包丁で切りつけられ死亡
佐賀の児童福祉施設
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佐賀市の児童福祉施設で、55歳の女性職員が突然襲われ死亡するという衝撃的な事件が発生した。現場で逮捕されたのは28歳の女。なぜ安心すべき場所で、想像を絶する凶行が起きたのか——福祉の現場に突きつけられた「静かな凶器」の正体に迫る。
なぜ児童福祉施設で悲劇が起きたのか?
事件はどのように発生したのか?
2025年5月31日午後5時半ごろ、佐賀市金立町にある児童福祉施設から「刃物を持った女性が暴れている」と通報が入り、警察官が急行した。現場では、施設職員の川原千恵さん(55歳)が両腕などを複数箇所切りつけられ、倒れていた。
すぐに救急搬送されたが、およそ1時間半後、病院で死亡が確認された。施設には他にも職員や児童がいたが、幸いにもけが人は出ていないという。
容疑者は誰で、なぜ現場にいたのか?
その場で現行犯逮捕されたのは、佐賀県武雄市若木町川古に住む28歳のパート従業員・平田ミル容疑者だった。警察の調べに対し、彼女は「記憶にないから分からない」と供述しており、明確な犯行の動機は現在も「調査中」とされている。
警察は、平田容疑者が事件当時、何らかの用件で施設を訪れていた可能性があると見て、訪問目的や被害者との関係性などを慎重に調べている。
当日の施設内の状況と通報の背景
事件当日は通常の運営時間中で、川原さんは児童と接する業務に就いていたという。容疑者が施設に入ってきた際も、特に警戒するような雰囲気はなかったと職員は証言している。
騒ぎを聞きつけた別の職員がすぐに「刃物を持った女性が暴れている」と110番通報し、迅速な初動対応が行われた。だが、わずかな時間で悲劇は起きていた。
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川原さんは施設職員として10年以上勤務
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事件発生時も勤務中で、業務に従事していた
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逮捕は警察の現場急行による即時対応
川原千恵さんの人柄と職務の背景
近隣住民によれば、川原さんは10年以上この施設で勤務し、子どもたちからの信頼も厚い職員だったという。「あの人が襲われるなんて…信じられない」と涙を浮かべる同僚もいた。地域に根差した福祉の現場に、突然の悲劇が降りかかることとなった。
✅ 前半のまとめ | ▶ 要点 |
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犯行は突発的 | 訪問直後に包丁で切りつけたとみられる |
供述は曖昧 | 「記憶にない」と述べ、動機は調査中 |
被害者は信頼厚い職員 | 地域に根差し、穏やかで献身的な人物だった |
現場対応は迅速 | 通報から逮捕までスムーズな初動が行われた |
犯行の背景には何があったのか?
供述と精神状態から何が読み取れるか?
逮捕された平田ミル容疑者は、取り調べに対して「記憶にないから分からない」と繰り返している。供述は一貫せず、容疑の否認とも肯定ともとれる曖昧な態度を取っている。
警察は容疑者の精神状態についても慎重に調べており、過去に通院歴や服薬などがあったかを確認している段階だ。今後、鑑定留置を経て刑事責任能力の有無が判断される可能性がある。