YOSHIKIが自身のSNSで、XYからKARMA・GAI・KAIRIの3人が脱退し、手越祐也率いるT.N.Tがプロジェクトから独立することを発表。プロデューサーとしての苦渋の決断と再構築の意図を明かし、今後のXYとT.N.Tの展望が注目を集めています。
XYから3人脱退
タイトル
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✅XY脱退・T.N.T分離の発表まとめ
なぜYOSHIKIは脱退と切り離しを発表した?
YOSHIKIが6月13日に自身のSNSを通じて発表した内容は、ファンにとって衝撃的なものであった。プロデュースを務めるボーイズグループ「XY」から、KARMA・GAI・KAIRIの3名が脱退すること、さらに手越祐也を含む派生ユニット「T.N.T」がXYプロジェクトから正式に外れるという報告がなされたのだ。
これまでXYは、YOSHIKI自身のビジョンのもと、音楽的・文化的に斬新な試みを積み重ねてきた。その中心にいたメンバーたちの突然の離脱は、内部に何らかの軋轢や方向性の違いがあったことを示唆している。YOSHIKIは発表の中で「意見や価値観の違い」「方向性の相違」「コミュニケーションの誤解」といった具体的な表現を使い、その背景を誠実に語った。
ファンや関係者に向けて謝罪の言葉を添えつつ、「この決断はプロデューサーとしての責任ある判断だった」と繰り返すYOSHIKIの姿勢には、苦渋の決断であったことがにじんでいた。
誰が脱退したのか?
今回脱退が明かされたのは、バンド部門で中心的な役割を担っていた3人――KARMA(ボーカル)、GAI(ボーカル)、KAIRI(ギター)である。特にKARMAとGAIは、XYの象徴ともいえる存在であり、ステージでのエモーショナルな表現力は高く評価されていた。
6月2日にはGAIの契約終了がすでに公表されていたため、今回の発表はその延長線上にあるとも受け取れるが、KAIRIとKARMAの同時脱退は予想外であり、ファンの間でも大きな波紋を呼んでいる。
彼らの脱退理由についてYOSHIKIは「才能あるメンバー同士だからこそ、それぞれが抱える信念や価値観が強く、すれ違いが起きてしまった」と説明しており、単なる内部不和ではない深い事情があることを示唆している。
なぜ注目されたのか?
YOSHIKIという存在そのものが注目を集める要素であることに加え、XYは「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」から誕生した精鋭グループであったことも背景にある。プロデューサーの絶大な影響力、そして手越祐也の加入といった話題性の連続により、XYは「ポストJO1」「ポストBE:FIRST」として業界でも高い期待を背負っていた。
そんな中での“核心メンバー”の同時離脱は、グループのアイデンティティそのものを問われる事態であり、YOSHIKIが今回わざわざ「自らの言葉で真摯に語る」ことを選んだのも、その深刻さを物語っている。
🔸メンバー脱退は何を意味するのか?
この脱退は単なる人数減ではなく、XYというプロジェクトが「再構築フェーズ」に入ったことを意味する。複数のメンバーが同時に離脱するというのは、構造上の再編が迫られていることを示している。
YOSHIKIはファンに向け「これは終わりではない」と語っており、これは今後のXYが“第二形態”に突入するという強いメッセージでもある。
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XYは「可変性のあるプロジェクト」だった
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ファンとの関係を最優先に、誠実に対応した形
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グループの未来像を再構築する契機になる
📊 XYメンバーの構成変化
なぜT.N.TはXYプロジェクトから切り離されたのか?
手越祐也の電撃加入によって一気に注目を集めた派生ユニット「T.N.T」は、YOSHIKIが明確に「XYプロジェクトとは別物」と判断し、今回の発表に至った。これはT.N.Tの制作にYOSHIKIが関与しておらず、本人も「ビジョンの違いが明確だった」と述べているように、根本的な思想のズレがあったと見られる。
T.N.TはFURUTATSU(Ba)、KYOHEY(Dr)というXYバンド部門のメンバーと手越が独自に構築していたものであり、YOSHIKIのコメントからも「自発的に開始された」というスタンスであったことが確認できる。
このプロジェクト分離は、単なる「方向性の違い」以上に、「プロデュース責任の線引き」「ファンへの誤解回避」という戦略的側面もあったと考えられる。
T.N.Tの役割と意義はどうなる?
T.N.TはXYの一部として始まったものの、実質的には「別軸のプロジェクト」として動いていた。YOSHIKIが一貫して関与しなかったこと、そして手越祐也という“完成されたアーティスト”の存在が、XYという育成型プロジェクトとはやや異なる位置づけを生み出していた。
手越の音楽的影響力、ファン層、そして自己プロデュース力は絶大であり、その個性がT.N.T全体を牽引していた。ゆえにYOSHIKIが「XYの中には収まりきらない」と判断したのは自然な流れでもある。
T.N.Tは今後、独立した音楽ユニットとして再出発する可能性が高く、これは手越にとっても新たな挑戦のフェーズとなるだろう。
このプロジェクトはどこへ向かうのか?
YOSHIKIが繰り返し語っていた「XYの再構築」は、単なる人員の入れ替えではない。「プロジェクトの核心を見直す」という意味を持つ。
Dance & Vocalメンバーで残ったJAY、HAYATOらは今後、パフォーマンス強化に専念するとされており、T.N.Tと道を分かつことでXYはより一体感を持ったユニットへと収束していくと予想される。
YOSHIKIの「責任ある判断」という言葉が象徴するように、今後のXYはブレを許されないフェーズに入ったともいえる。
🔸JAYの去就とXYの未来像
報告内で明らかにされたように、JAYは「T.N.Tには加わらず、Dance & Vocalに専念する」という選択をした。これは「XYに残る」という強い意志の表れでもあり、YOSHIKIが求めるXY像への共鳴でもある。
T.N.Tが自由な創作を志向する一方で、XYは「統一された世界観」を持つプロジェクトとして再び動き出す段階にある。
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JAYはXYの“芯”として残留
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ビジョンへの忠誠が明示された
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ダンスグループ再集中による再生計画
🔁 T.N.T切り離しまでの経緯
T.N.T立ち上げ
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手越・KYOHEY・FURUTATSUによる自発的結成
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YOSHIKIが当初から制作に不参加
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XY内部で方向性の違いが顕在化
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KARMA・GAI・KAIRIの脱退
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プロデューサー判断でT.N.TをXYから切り離し
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JAYはT.N.Tに不参加を選び、XY残留を決断
項目 | 要点 |
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切り離しの背景 | YOSHIKIはT.N.Tの制作に関与していなかった |
プロジェクトの違い | T.N.Tは自由な創作志向、XYは統一ビジョン重視 |
今後の行方 | T.N.Tは独立路線、XYはDance & Vocalに特化 |
メンバーの分岐 | JAYはXYに残留、手越はT.N.Tの軸へ |
読者にとって重要なのは、「なぜこれが今起きたのか」という時間軸上の因果である。
6月初旬のGAIの脱退発表から今回の報告まで、実は複数の分岐が同時進行しており、YOSHIKIはそれを丁寧に整理した上で“区切り”を発表した。
そのため、本稿の視点は「対立や断絶」ではなく「戦略的再編」として捉えることを推奨する。
YOSHIKIの“誠実さ”は何を語りかけているのか?
このプロジェクト再編の中でもっとも特筆すべきは、YOSHIKI自身の姿勢だ。彼はプロデューサーでありながら、発表文では何度も「申し訳ない」「心からの感謝」といった語を繰り返し、脱退したメンバー、関係者、ファンのすべてに等しく誠意を表している。
これは、アーティスト主導のプロジェクトにありがちな“感情的な離脱劇”とは一線を画している。むしろ冷静で、構造的で、先を見据えた再編の意思が読み取れるのだ。
この誠実さこそが、XYというプロジェクトが単なるグループではなく、“音楽を通じた文化の場”であることを証明している。
🎤信念は何を守れるのか
プロジェクトは終わらない。だが、かつての形では続かない。
この矛盾の中で、YOSHIKIは「信念」と「責任」の間に身を置いた。誰かを残し、誰かを見送りながら、なおも前に進もうとする姿勢は、まさに現代的な“構造と感情のあいだ”を生きる音楽人の覚悟だ。
構造の歪みによって、夢は必ず揺れる。だが、信念がその揺れに耐えうるならば、プロジェクトはまた歩き出す。
ぼくたちは問われているのだ。誰の夢に加わるのかではなく、「誰と再構築できるのか」を。
項目 | 内容 |
---|---|
脱退メンバー | KARMA、GAI、KAIRIがXYを離脱 |
プロジェクト分離 | 手越・KYOHEY・FURUTATSUのT.N.TがXYから独立 |
YOSHIKIの立場 | プロデューサーとしての誠実な説明と責任ある判断 |
今後の行方 | Dance & Vocal主体で新生XY再構築/T.N.Tは別路線で展開か |