松岡昌宏
縁が切れたら叱れない
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TOKIOが解散を発表してから2日後、主演舞台のリハーサルを控えた松岡昌宏さんが報道陣の前に姿を現した。国分太一さんの件について初めてコメントし、「縁が切れたらぶっとばせないでしょ」と笑い交じりに語った言葉には、距離を置きながらも断ち切らない意志が残っていた。
要約表
項目 | 要点(1文) |
---|---|
解散の発表 | TOKIOは6月25日、解散を公表 |
松岡の対応 | 6月27日、報道陣の前で謝罪と発言 |
主な言葉 | 「縁は切れない」「ぶっとばせないでしょ」 |
現場の様子 | 舞台会場で帽子を取って深く一礼していた |
解散と松岡発言の経緯
TOKIO解散に至る流れ
国分太一さんに対し、日本テレビは6月20日、「複数のコンプライアンス上の問題が確認された」として番組降板を発表した。これを受けて国分さんは無期限活動休止を表明し、株式会社TOKIOはその5日後にグループの解散を発表した。社長の会見では、問題の内容についてプライバシー保護のため詳細は明かされなかった。
松岡昌宏さんはこの間、主演舞台「家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂」の地方公演を続けていた。国分さんの声明の翌日となる6月21日には、石川県七尾市での公演初日に登壇し、会場出入り口で帽子を取り深く頭を下げる姿が報じられたが、言葉は発していなかった。
松岡の謝罪と発言
解散から2日後の6月27日。松岡さんは愛知県東海市の劇場に現れ、公演前の囲み取材で初めて言葉を交わした。冒頭、「この度は国分太一のことで、ご迷惑をおかけしております」と深く謝罪した上で、関係性について「元メンバーになってしまったが、縁がある。縁は切れないと思う」と語った。
その直後、「縁が切れたらぶっとばせないでしょ」と笑いながら発言し、記者陣からどよめきが漏れた。松岡さん自身も「これが不謹慎か」と軽く流したが、報道各社はこの言葉を記事見出しに取り上げた。SNS上では、この“ぶっとばせない”という表現をめぐり、「松岡らしさが出ている」とする声や、「関係の深さを感じた」といったコメントが投稿されていた。
🔸言葉にならなかった動きの記録
囲み取材で言葉を発する前、松岡さんは会場入り口で帽子をとって深く一礼した。手の動きも声もなく、わずかに目線を落とした仕草だけが、長年の関係と、事態の重みを語っていた。その所作に、取材陣の声が一時止まり、撮影音だけが残ったという。
一部メディアはこの瞬間に言及せず、コメントや見出しの強さに焦点を当てた。しかし、発言より前の時間に流れていた“無言の一礼”は、松岡さんなりの先行する表現だったとも読み取られていた。
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一礼の様子は写真に記録されているが記事には反映されていない媒体もあった
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SNSでは「言葉より重く見えた」とするファンの声も見られた
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“ぶっとばせない”という表現との対比で、この無言時間が際立っていた
松岡昌宏と公式発表の伝え方の違い
項目 | 松岡昌宏の対応 | 公式発表の対応 |
---|---|---|
発言の姿勢 | 自ら謝罪し、正面から言葉を選んだ | 詳細は非公開とし、組織を前面に出した |
感情のにじみ方 | 「ぶっとばせない」など冗談交じりの発言に本音が見えた | 感情は見せず、論理的な構成にとどめた |
距離の取り方 | 「縁は切れない」と個人関係に触れた | 「降板」「活動休止」など処理中心の表現 |
伝える手段 | 舞台の現場で肉声を届けた | 会見・文書を通じて定型化された内容を通知した |
関係をどう受け止めたか
「縁が切れない」の重みと反応
松岡さんが語った「縁は切れない」という言葉は、友情や情の美談として単純に扱えるものではなかった。その場には笑いもあったが、発言に込められた距離感の操作や、“知っていない”ことへの誠実さがにじんでいた。
SNS上では、「松岡らしい」「叱れる距離を残している」とする肯定的な声が多かった一方で、「なぜ詳細に触れないのか」という意見も一定数見られた。ただ、松岡さん自身が「何があったかは知らないし、知ろうとはしていない」と明言したことで、明確な線引きが示されていた。
沈黙する姿勢にあった判断
国分さんとの関係を断たず、かつ事件の詳細に踏み込まない姿勢は、松岡さんにとって「語らない」という判断そのものだった。会見ではなく囲み取材という場を選び、限定的な質問にだけ応じたことで、話すべきではない部分と残すべき関係を分けていたように見えた。
🔹発言の裏側に見えた“知ろうとしない”判断
松岡さんは、詳細について「聞いていない。知っても変わらない」と話した。これは“関係を残すためにあえて知ろうとしない”という判断であり、国分さんの状況を受け止めつつも、情報の取得や確認を避ける選択だった。
この判断に対し、一部メディアは「逃げ」とも捉えたが、距離を残したままの信頼があるからこそ、「叱れる」「ぶっとばせる」と語れる関係性が成り立っていた。
松岡さんは、まっすぐな言葉を使いながら、どこかで余白を残していた。謝罪と共に見せた一礼もそうだったし、「何があったか知らない」と口にした時の語尾にも、突き放さない感触があった。それは、関係を終わらせないための沈黙であり、信頼をつなぐ静かな仕草でもあったように思えた。
🔹発言に至るまでの流れ
TOKIO解散発表(6月25日)
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松岡、舞台継続(6月21日以降)
↓
囲み取材に登場(6月27日)
↓
謝罪と発言「縁は切れない」
↓
「ぶっとばせないでしょ」と笑顔
↓
ファン・報道に広がる余韻と受け止め
笑いと距離が残したもの
松岡さんが語った「縁は切れない」という言葉は、ただの慰めではなかった。語らないことを選び、知ろうとしないことを選んだ末に、それでも「叱れる関係は残っている」と語る姿には、組織とは別の絆のあり方が浮かび上がっていた。笑いを交えた発言の奥には、断絶を避けるための言葉の選び方が残っていた。
✅ FAQ
✅ まとめ
見出し | 要点(1文) |
---|---|
松岡さんの発言 | 「縁が切れない」と語り、笑いを交えて対応した |
沈黙の判断 | 詳細を聞かず、語らない姿勢を示した |
距離の残し方 | 「叱る」ことができる関係の残存を明言した |
社会の反応 | “語らなさ”と“関係の余白”の両面に注目が集まった |