「SUPER EIGHT」の村上信五が、2025年6月17日付で農業関連会社ノウタスの取締役に就任した。同社とは2023年から事業開発担当として関わり、自社農園でのブドウ栽培や地域活動に参加してきた。今後はアライアンス戦略管掌SVPとして、共創型の農業参加モデル「ユニバーサル農園構想」の実現を推進する予定。
村上信五
ノウタス取締役に就任
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村上信五が「ノウタス」取締役に就任 その決断に託されたものとは?
2025年6月17日、農業関連スタートアップ「ノウタス株式会社」は、人気アイドルグループ「SUPER EIGHT」の村上信五氏(43)を新たな取締役に迎えたと発表した。2023年から同社に関わってきた村上氏は、エンタメと農業の架け橋として「ブドウ栽培×アイドル」という活動を展開。就任の背景には、地域農業との共創モデル構築という戦略的意図があった。
なぜ村上信五が取締役に就任したのか?
就任はいつ・どこで発表されたのか?
ノウタス株式会社は2025年6月17日、公式X(旧Twitter)にて取締役の人事を公表した。新任取締役のひとりとして、村上信五氏の名前が記載された。
この人事は突然の印象もあるが、実際には長期的な関係構築を経たうえでのステップだった。2023年4月から村上氏は同社に事業開発担当として加わり、農業に関する企画や現場体験、PR活動などを担ってきた。
当初は非常勤という形だったが、活動範囲は着実に広がっていた。
どのような経緯で関わるようになったのか?
転機は、ラジオ番組「村上信五くんと経済クン」(文化放送)での出会いだった。番組にゲストとして出演したノウタスの高橋明久CEOと村上氏の間で意気投合が生まれた。
その後、同社が掲げる「農業に関心のあるすべての人が関われる社会をつくる」という理念に共感。村上氏は、芸能活動の合間に現地でのブドウ栽培や生産工程の体験にも積極的に参加し、農業を自らのテーマに取り込んでいった。
参画から2年が経ち、経営に関与するかたちでの関係強化が決まった。
エンタメ視点が農業現場に持ち込まれた意味
ノウタスは、農家出身者や現役農家が中心となって設立された会社だが、エンタメ業界の人材が経営に加わるのは異例だ。
村上氏は、農業を“当事者”として捉える姿勢で知られる。実際に畑に入り、消費者の立場から「農業をどう魅せていくか」という課題に向き合ってきた。
農業の課題は技術だけではない。販路、ブランド化、継続的参加の仕組み。こうした非農業的課題に対し、村上氏は「エンタメ的視点による解決アプローチ」を提示し続けてきた。
社内外の協議の末、アライアンス戦略の推進役としての正式就任が決まった。
村上氏の取り組みとその広がり
就任前と就任後の役割の変化
項目 | 就任前(2023〜2025) | 就任後(2025〜) |
---|---|---|
役割 | 事業開発担当(非常勤) | 取締役(SVP) |
担当領域 | 品種開発・PR企画 | 経営戦略・アライアンス推進 |
活動形態 | プロジェクト単位で関与 | 高槻農園を軸とした地域連携 |
主な成果 | 「パープルM」などの開発支援 | ユニバーサル農園構想の推進 |
就任の背景には何があったのか?
なぜ農業の現場に「芸能人」が必要とされたのか?
農業界は現在、労働力不足と担い手の高齢化という課題に直面している。特に都市部や若年層との接点が乏しく、地域内での循環だけでは解決に至らない構造的な問題が続いている。
ノウタスはこうした状況に対し、「農業に関心を持つすべての人が参加できる場をつくる」ことをビジョンに掲げた。そのためには、農業に対する“入り口”を広げ、外部人材との接続点を創出する必要があった。
村上信五氏のような、社会的な発信力と実体験の両方を持つ人物がその役割を果たすと考えられた。
「ユニバーサル農園モデル」とはどういう構想か?
今回、村上氏の就任に合わせて発表されたのが「ユニバーサル農園モデル」構想である。これは大阪府高槻市の自社農園を核に、年齢・職業・経験を問わず誰でも参加できる農業の仕組みを作るという試みだ。
具体的には以下のような展開が検討されている。
農地という空間を「開かれた共有財」として再定義し、多層的な関係人口を生み出す狙いがある。
【村上信五の参画から取締役就任までの流れ】
村上信五がラジオ番組でCEOと出会う(2023年)
↓
ノウタス事業開発に非常勤で参画(2023年4月〜)
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ブドウ栽培体験やSNS連携プロジェクトに関与
↓
地域農園構想に参加し、活動領域を拡大
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社内外からの評価を受け、取締役選任(2025年6月17日)
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「アライアンス戦略管掌SVP」として経営陣入り
見出し | 要点 |
---|---|
▶ 前半まとめ | 村上信五が2025年6月に取締役就任。背景には2年間の事業開発経験と地域農業参画がある。 |
▶ 後半の注目点 | ユニバーサル農園構想で、農業と都市・企業・若者の接点を広げ、関係人口を生み出す取り組みが始動。 |
農業は、技術や制度だけで完結するものではない。そこに「誰が関わるか」という視点が加わらなければ、持続性も拡張性も生まれにくい。
村上氏は、自身の肩書きを過信しない。芸能人として、ではなく、一参加者として畑に立ち、言葉ではなく行動で信頼を築いてきた。だからこそ、任されたのだ。戦略の要を。
農業は“見せる”時代に入ったのか?
農業は「作る」だけの時代を終えた。
技術者だけでは届かないところに、語る者、見せる者が必要になった。その役割を芸能人が担うというのは、ある意味で自然な流れだったのかもしれない。
村上信五という存在は、農業の“外側”からやってきたが、今やその中心に踏み込もうとしている。大切なのは、内と外の境界を曖昧にすること。閉じた土壌を、開かれた場所へと変えていくこと。
それが「ユニバーサル農園」の真の意味ではないか。
❓FAQ
Q:村上信五の取締役就任はいつですか?
A:2025年6月17日付でノウタス株式会社の取締役に選任されたと公式発表されています。
Q:ノウタス社との関係はいつ始まりましたか?
A:2023年4月から非常勤の事業開発担当として参画していました。
Q:どのような農業に関わっているのですか?
A:大阪府高槻市の自社農園を中心に、ブドウ栽培や農業体験イベントなどに取り組んでいます。
Q:ユニバーサル農園モデルとは何ですか?
A:誰でも農業に参加できる仕組みを目指す構想で、都市・企業・若者を巻き込む農業参加モデルです。