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「富士登山は3回目」開山前のサンダル登山で救助要請 新七合目でアメリカ人男性が体調不良に

静岡県富士宮口登山道で、サンダル履きのまま単独登山をしていたアメリカ人男性が体調不良となり、山小屋関係者の協力によって重機で搬送される事案が発生しました。登山口が山開き前であったことや、テント泊を含む長期滞在など、準備不足のリスクが改めて浮き彫りとなっています。

 

サンダル登山で男性救助

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静岡・富士宮口の新七合目でアメリカ人男性が体調不良に。開山前の富士登山をサンダル姿で敢行し、救助要請へ。

項目 内容
救助対象 アメリカ人男性(67歳)・単独登山
発生場所 富士山・富士宮口新七合目付近
発覚経緯 他の登山者が通報「テントで助けを求めている」
搬送方法 山小屋関係者が重機で五合目まで搬送、救急車で病院へ
特記事項 サンダル履き・防寒着着用・山開き前の入山だった

登山中の体調不良と救助対応

静岡県警と消防によりますと、7月4日午前、富士山の富士宮口登山道・新七合目付近において、体調不良を訴える外国人男性の救助要請が119番通報で寄せられました。通報者は現場を通過していた他の登山者で、「テント内から助けを求める外国人がいる」と五合目の連絡所を通じて報告したとされています。

救助されたのはアメリカ国籍の67歳の男性で、県警の確認によれば、男性は6月26日から登山を開始し、新七合目付近にテントを張って宿泊していたとのことです。発見当時は会話が可能な状態でしたが、明らかに体力を消耗しており、防寒着は着用していたものの足元はサンダルだったことから、低体温症とみられる症状が確認されました。

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通報から搬送までの流れ

通報を受けた警察は、現場の状況と搬送経路の安全性を考慮し、地元の山小屋関係者に協力を要請。登山道の未整備区域であったことから、徒歩搬送ではなく重機を使った救助が選択されました。男性はその後、富士宮口五合目まで重機で搬送され、待機していた警察官と消防隊員に引き継がれました。

引き継ぎ後、男性は五合目で一時的な手当てを受けたのち、同日正午ごろに富士宮市内の医療機関へ救急搬送されました。幸いにも意識はあり、受け答えは可能な状態だったといいます。本人は搬送時、「富士登山はこれで3回目だ」と語っていたとされ、一定の経験があったものの、今回の入山では十分な準備が整っていなかった可能性が指摘されています。

開山前登山のリスクと備えの重要性

今回の救助事案が発生した富士宮口は、静岡県側に位置する登山道で、2025年の山開きは7月10日に予定されていました。したがって、男性が入山した6月26日から救助された7月4日までは、山開き前の期間にあたります。登山道の整備や山小屋の営業は行われておらず、公式には安全管理が確保された状況ではありませんでした。

静岡県内の関係機関によれば、山開き前でも登山そのものを禁じる法的制限はなく、登山届の提出も任意となっています。その一方で、整備されていない登山道や限られた救助手段、天候の急変リスクなど、開山前に特有の危険があることは広く知られており、県も毎年注意喚起を行っていました。

県警・消防の対応体制と注意点

今回の事案では、現場に最も近い登山者が通報者となったことで、比較的早期に救助が実施されました。しかし、登山道の勾配や地形の関係上、通常の担架搬送が困難であったため、県警は地元の山小屋関係者に依頼し、重機による搬送が行われました。このような手法は、整備が不十分な区間においては唯一の選択肢となる場合もあり、現地の協力体制が不可欠であることを示しています。

なお、県警は救助費用の負担や登山届の有無については「確認中」としています。現在の制度では、山開き前であっても明確な費用請求制度は設けられておらず、自己責任の範囲で登山を行う登山者が多いのが実情です。

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登山者の行動が示す現実

今回の事案では、サンダル履きで山中に数日間滞在していたという装備面の不備が際立っています。本人は「登山は3回目」と語っていましたが、実際の行動は経験者として想定されるものとは乖離しており、救助の対象となるリスクを高める要因にもなりました。

一方で、山小屋関係者や登山者が迅速に連携し、行政と協力して搬送にあたった点は、現場の対応力の高さを示しています。制度の限界を超えた支援の裏には、毎年のように繰り返される救助事案への蓄積と、現地で活動する人々の責任感がありました。

救助までの対応経緯

項目 内容
6月26日 男性が富士宮口から単独入山
~7月4日 新七合目でテント泊を継続
7月4日 朝 テント内で体調不良を訴える
7月4日 昼前 登山者が「助けを求めている」と通報
7月4日 午後 山小屋関係者が重機で五合目まで搬送
同日正午頃 警察・消防が引き継ぎ、病院に救急搬送

❓FAQ よくある5つの疑問

Q1. なぜサンダルで登山していたのですか?
A1. 本人は「富士登山は3回目」と話していましたが、詳細な理由は明らかになっていません。

Q2. 山開き前でも登山はできるのですか?
A2. 静岡県側では山開き前でも登山は禁止されていませんが、登山道の整備や山小屋の営業は行われていません。

Q3. 救助費用は請求されるのですか?
A3. 現時点で静岡県には明確な費用請求制度はなく、警察は対応の詳細を確認中としています。

Q4. 登山届は出していたのですか?
A4. 警察は「登山届の提出有無は確認中」としています。

Q5. 同様の救助は毎年起きているのですか?
A5. はい。富士山では毎年、開山前や準備不足による救助事案が複数発生しています。

救助事案から見える全体像

視点 内容
登山者 アメリカ人男性(67歳)、サンダル履き、テント泊
状況 山開き前の富士宮口・新七合目で体調不良
通報者 他登山者がテントの異常に気づき通報
救助手段 山小屋関係者が重機で五合目まで搬送
行政対応 警察・消防が引き継ぎ、病院に搬送
問題点 登山届未確認、装備不備、制度上の空白
準備不足が浮き彫りにする制度の限界

この事案は、登山経験の有無だけでは安全を確保できない現実を示している。開山前であるにもかかわらず、装備が不十分な状態で単独登山に踏み出した判断は、結果的に周囲の人々の手を借りる形になった。
一方で、制度的には登山届も義務ではなく、救助費用の負担区分も明確でない。自己責任が前提である富士登山の現状は、準備不足のまま入山した場合、救助体制に過剰な負荷を強いるリスクをはらんでいる。
個人の判断と制度の間にあるこの“余白”が、今後の登山安全対策における課題として残されている。

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