MBSの辻沙穂里アナウンサーが6月末で局を退社。結婚・出産・移住を経て、名古屋からの通勤と育児の両立に限界を感じたという。人気番組に多数出演しながらも、家庭とのバランスに悩んだ末の決断。今後は名古屋での活動を模索しながら、新たな道を歩もうとしている。
辻沙穂里アナ退社
家庭と仕事
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MBS(毎日放送)所属の辻沙穂里アナウンサー(31)が、6月30日付で局を離れた。夫はプロ野球・中日ドラゴンズの山本泰寛内野手(31)。辻アナは結婚後も仕事を続けていたが、家庭と仕事の両立に限界を感じ、自らの意思で退社を選んだ。今後は名古屋を拠点とし、育児との両立を前提とした活動を模索していくという。
📊要約表
辻沙穂里アナ、退社までの7年間
人気番組での活躍と安定した出演歴
2018年にMBSへ入社した辻沙穂里アナは、慶應義塾大学から放送業界へ進んだ。入社後は「ちちんぷいぷい」や「痛快!明石家電視台」など、情報・バラエティ番組を中心に出演。発言の安定感と的確な進行で、関西ローカルの女性アナとして定着していた。
結婚と育児、家庭との両立を続けた4年間
夫の山本泰寛選手とは大学時代から交際しており、2019年末に結婚。その後も東京・大阪の別居生活を続けながら仕事を継続していた。2020年12月に山本選手が阪神タイガースに移籍し、家族は大阪で同居を開始。2021年春には第1子を出産し、辻アナは2022年4月に産休から復帰した。
名古屋通勤と家庭負担の限界
2023年、夫が中日ドラゴンズへ移籍し生活拠点が名古屋へ移ったことで、辻アナは大阪への通勤を続けながら育児を行っていた。名古屋からの通勤は物理的にも心理的にも負担が大きく、局との調整を重ねた結果、退社という選択に至った。関係者によると、退社はあくまで自発的な決断とされている。
家庭構造と通勤困難の実態
辻アナの状況は、共働き世帯の現代的な悩みを映し出している。
特に以下のような要素が重なっていた:
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名古屋〜大阪の新幹線通勤(約1時間半/片道)
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未就学児の育児と放送時間のズレ
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出演番組が曜日・時間固定で柔軟な働き方に適応しづらい
SNS上では「小さな子どもを抱えた状況で通勤は酷」「それでも続けていたことに驚いた」といった声もあり、同様の状況に共感するコメントが多数見られた。
🟰辻アナと他在阪アナの進路比較
比較項目 | 辻沙穂里 | 類似事例:在阪女性アナ |
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入社局 | MBS(2018年) | 朝日放送/関西テレビなど |
結婚相手 | プロ野球選手(中日) | 一般企業・同業アナウンサーなど |
子育て | あり(2021年出産) | あり(例:高橋真理恵アナ) |
拠点変化 | 大阪→名古屋 | 大阪近郊維持が多い傾向 |
現在地 | 名古屋へ転居/通勤断念 | 多くが関西圏でのフリー継続 |
今後の展望 | 名古屋での活動を模索中 | 地方局出演・フリー司会業へ移行多数 |
家庭と職業のどちらを選べたのか
生活と職場の距離がもたらした負担
辻アナは夫の転勤に伴い、名古屋への移住を決断した。だが、勤務地である大阪との距離は物理的に離れており、平日の収録や会議に参加するには新幹線での移動が前提となっていた。乳幼児を抱える家庭で、この移動を日常的に続けることは難しく、心身の負荷が蓄積していた。
仕事を優先する構造の限界
復職後も、彼女はアナウンサーとしての責任を果たしながら育児と家庭を両立しようとしていたが、番組の特性上、急な代打や夜間の編集対応なども必要だった。柔軟な働き方が整っていない中で「退く」ことは必ずしも消極的な判断ではなく、現実との距離を詰めるための選択だった。
円満な離脱と前向きな模索
関係者によれば、退社にあたって強い引き止めはなかった。これは、本人が時間をかけて意思を固めていたことと、家族事情が明確に共有されていたことが背景にある。局側との対話は穏やかで、次のステップへの支援も受けていたという。
名古屋圏での放送活動、道はあるのか
名古屋地区では地上波キー局の系列ローカルがいくつか存在している(CBC/東海テレビ/中京テレビなど)。
特に以下のような形での関与が考えられる:
局アナ時代の経験は視聴者との接点を形成しており、活動領域を変えてもその資産は失われていない。
区分 | 内容 |
---|---|
生活拠点 | 大阪から名古屋へ |
子育て | 第1子を育てながら復職経験あり |
通勤事情 | 名古屋〜大阪間の往復移動が継続困難に |
今後の道 | 名古屋圏でのフリー活動を模索中 |
🔁家庭・職業・移動の経過
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【2019年】山本選手と結婚(別居生活開始)
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【2020年】阪神移籍で同居/大阪生活開始
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【2021年】第1子出産(家庭と仕事の両立開始)
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【2022年】辻アナ復職(産休明け復帰)
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【2023年】夫が中日移籍/名古屋へ転居
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【2024年】名古屋から大阪への通勤が常態化
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【2025年】家庭との両立困難となり退社
育児と仕事、二者択一を迫られる現実
どちらかを選ばないと、どちらも失われる──そんな構造に、彼女は巻き込まれていた。
アナウンサーとしての技術も、母親としての責任も、決して軽いものではなかった。
移動の負荷、時間の制約、突発対応。どれかひとつだけが重かったわけではない。
蓄積したのは、毎日の小さな「間に合わなさ」だった。
それでも彼女は続けていた。マイクの前に立ち、画面の中で笑顔を作っていた。
けれどその笑顔が、家族の側で作れなかったのなら、意味はどこにあったのか。
その答えを、彼女は自分で出した。
これはキャリアの終わりではない。
「片方だけを持ち上げる仕組み」から降りただけだ。
自分の足で、次の選択肢を探す姿は、同じ負荷を抱える誰かの視界を確かに変えていた。
❓FAQ
Q1:辻アナはなぜ退社したの?
A:大阪勤務と名古屋での家庭生活を両立させることが難しくなり、自身で区切りをつけたとされています。
Q2:夫・山本選手の移籍が影響したの?
A:はい。阪神から中日への移籍により家族が名古屋へ移住し、辻アナの通勤負荷が増しました。
Q3:今後もテレビに出る予定はある?
A:現時点でレギュラー復帰などは報じられていませんが、名古屋圏でフリー活動を模索中とのことです。
Q4:局との関係は悪かったの?
A:報道では円満退社とされ、引き止めもなかったことから、本人の意志を尊重する形だったと見られています。
Q5:同様の理由で辞めたアナは他にもいるの?
A:在阪局を退社し育児や移住でフリーに転身した例は過去にもあり、珍しくはありません。
📘まとめ
🔗この選択は、両立をあきらめたのではなく、「新しい形で続ける」ための第一歩だった。