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ispace月面着陸に挑戦も通信断、成否不明!?再挑戦の行方は

宇宙ベンチャーispaceが2025年6月6日未明に挑んだ月面着陸ミッション「RESILIENCE」で、着陸直前に通信が途絶。最終テレメトリでは高度マイナス223mの表示があり、成否は不明。過去の失敗からの再挑戦に注目が集まる中、現在もispaceは通信再確立とデータ解析を継続中。

 

 

 

ispace月面着陸
挑戦も通信断

 

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ispace月面着陸船が通信途絶、成否不明に

民間宇宙企業ispaceが挑んだ月面着陸ミッション「RESILIENCE」が、着陸直前で通信が途絶え、成否不明となった。最終テレメトリには「高度マイナス223メートル」との異常なデータが記録されており、月面への到達自体が不確かとなっている。再挑戦の意味を背負った本ミッションは、宇宙開発の“次”を描く試金石でもあった。その挑戦の詳細と、残された問いに迫る。

見出し 要点
ispaceが再挑戦した月面着陸 「RESILIENCE」は民間2度目の月面着陸を目指したミッション
通信途絶とマイナス高度の謎 最終データで「高度-223m」を記録し、異常着陸の可能性浮上
成否不明だが再通信試みは継続中 着陸地点との通信回復を図るも、2025年6月6日朝時点で失敗
今後の影響と教訓 宇宙産業への投資・信頼性に波及の可能性、教訓の共有が焦点

月面着陸の挑戦はどう進行したのか?

RESILIENCEミッションの概要

2025年6月6日未明、ispaceは2度目の月面着陸を目指して「HAKUTO-R Mission 2」の着陸船「RESILIENCE(レジリエンス)」を月面に向けて降下させた。この機体にはローバー「TENACIOUS」やNASAの技術実証機器が搭載されており、米国主導の「アルテミス計画」との連携も視野に入れたプロジェクトだった。

打ち上げは2023年のMission 1に続く形で、SpaceXの「ファルコン9」によって成功裏に始まり、順調に月軌道へと投入された。月面の「氷の海(Mare Frigoris)」を目指した今回のミッションは、氷資源の探査と未来の月面利用技術の検証を目標に据えていた。

Mission 1からの教訓

Mission 1では、2023年4月に同じく着陸直前で通信が途絶し、機体が墜落したと見られている。このときの失敗は「高度計の誤読」や「着陸判定の不一致」が原因とされ、Mission 2ではシステムの再設計とリアルタイム監視の強化が図られていた。

しかし、今回も同様の着陸フェーズで通信が断絶し、「高度マイナス223メートル」という不可解なテレメトリが最後に記録されたことから、システム上のさらなる課題が浮かび上がっている。


着陸の直前データと通信断

2025年6月6日午前0時20分過ぎ、RESILIENCEは着陸開始から最終降下フェーズに入っていた。ispaceが公式に発表したテレメトリによると、機体は順調に減速し、高度30m〜20mの間で正常動作が確認されていたが、その後突如、地上局との通信が途絶。

最終的に受信された高度データは「-223m」という異常値で、通常の地形情報から見ても明らかに着陸地点の下方であることから、機体の墜落、またはソフトランディングに失敗した可能性が高まっている。

マイナス高度表示の衝撃

この「マイナス高度」は、技術的には「着陸予測点よりも下にある」との意味であり、月面に既に到達している、または地形に衝突した状態を示唆する可能性がある。Mission 1の際も高度誤認が致命的となっており、2度目の同様の事象はispaceにとって深刻な信頼性の揺らぎに直結する。


着陸地点と搭載機器

RESILIENCEが目指した着陸地点は、月面北部の「氷の海(Mare Frigoris)」に位置する。ここは将来的に水資源探査の要所とされており、NASAJAXAも注目するエリアである。搭載されていたローバー「TENACIOUS」は、この地域で地質情報や熱放射の計測を行う予定だった。

また、米国NASAの技術実証用小型ペイロードや、宇宙関連スタートアップの通信機器なども搭載されており、今回のミッションは国際連携と商業化の両側面を備えていた。

氷の海とローバーTENACIOUS

TENACIOUSは、重量約5kgの軽量型探査ローバーで、温度変化や地盤の硬度、磁場変化などを解析するセンサーを備えている。もし通信が回復できれば、このローバーによるデータ取得が今後の大きな鍵となるが、現時点ではローバーが稼働しているかどうかも確認できていない。

ispaceのミッションは単なる探査ではない。宇宙を「次の経済圏」と捉え、月面を物流とインフラの起点に変えようとする構想だ。今回のMission 2も、こうしたビジョンの一環として位置づけられており、単発的な挑戦に終わらない長期計画の中にある。

同社の特徴は、「失敗を許容する設計哲学」にある。前回の失敗を“貴重なデータ”と評価し、短期間で再挑戦に踏み切った背景には、継続的なPDCAサイクルを回す開発体制がある。これはNASAJAXAと異なる、ベンチャーならではのアプローチといえる。

  • ispaceは2030年までに年2回の月面ミッションを目指すと公言

  • 月面での資源開発や物流基地構築を中長期目標に掲げる

  • 小型機体を連続投入することで技術蓄積を図る戦略

項目 Mission 1(2023年) Mission 2(2025年)
着陸地点 アトラスクレータ 氷の海(Mare Frigoris)
通信状況 着陸直前に通信途絶 着陸直前に通信途絶
最終高度 不明(高度誤認) 高度-223mと表示
成否 着陸失敗(墜落) 成否不明(調査中)
主な機器 小型ローバーなど TENACIOUSほか複数探査機

通信断は何を意味し、何が分かっていないのか?

通信が途絶した正確なタイミング

通信断が確認されたのは、着陸予定時刻のわずか15秒前。地上局のモニターでは、残り高度30m前後でデータ取得が止まり、直後に「高度マイナス223m」が表示されたという。これは、着陸直後のデータではなく、着陸に失敗して地面より下に存在しているかのような数値であり、アルゴリズムの異常処理やセンサーの破損の可能性がある。

この段階では、通信が切れたことが直接のクラッシュを意味するわけではないが、「着陸成功と呼べる状態での沈黙」ではない点が重要だ。

過去ミッションとの相似性

Mission 1では、ソフトウェアが誤った地形を前提に動作し、想定外の速度で落下していた。今回も「高度データの不整合」「通信タイミングの途絶」が重なる構図となっており、設計上の根本的な問題が再浮上している可能性がある。


ispaceの対応と今後の回復策

ispaceは6日朝の段階で「通信再接続を試みている」と発表。中継機器や別の通信リンク経由で信号を拾う試みを継続中だが、ローバーTENACIOUSからの信号も確認されていない。

もしローバーが無事であれば、機体の生存確認が間接的に可能になるが、現段階で再起動や信号確認の具体的な兆候は見られていない。

再通信の技術的課題

・低出力通信:ローバーや機体が衝撃で通信能力を損なっている可能性
・冷却問題:着陸に失敗し、日陰や不安定な姿勢になっていると、機器の温度管理が不能になる
・自律再接続機能:機体が完全停止状態であれば、能動的な再接続は不可能


✅通信断発生からの影響構造

ispaceの月面着陸ミッション
  ↓
着陸高度30mで通信継続中
  ↓(数秒後)
通信断発生+高度「−223m」表示
  ↓
着陸成功か失敗か不明(成否未確認)
  ↓
通信再接続試み中(2025年6月6日)
  ↓
→ 成功:データ取得・ローバー再稼働
→ 失敗:原因究明・次回ミッションへ

項目 要点
通信断のタイミング 着陸予定直前15秒以内、直後に高度−223mという異常データ受信
成否が不明な理由 物理衝突か、センサー誤作動か断定不能、Mission1の再現の可能性も
ローバーの状態 現時点で動作確認なし、信号も受信されていない
ispaceの姿勢と方向性 通信再開を試みつつ、ミッション全体の再評価と次期プロジェクトへの教訓整理中

なぜispaceは再び挑戦し続けるのか?

民間主導の宇宙探査という挑戦

ispaceの月面プロジェクトは、単なる技術デモを超えて、宇宙ビジネス全体の可能性を切り拓く存在である。NASAJAXAと異なり、民間企業が「自律的に着陸機を開発・運用する」こと自体が先駆的な行動であり、資金調達、開発速度、柔軟性の点で国家機関とは異なる戦略を示している。


2度の失敗は無駄か?

Mission 1・2ともに結果は「着陸失敗の可能性が高い」とされるが、それでも得られた知見は大きい。特に、姿勢制御の限界、通信系統の脆弱性、地形マッピングの精度問題など、後続のミッションにとっては貴重な教材であり、民間宇宙開発が抱える本質的な課題が可視化された。

もしこの世界に「失敗を測るセンサー」があるなら、今夜の高度−223mは、世界で最も深い“問い”を記録したはずだ。

宇宙開発はいつも失敗の上にしか成り立たない。その失敗に、どれだけ意味を付与できるか。それが企業の“信念”という名の軌道修正装置となる。

だからこそ、失敗とは“誤差”ではなく、“確認された本質”である。ispaceの2度目の挑戦は、沈黙の中に次の声を待っている。


【FAQ|よくある質問】

Q1. ispaceの月面着陸は成功したのですか?
A1. 着陸の成否は現時点では不明です。着陸予定時刻の直前に通信が途絶し、最終的なデータは得られていません。

Q2. 高度マイナス223メートルという表示は何を意味しますか?
A2. 想定される着陸面より下を示す異常値であり、衝突を示唆する可能性がありますが、公式な解析結果はまだ発表されていません。

Q3. ispaceは以前にも月面着陸を試みていたのですか?
A3. はい。2023年4月に「Mission 1」で月面着陸を試みましたが、高度誤判断による墜落で失敗しました。

Q4. 今後はどのような対応が取られますか?
A4. 現在、ispaceは通信再確立と原因究明を進めており、続報が公式に発表される見込みです。

 

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項目 要点
着陸の試み 2025年6月6日、RESILIENCEが月面着陸を目指した
通信途絶 着陸1分45秒前に通信が途絶し、高度-223mの表示
着陸地点 月面北部「氷の海(Mare Frigoris)」を予定
今後の対応 ispaceは通信回復と原因分析を継続中

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