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「ゴジラ胸像が届かない」「返金より商品を」…CoolProps破産と届かなかった夢…

42万円のゴジラ胸像が届かない…。CoolPropsの破産により、ファンの“夢の造形”は換金対象に。東宝や円谷の動きは?購入者の悲痛な声と今後の課題を取材から浮かび上がらせる特集記事。CoolProps破産でファン絶句

 

 

 

「返金より商品を…」
CoolProps破産ファン絶句

 

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ゴジラ胸像が届かない――CoolProps破産と「返金より商品を」の叫び

「商品が届かない。でも、返金よりあの胸像が欲しかった」――。
長年、特撮ファンやコレクターから支持を集めていた高額スタチュー製造・販売企業「CoolProps(クールプロップス)」が、2025年6月に突如破産した。届くはずだったのは、全高60センチを超えるリアル造形の“ゴジラ胸像”や“ウルトラマンCタイプ胸像”。数十万円という価格にもかかわらず、多くのファンが夢を託した逸品だった。しかし、現実は非情だった。SNSには「苦しい」「一生に一度の贅沢だった」という声が相次ぎ、混乱は収束していない。いったい何が起きたのか――。

見出し 要点
破産申請と通知 2025年6月4日に破産申請、通知は9日以降に届き始めた
商品未着の現状 ゴジラウルトラマン胸像など、完成品が未発送のまま残る
返金か商品か 「返金より商品を」との声が圧倒的/到着を望む購入者続出
関係企業の動き 東宝・円谷は公式声明を出さず、「状況確認中」と回答

なぜCoolPropsの胸像は届かなかったのか?

破産に至った経緯とは?

CoolPropsは映画ライセンス作品のスタチューや胸像を手がける企業として、2010年代からコアな特撮ファンに知られていた。精密な造形とライセンス元との正式提携を打ち出すスタイルは、日本のスタチュー市場に一定の信頼を築いていた。しかしその足元を突いたのが、コロナ禍による世界的なサプライチェーンの崩壊である。

同社が生産を委託していた中国の工場が2022年~2023年にかけて稼働停止状態に陥り、商品の製造計画は度重なる遅延を余儀なくされた。さらに円安や原材料費の高騰が追い打ちをかけ、2023年に予約を受けた「ゴジラ胸像」の納期は、当初予定の“同年7月”から“2025年春以降”へと変更された。

approach.yahoo.co.jp

購入者の声が突きつけるもの

予約購入者の1人、ULTRATAKUさんはSNSで「待つのは構わない。2~3年後に届いてくれればそれでいい」と当初は寛容だったという。しかし、CoolPropsから届いた破産通知を見て「中に何も入っていなかった。本当に終わった」と沈痛な声を漏らす。

ゴジラ胸像を購入していたGVさんも、「一生に一度の贅沢だった」と語る。彼は破産通知以降、ゴジラ作品や東宝ロゴを見るたびに“苦しくなる”という。これは単なるグッズの未着ではなく、信頼を託した者に裏切られたという心の問題でもある。

具体例

  • 2023年2月:ウルトラマンC-Type胸像の発送予定通知

  • 2023年7月:ゴジラ胸像の発送延期アナウンス(再延期)

  • 2025年5月:CoolPropsより「2025年春発送」への最終延期通知

  • 2025年6月4日:東京地裁で破産申請

  • 2025年6月9日以降:購入者に通知が届く

CoolPropsの販売ページには、こう書かれていた。

「あなたの人生に、一つだけの“怪獣”を」
「記念にふさわしい贅沢な造形を、お届けします」

この理念に心を動かされたファンは少なくなかった。中には「人生で初めて、30万円以上の趣味商品を買った」という人も多く、初回購入の“信頼投資”だった側面が強い。その信頼が崩れた今、ただの未着ではなく「信用破綻」として語られるようになっている。

  • 製品ラインは映画ファン・造形ファン両方を意識した設計

  • ライセンスは東宝・円谷と明記された公認商品

  • 国内受注ながら多くが“海外製造・長期納期”という構造的リスク

商品名 税込価格 状況 購入者コメント
ゴジラ平成スーツ胸像 約42.3万円 未発送 「届いていないが、返金より欲しい」
ウルトラマンC-Type胸像 約29.9万円 未発送 「3年待った、悔しい」
ロボコップヘッド 約15.4万円 一部発送 情報不明
トーマス胸像 約12.1万円 未発送 「子どもへの記念品だった」

東宝・円谷・破産管財人はどう対応しているのか?

東宝・円谷の公式対応

CoolPropsの商品には、明確に「TOHO CO.,LTD.」や「TSUBURAYA PRODUCTIONS」の監修済ライセンス表記があった。ゴジラ胸像には東宝のロゴ、ウルトラマン胸像には円谷プロの正規シールが貼付されていた。これらは消費者にとって“信頼の印”だった。

しかし、破産申請が報道されてから10日以上が経過した現在(6月15日時点)、両社とも公式声明は出していない。報道各社の取材に対し、関係者は「現在状況を確認中」としてコメントを控えているという。

購入者の間では、「ライセンス企業にも何らかの責任があるのでは」という声が広がっている。なかには、「ロゴを信じて買った。今こそその“信用”の回収をしてほしい」と求める声もある。

商品は届く可能性があるのか?

現在、CoolPropsの破産手続きは東京地裁のもとで進行中であり、管財人は大江翔太弁護士(東京弁護士会)に任命されている。大江弁護士は「一部の完成商品は倉庫に保管されているが、すべて債権者への資産として処理する必要がある」と述べており、商品発送は原則として不可能とされる。

日本の破産法では、破産者の資産はすべて“平等な換金対象”と見なされ、個別発送は禁じられている。つまり、仮に商品が目の前に存在していても、「それが届く可能性」は限りなくゼロに近い。

kicks-blog.com

【CoolProps破産後に購入者が直面する流れ】

破産申請(6月4日)

東京地裁が破産手続開始決定

購入者へ「破産通知書」が順次到着(6月9日以降)

商品は倉庫に保管 → 資産扱いに

破産管財人が“商品換金”として整理開始

債権者リスト作成・配当見込み調査

個別発送は禁止 → 商品は届かない

返金も全額は困難/一部配当の可能性あり

購入者は「返金より商品を」の声を上げ続ける

区分 要点
前半まとめ 胸像は届かず/破産申請で“夢の品”が換金対象に
後半注目点 東宝・円谷は声明控える/返金より信頼回復を望む声

人は、信じてしまう。
高額でも、待ってでも、“あの胸像”を夢見てしまう。
あのロゴがあるから。あのキャラだから。
けれども、そこに商品が届かなかったとき――
信頼は、いったいどこに置き去りにされるのだろう。

前払いビジネスモデルは信じられるのか?

なぜ「前払い」はここまで危うくなる?

今回のような高額フィギュア・スタチュービジネスにおいて、ほとんどの販売は「完全前払い制」が通例だ。製造会社は予約注文を資金源として製品開発を進め、納期は1~2年後ということも珍しくない。

しかし、そのモデルは「製造元が倒れたとき」に非常に脆弱だ。とくにCoolPropsのように、製造(海外工場)・販売(日本国内)・ライセンス元(東宝・円谷)と多層構造になっている場合、消費者は“誰も責任を取らない”構造の中に放り込まれることになる。

再発防止策はあるのか?

専門家からは「ライセンス企業がもっと“保証責任”を持つべき」との指摘もある。現状のように“ロゴは使わせるが保証はしない”というモデルでは、信頼性を担保するのは困難だ。

また、資金は販売元を通さずに「信託口座で預かり→納品後支払い」とする“決済信託”の導入も有効とされている。これは不動産などの分野ではすでに一般化しており、今後のフィギュア・スタチュー業界にも求められる変化だ。

 贅沢を夢見た者たちの“信頼死”

これは単なる破産ではない。
これは、「夢の造形」を買った人々の“信頼”の死だ。

40万円近くを払い、2年待ち、
そして商品も届かず、誰も責任を取らない。
これは詐欺ではない。だからこそ、もっと深い裏切りなのだ。

東宝も、円谷も、黙っている。
破産管財人は言う、「商品は換金対象です」と。

……ならば、我々は何を信じればよかったのか?

❓FAQ

Q1:商品は倉庫にあるのになぜ届かないのですか?
→ 日本の破産法ではすべて“換金対象”となるため、個別発送はできません。

Q2:東宝や円谷に問い合わせたら届きますか?
→ 両社は現在「状況を確認中」としており、発送は保証していません。

Q3:返金される可能性はありますか?
→ 管財人による債権整理が進行中。全額返金は困難で、配当額も未定です。

見出し 要点
破産発表 CoolPropsが6月に破産申請/通知は9日以降
商品の行方 胸像は届かず、換金対象として保管中
企業対応 東宝・円谷は公式発表なし/購入者は“声”を上げ続ける
消費者への教訓 高額商品の前払いリスク/信頼モデルの再構築が課題