を見せ、特にストレートのキレが抜群だった。球速は最速97マイルに達し、本人も「今日はストレートで押せた」と語ったように、7奪三振のうち多くがストレートを主体にした攻めだった。特筆すべきは、これが今季最多の奪三振となった点である。
5回2死満塁というピンチでは、フリーマンをストレートで左飛に打ち取り、見事に火消しに成功。菊池は「最後は開き直って押せた」と振り返り、この1球に“投手の覚悟”が凝縮された。
大谷との対戦をどう捉えたか?
3打席で2安打1打点と結果だけ見れば“打たれた”内容だが、菊池の評価は違う。「大谷やジャッジは別カテゴリー。シングルならOK」。この割り切りが、強打者に臆せず立ち向かう精神的な成熟を示す。第2打席には今季初めて左打者にチェンジアップを投入するなど、新しい配球パターンにも挑戦。勝負の中で常に進化し続ける姿勢が光った。
今後にどうつながる試合だったか?
負傷降板となった右足首については、「今はまったく問題なく歩けている」とのことで、大事には至っていない様子だ。むしろ、本人はこの登板を「手応えを掴んだ」と前向きに評価しており、調子は確実に上向いている。白星はつかなかったが、菊池が先発した試合でのチーム3連勝という結果が、今後のローテーションに確かな期待を抱かせる。
フリーマン対決の舞台裏
プレッシャーが最もかかった5回2死満塁の局面。菊池は「少しバランスが崩れていた」としながらも、開き直ってストレート勝負を選択。結果は左飛で、この試合の“山場”を制した瞬間だった。
✅ ベテラン同士の舞台裏──30代の絆と笑い
前日には、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希らと談笑する姿が見られた菊池。その内容は意外にも“アンチエイジング”談義だったという。
「30代超えてきたので、化粧水は何がいいかとか、そういう話をしました」と笑う菊池は、さらに「犬連れてドッグランしたいね」と世界一を争う男たちの意外な一面も明かした。若手の佐々木との関係性についても「彼は僕を見ていないと思うけど、世界一の舞台で一緒に話せたのは嬉しかった」と語るあたり、先輩としての包容力もにじむ。
-
「営業活動」も忘れず自身の施設をアピール
-
大谷との関係性は“旧知の仲”を超えた同志のような距離感
-
佐々木朗希との距離も縮め、“ドッグラン計画”が浮上
要素 | 5月4日(対マリナーズ) | 5月11日(対ロイヤルズ) | 5月18日(対ドジャース) |
---|---|---|---|
投球回 | 6回 | 5回1/3 | 5回2/3 |
被安打 | 5 | 4 | 3 |
奪三振 | 6 | 5 | 7(今季最多) |
自責点 | 2 | 1 | 1 |
試合結果(チーム) | ○ | ○ | ○(3連勝) |
エンゼルスが3連勝できたのはなぜ?
ドジャース戦スイープの要因は?
2025年のドジャースはMLB最強クラスの戦力を誇る。そんな相手に対し、エンゼルスは3戦すべてを競り勝つ形で制した。最大のポイントは、先発投手陣がいずれも試合を壊さず、5回以降まで持ちこたえたことにある。菊池もその一人であり、打線が奮わない中で耐え、試合を作った。
リリーフ陣の安定感も光った。菊池降板後の6回以降、強打のドジャース打線をノーヒットに抑えた継投リレーが勝利を呼び込んだ。
菊池のピッチングが与えた影響とは?
大谷、フリーマン、マンシーと続く中軸に対して、1点で凌いだ投球はチーム全体に勇気を与えた。試合後、指揮官ロン・ワシントン監督も「彼は我々に勝ち方を示してくれた」と称賛。菊池の投球は勝敗だけでなく、チームの士気と連勝の空気を引き寄せる“試合の流れ”を創った。
✅ 試合の流れ:エンゼルス3連勝への道筋
登板 → 序盤好投 → ピンチでの火消し → 右足首負傷 → 降板 → 中継ぎの継投成功 → 打線の逆転 → 勝利
▶ 前半の要点 | 菊池が5回2/3を1失点に抑え、フリーマンとの対決で勝負強さを見せた |
---|---|
▶ 後半の展望 | 菊池の投球がチームに士気を与え、継投と打線の粘りでドジャースに3連勝を飾った |
▶ 今後の注目 | 大谷との勝負や若手投手との関係など“精神的柱”としての役割に注目が集まりそう |
▶ 次なる試練 | 次回登板での右足首の状態と再びの白星なるかが焦点となる |
ここで注目すべきは、単に勝敗だけでなく「どうやって勝ったか」。菊池のピッチングは、その“勝ち方”のモデルケースとなり、今後のエンゼルスの戦い方に影響を与えるはずだ。
大谷翔平との対戦が象徴するものとは?
世界一の舞台での“割り切り”とは何か?
「彼とジャッジは別枠」。菊池が語ったこの言葉には、経験を積んだ者にしかわからない“割り切りの美学”がある。すべてを抑えようとするのではなく、抑えるべき打者には「許容するヒット」も存在する。実際、大谷には2安打されながらも長打はゼロ。その事実こそが、勝負師としての進化を証明している。
大谷と旧友たちとの交流は何を語るか?
試合前には山本由伸や佐々木朗希との談笑の姿があった。「アンチエイジング」「化粧水の話」「犬とドッグラン」──野球選手というよりも、1人の30代の人間としての柔らかな時間。こうした関係性こそが、長いシーズンを支える“潤滑油”なのかもしれない。
✅ 佐々木朗希との関係と“営業”の余韻
「僕のことなんて高校時代は見てないでしょう」と謙遜しつつも、世界最高峰の舞台で後輩と語り合える日が来たことに、菊池は確かな感慨を持っていた。「営業もしたし、犬の話もしたし、距離が近くなった気がする」と語ったその笑顔には、投手としてではない“先輩”としての矜持がにじんでいた。
-
「営業=自主トレ施設の紹介」でしっかりアピール
-
「一緒にドッグランしたい」という夢が交わされた
-
「見てなかったと思うけど」──先輩の照れ隠し
✅ 長打を打たれなかった理由は「許容する覚悟」
大谷翔平に打たれながらも崩れなかった菊池雄星。その投球は、「抑えきる」ことよりも「割り切る」ことの強さを教えてくれる。最初から“完全”を求めるのではなく、「ここは打たれてもいい」と認めたとき、人は余計な力から解放される。
彼の投球は、結果ではなく“意志”の勝利である。投手とは結局、自らにどう許可を出すかの職業なのだ。
「ホームランを防げてよかった」。この一言がすべてを物語っている。
✅ FAQ(疑問に5問5答)
Q1. なぜ大谷にヒットされても「OK」だったの?
A1. 「長打を防ぐ」ことを優先し、あえてシングルは許容する戦略を採用していたからです。
Q2. 右足首の状態は深刻ではないの?
A2. 菊池本人が「問題なく歩けている」と語っており、軽症と見られます。
Q3. なぜ今季初めてチェンジアップを使ったの?
A3. 最近の大谷のスイングを見て、既存の球種では抑えにくいと判断したためです。
Q4. 佐々木朗希との関係は?
A4. 直接的な師弟関係はないが、WBC以来、交流が深まってきているようです。
Q5. 今後の登板スケジュールや白星の可能性は?
A5. 明言はされていないが、次回登板にも問題ないとのことで、白星の期待は高まります。