BTS第2章が指導へ
新たな物語とは?
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BTSが帰ってくる――。全世界で最も影響力を持つK-POPグループのひとつ、BTS(防弾少年団)の7人のメンバーが、兵役を終えてふたたび集結する。
2023年から続いていた兵役期間が2025年6月をもって終了し、“完全体”での活動再開が目前に迫っている。
「成長物語」というこれまでの文脈を超えた、「第2章」がいま、静かに幕を開けようとしている。
見出し | 要点 |
---|---|
BTS全員が兵役を終える | 2025年6月末、7人全員が兵役を完了予定 |
活動再開の形は未発表 | グループ再集結の形式や日程は調査中 |
「第2章」の展望 | 成長物語を卒業し、大人の視点へ進化 |
新ファン層の獲得鍵 | 若年層への再アプローチがカギを握る |
BTSの「完全体復活」はどんな意味を持つのか?
兵役完了という“通過儀礼”の意味とは?
BTSの完全復活が現実味を帯びるなか、韓国社会において兵役を終えることの意味は大きい。
「軍務を終えた者は一人前の大人」とされる韓国において、メンバーたちはもはや“少年たちの成長譚”の主人公ではない。
むしろ、彼らは成熟した視点と社会的責任を持つ存在として、第2章にふさわしい表現と活動の軸を探っている。
除隊スケジュールと時系列の整合
2023年12月に末っ子ジョングクやV、JIMINらが相次いで入隊し、2025年6月に除隊予定。
先に除隊したJINやJ-HOPE、SUGAを含め、6月末までに7人全員が兵役を終える見通しだ。
ただし、現時点(6月8日)では活動再開の正式な日程や内容は発表されておらず、ファンの間でも“予想”が飛び交っている状態だ。
BTS研究者が語る「第2章」の展望とは?
韓国ソウル大学の洪錫敬教授は、「BTSの第2章は“成長物語の卒業”である」と語る。
地方出身・弱小芸能事務所から世界へと飛躍した過去のストーリーとは異なり、今後は“成熟と多様性の象徴”としての立ち位置が期待されている。
また、ファン層との関係にも変化が生じる可能性があると指摘し、とくにジョングクが若年層との接点をどのように広げていくかが注目点とされている。
多国籍時代のK-POPにおける競争軸
BTSが兵役中にK-POPは第5世代に突入。
ZEROBASEONEやRIIZEなど多国籍・高完成度パフォーマンスを特徴とする新世代が台頭する中で、BTSがどのようなスタイルで新たな地位を築いていくのかは、今後の最大の関心事だ。
観点 | 第1章(デビュー~兵役前) | 第2章(兵役後) |
---|---|---|
主軸テーマ | 成長・友情・青春 | 成熟・責任・変化 |
ファン層 | コアなアーミー中心 | 若年層への拡張が課題 |
活動の象徴性 | 挑戦と逆境 | 達成と再定義 |
社会的役割 | “アイドル”としての象徴 | “大人”としての文化的発信 |
兵役を経たBTSは、もはや“物語の主人公”ではないのか?
この問いは、2025年のBTSにとって核心的だ。
もはや「夢に向かう少年たち」の物語は終わり、彼らはそれぞれが自立した個として“物語を語る側”になりつつある。
リーダーのRMが兵役中に読書と執筆を深めたように、メンバーたちは各自の知性や人生観を新たな創作に落とし込もうとしている。
今後の活動再開がどのようなフォーマットになるにせよ、それは単なる再結集ではなく、“再定義”のプロセスだ。
なぜBTSは「第2章」で“再定義”を迫られるのか?
背景にあるK-POP産業の構造変化
2020年代中盤、K-POP産業は新しい段階に入っている。
多国籍志向・AIボーカルの導入・グローバル即戦力型デビューが標準化する中で、「努力と成長」の物語はもはや主流ではない。
BTSの“再定義”とは、こうした急激な構造変化にどう適応し、存在意義を更新していくかという問いでもある。
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ファンダムの世代交代
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グループとしてのブランディング再設計
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ソロ活動とグループ活動の接続問題
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グローバル政治・文化の変化
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次世代グループとの競争圧力