テレビ出演が激減した芸人・三又又三さん(58)が、週5日勤務で働く不動産会社の生活とは?上司は30歳年下、賃貸契約もできずホテル暮らしだったという過去も。再起を目指す現在の姿に密着。
三又又三
芸人から不動産へ
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テレビのバラエティ番組などで一世を風靡した芸人・三又又三(58)さん。その姿を最近、テレビで見かけることはほとんどなくなった。だが今、彼は別の舞台で再起を目指している。不動産会社の一社員として、週5日、フルタイムで働く日々を送っているのだ。直属の上司は30歳も年下。それでも「今が一番面白い」と語る三又さんの姿には、逆境を受け入れた人間の強さと覚悟がにじむ。
見出し | 要点 |
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芸人活動の停滞 | テレビ出演が激減し収入も減少 |
転職の背景 | 不動産会社社長に誘われ勤務開始 |
職場での立場 | 上司は30歳年下/週5日勤務中 |
今後の目標 | 「還暦ブレイク」を目指して奮闘 |
三又又三はなぜ不動産業界に?
収入激減からホテル暮らしへ
一時はテレビ番組に引っ張りだこだった三又さんだが、コロナ禍以降は仕事が激減。特にテレビからの出演依頼がほぼなくなり、月収も数万円レベルにまで落ち込んだという。そんな中、家を借りることすらままならなくなり、都内のビジネスホテルを転々とする生活を強いられた。「芸人を続ける覚悟はあったが、現実は甘くなかった」と当時を振り返る。
社長との再会と誘い
どん底の中、救いの手を差し伸べたのが、三又さんが過去に番組で知り合った不動産会社「テイルハウジング」の社長だった。「一緒に働かないか?」という一言が、人生の転機となった。最初は戸惑ったものの、収入と居場所の安定を求めて三又さんはその誘いを受け、2023年より本格的に勤務を開始。まさに“芸人から不動産営業”という異色の転身だった。
週5勤務の仕事内容とは?
現在の三又さんは、週5日・朝から夕方までみっちり働く。仕事内容は物件の案内や土地の仕入れ、電話対応、さらには掃除など多岐にわたる。自ら「芸人よりも働いている」と笑うが、その姿はまさに新たなプロとしての顔。休日には現場調査や社内ミーティングにも参加し、単なる“話題性”ではなく、完全に戦力として評価されている。
社内での位置と年齢ギャップ
直属の上司はなんと30歳も年下の社員。年齢差からくる文化ギャップや業務スタイルの違いに戸惑うことも多く、ストレスで帯状疱疹になったこともあったという。それでも、「自分には逆境しか似合わない」と語り、社員との関係を築きながら業務に取り組んでいる。最近では周囲から「ムードメーカー」と呼ばれることも増えたという。
かつて芸人として培った“喋り”の力は、不動産業界でも大きな武器となっている。とある60代夫婦に物件を案内した際、「テレビで見たことある!」という話から一気に打ち解け、その場で成約につながったというエピソードもある。三又さんは「芸人と同じで、お客さんの反応を見ながら距離を縮めるのがコツ」と語る。
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テレビ経験を活かした初対面トーク術
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顧客との“共感ポイント”を見抜く嗅覚
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雑談から自然に商談へと導くテクニック
芸人時代の生活 | 不動産勤務後の生活 |
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テレビ・舞台出演が主軸 | フルタイム勤務・接客中心 |
芸能人としての自由な時間 | 定時出勤・業務ルールあり |
不安定な収入 | 毎月の安定収入 |
不動産社員としての評価は?実力は本物か?
仕事ぶりに対する社内外の評価
三又さんの存在は、社内でも徐々に認められつつある。はじめは「話題作りのために来た芸人」と見られていたが、半年も経たないうちに“戦力”としての信頼を得るようになった。物件の下見を真剣に行い、契約書類の内容まで読み込む姿勢に、若手社員からの好感も高まっている。
メディアでの影響力も活用
さらに注目すべきは、彼の「メディアの人脈と発信力」だ。テレビ時代の知名度を活かしてSNSで自社の物件を紹介し、それがきっかけで問い合わせが来るケースも多いという。単なる営業マンにとどまらず、"広告塔+営業のハイブリッド人材"としてのポジションを確立しつつある。
三又さんは、自身の役割を「芸人としての第二章」と捉えている。「この会社で爪痕を残すことが、再ブレイクにつながる」と語り、日々のルーティンにも創意工夫を凝らしている。現場案内の前には独自の台本を作るなど、芸人時代の“仕込み”を今も欠かさない。
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台本を活かした物件案内ショー化
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社内報でコラム連載を検討中
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客層に応じた柔軟なトーク演出
🔁三又又三の“職場信頼獲得”の道筋
芸人失速
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テレビ出演激減 → ホテル暮らし
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旧知の社長から声がかかる
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不動産会社で週5勤務開始
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真摯な仕事ぶりで評価上昇
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SNSで物件紹介 → 顧客反応向上
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「芸人第2章」へ再始動
前半のまとめ | 後半の注目ポイント |
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芸人活動から遠ざかり収入減少 | 不動産会社で週5勤務を開始 |
ホテル暮らしから脱却 | 上司は30歳下も関係良好に |
不動産での仕事に真剣に取組む | SNSで集客など新たな挑戦 |
還暦ブレイクを目指す決意 | 職場での存在感が急上昇 |
三又さんの物語には、「変わること」への柔軟さがある。芸人としてのプライドを捨てず、かといって環境に固執せず、必要とされる場所で自分の役割を模索している。その姿勢が、新たな評価を呼び起こしているのだ。
芸人・三又又三の未来は?還暦ブレイクの可能性は?
芸人復帰の“種まき”は続いている
不動産会社に勤務しながらも、三又さんは芸人としての活動の種まきを怠っていない。休日にはネタの執筆や小さなライブにも出演し、「地味でもコツコツやっている」と語る。「この不動産時代が、還暦ブレイクへの下積み」と捉えているのだ。
SNSとYouTubeを活用した発信戦略
近年ではYouTubeやTikTokにも出演し、フォロワーとの交流を大切にしている。過去のテレビネタを現代風にアレンジした短尺動画は、若い世代からも反響があり、芸人としての“再発見”の場になっている。
「上司が30歳下なんです」と苦笑する彼の言葉に、照れはあっても屈辱はない。そこには自嘲よりも“居場所を見つけた男”の静かな誇りがある。芸人という不安定なアイデンティティを抱えながらも、社会という舞台に自分を置き直す力。その姿は、老いを迎えるすべての者にとっての問いかけだ。年齢や肩書ではなく、いま目の前の人間とどう向き合うか。それが“再生”という旅の第一歩なのだ。
❓FAQ
Q1. 三又又三さんは現在も芸人を続けているのですか?
A1. はい。不動産勤務と並行し、ネタ作りや小規模ライブにも継続的に出演しています。
Q2. なぜ不動産会社に就職したのですか?
A2. テレビ出演が激減し生活に困窮していたところ、旧知の社長から声がかかり入社しました。
Q3. 社内での評判はどうですか?
A3. 最初は懐疑的な声もありましたが、現在は真剣な働きぶりが評価され、ムードメーカー的存在です。
Q4. 今後の目標は?
A4. 「還暦でブレイクするのが夢」と語っており、SNSやYouTubeでの活動にも力を入れています。