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「床で牛骨カット」動画拡散で楊国福に営業停止 店側は“ゴミ処理中”と説明も波紋広がる

 

名古屋市内の中華チェーン店舗で、スタッフが牛骨を床に直置きしてカットする様子を撮影した動画が拡散された。TikTok上の投稿により波紋が広がり、運営元と本部がそれぞれ対応を発表。中国発の人気ブランド「楊国福」の信頼性と衛生管理体制が問われる事態となっている。

 

床で牛骨カット動画の波紋

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中華チェーン「楊国福」の伏見店で床に置いた牛骨をカットする動画が拡散。本部は営業停止処分、店側は調理使用を否定。

項目 内容
発生時期 2025年7月2日(TikTok投稿)
対象店舗 楊国福伏見店(名古屋市中区)
拡散経路 TikTok → X(旧Twitter)で転載拡散
内容 キッチン床に牛骨を置き、包丁で切断する様子
店側の説明 「ゴミ処理中の行為」/調理利用は否定
本部の処分 営業停止と業務改善命令を通達
日本側運営元の立場 「当社管轄外の店舗」として謝罪・事実説明

拡散された動画とSNSの反応

2025年7月2日、ショート動画アプリ「TikTok」上に、名古屋市内の「楊国福」伏見店とみられる店舗で、スタッフが床に置いた牛骨を包丁で叩いている様子を撮影した動画が投稿された。映像には「まさかスープに入れてないよね、、、、」というテロップとともに、「♯不衛生」などのハッシュタグが表示されていた。

動画はその後X(旧Twitter)などにも転載され、「店舗の厨房で行われていた行為」として急速に拡散。視聴者の間では「調理用の食材ではないか」といった懸念や、「撮影された行為が本当に日常的だったのか」といった議論が広がった。

投稿者は動画のコメントで「ずっと地面で切っていた」と説明しており、床直置きによる衛生上の不安が強調されていた。

approach.yahoo.co.jp

映像の内容とオーナーの初期対応

動画が指摘した「床での牛骨カット」について、伏見店のオーナーは複数の取材に対し、「廃棄予定の骨を処分していたものであり、スープなどの料理には一切使用していない」と説明した。

また、「お客様の目につく場所で行ってしまったことが問題だった」とし、「衛生的には問題ないと考えているが、誤解を招いたことは反省している」と述べた。動画の拡散後も、当該オーナーは弁護士に相談のうえ、投稿者の特定などの対応に乗り出したことが明らかとなった。

ブランド本部と運営元「大天元」の対応

TikTok動画の拡散を受けて、「楊国福」ブランドの本部(中国)は、該当店舗に対し「営業停止および業務改善命令」を発出したと公表。これを受け、日本国内で「楊国福」ブランドを展開するフランチャイズ管理元「大天元」(東京都台東区)は、7月4日に公式Xアカウントで見解を発表した。

天元は、「当社が管理する店舗ではないが、ご不快な思いをおかけしたことをお詫び申し上げる」と謝罪。あわせて「自社の店舗ではすべて、牛骨は業者により機械カットされた状態で納品されており、店舗内でのカット作業は行っていない」と衛生面での差異を説明した。

オーナーの釈明と営業再開の見通し

問題となった伏見店のオーナーは、J-CASTニュースの取材に応じ、該当する牛骨について「ゴミを処分しているところを撮影された」と改めて説明した。調理用に使用していない点を強調し、「保健所による立ち入りもなかった」として、営業停止の対応は中国本部の指示によるものだと語った。

同店では7月4日時点で営業を停止し、店内の片付けやごみ処理方法の見直しを進めているという。オーナーは「5日から営業再開を予定している」とし、問題行為の再発防止に努める意向を示していた。

投稿者への対応と波紋の広がり

店舗側は今回の投稿により「営業に支障が出るほどの悪影響を受けた」とし、投稿者の特定と法的措置を検討していることを明らかにした。SNS拡散により全国の利用者に不信感が広がった背景には、「厨房の床で作業する様子が視覚的に強い印象を与えたこと」があると分析されている。

伏見店はフランチャイズ店ではなく本部直営店であり、これまで日本国内における運営実態や衛生基準への注目が限られていた点も影響したとみられる。今回の件により、他の麻辣湯チェーンや飲食業界全体でも「厨房での行動可視性」が問われる事態となっている。

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【動画投稿から営業停止まで】

時点 主な動き
7月2日 TikTokで床カット動画が投稿される
同日夜 X(旧Twitter)などで拡散開始
7月3日 店舗が一部報道機関の取材に応じる
7月4日 「大天元」が公式Xで経緯と立場を説明
同日 中国本部より伏見店に営業停止指示
同日 オーナーがJ-CAST取材で釈明/営業停止実施
7月5日(予定) 店舗営業再開に向け片付け・再確認実施中

厨房という閉鎖的な空間が、動画という“公開媒体”を通して一変する構図は、現代の食文化と衛生観に新たな波を投げかけた。調理中でなくとも、「床に食材が見える」「手で拾い上げる」という所作が、視聴者の印象に残る時代である。

今回のように「何をしていたか」よりも「どのように見えたか」が先行する状況では、たとえ実害がなかったとしても、信頼の毀損は避けられない。飲食業界における“視覚的衛生”の重要性が、あらためて浮き彫りになった。

❓FAQ|よくある質問5問

Q1. 動画はいつ、どこで撮影されたのですか?
A1. 2025年7月2日、名古屋市中区の楊国福・伏見店で撮影されたとされ、TikTokに投稿されました。

Q2. 床で切っていた牛骨は料理に使われたのですか?
A2. 店舗オーナーは「ゴミを処分していた」と説明し、料理への使用は明確に否定しています。

Q3. 衛生当局の指導や立ち入りはあったのですか?
A3. 取材に対し、保健所による調査は行われていないと店側は述べています。

Q4. 本部や運営元はどのように対応しましたか?
A4. 中国本部は営業停止を指示し、日本のフランチャイズ運営元「大天元」は公式Xで謝罪と説明を行いました。

Q5. 今後営業はどうなる予定ですか?
A5. オーナーによると、7月5日から営業再開を予定しており、再発防止策に取り組んでいるとしています。

項目 内容
拡散媒体 TikTok → X(旧Twitter
行為内容 キッチンの床で牛骨をカット
店側の釈明 ゴミ処理中だった/スープ使用は否定
本部処分 営業停止および業務改善命令(7月4日)
運営元説明 当該店は管轄外/衛生方針明記
今後の対応 営業再開・投稿者特定の動き
厨房が“見られる場所”になる時代に

かつて厨房は「閉じた空間」であり、客から見えない場所での作業が当然とされてきた。しかし、SNSの普及とともにその常識は変わりつつある。特に映像として拡散された行動は、事実以上に強い印象を与える。

今回の件では、実際に提供された料理と無関係だったとしても、「床に骨を置いた」という視覚情報が消費者の信頼を大きく揺るがせた。その結果、当該店舗のみならず、同ブランド全体への印象にも影響を及ぼしたことは否定できない。

飲食業界においては、「見えない厨房」から「見られる厨房」への認識転換が求められる時代に入っている。作業工程そのものを監視対象とする意識が高まるなか、単にルールを守るだけでなく、“どう映るか”への自覚が不可欠となっている。

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