英国の伝説的ロックバンド「オアシス」が、2009年の解散以来約16年ぶりとなる再結成ツアーを開始。初日は2025年7月4日、英カーディフで開催され、ギャラガー兄弟がステージ上で手を取り合い、和解を象徴する演出が話題となった。日本公演は10月25・26日に東京ドームで予定されており、国内外で大きな反響を呼んでいる。
オアシス16年ぶり再結成
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英国を代表するロックバンド「オアシス」が、16年ぶりに再結成ツアーを始動した。初日公演は2025年7月4日、英カーディフで行われ、兄弟間の和解を象徴する場面に観客が歓声を上げた。日本では10月に東京ドームで2日間の公演が予定されている。
再結成ツアーが開幕 カーディフ初日に熱狂
2025年7月4日夜、イギリス西部カーディフで、「オアシス」の再結成ツアーが幕を開けた。約16年前の2009年に解散して以来、兄ノエル・ギャラガーさんと弟リアム・ギャラガーさんが同じステージに立つのは初めてとなる。
この日の公演には、世界各地からファンが詰めかけ、チケットは即完売。代表曲「ロックンロール・スター」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」などの演奏に、会場は一体となって声を上げた。リアムさんが「久しぶりだな」と呼びかけると、観客の拍手と歓声が響き渡った。
舞台の終盤、ギャラガー兄弟は向かい合って手を取り、高く掲げる場面があった。かつて確執が報じられてきた2人が、同じステージで和解を演出する姿に、長年待ち続けたファンからは涙ぐむ様子も見られた。
オアシスは1991年に結成され、1994年のデビュー作「スーパーソニック」で一躍注目を集めた。90年代の英国文化の象徴ともされ、音楽シーンに強い影響を与えた存在である。今回の再結成は、その象徴性を改めて示す出来事となった。
東京ドーム公演が決定 25年ぶりの来日ステージへ
今回の再結成ツアーでは、日本公演も組み込まれており、10月25日と26日の2日間にわたり、東京ドームで開催される予定だと報じられている。オアシスが日本でライブを行うのは、2000年代以降では最長のブランクを経た再来日であり、実質的に25年ぶりの大規模公演となる。
発表と同時にSNSでは「絶対に行きたい」「最後のチャンスかもしれない」といった投稿が相次ぎ、熱量の高さを物語っている。公演詳細は今後発表されるが、プレミアチケット化する可能性も高く、争奪戦が予想されている。
東京ドーム2daysという規模は、日本におけるバンドの根強い人気と、再結成にかける意気込みの強さを裏付けるものといえる。
再結成までの経緯とツアー予定
年月 | 出来事 | 出典媒体 |
---|---|---|
2009年8月 | ノエル・ギャラガーが脱退を表明、事実上の解散 | BBC/NME/日刊スポーツ |
2010年代 | 兄弟は互いの活動を続けるが、和解は見られず | ガーディアン/朝日新聞 |
2025年6月 | 英国内メディアで再結成ライブの告知が始まる | TBS NEWS DIG/共同通信 |
2025年7月4日 | 英カーディフで再結成ツアー初日公演が開催 | NHK/日刊スポーツ |
2025年10月25・26日 | 東京ドーム公演が予定されていると発表 | Yahooニュース/TBS系報道 |
ギャラガー兄弟が和解演出 「解散の象徴」から「再結成の象徴」へ
ステージ上で手を取り合い、高く掲げた兄ノエル・ギャラガーさんと弟リアム・ギャラガーさんの姿は、オアシス解散以来続いていた兄弟間の確執に一つの区切りを与えるものとなった。かつては言葉を交わすことすらなかった2人が、同じステージに立ち、ファンの前で和解のパフォーマンスを行ったことは、バンドとしての再出発を強く印象づける場面だった。
この象徴的な演出は、単なる舞台上の演出を超え、オアシスというバンドが持つ「再結成の物語」に深みを与えている。英メディアは「音楽以上の意味を持った瞬間だった」と報じ、観客からは「信じられなかった」「涙が止まらなかった」といった反応が寄せられている。
再結成に対する国際的反響と報道論調の変化
再結成ツアーの初日公演が終わると、英国内外のメディアは一斉に報道を展開し、オアシスの影響力の健在ぶりを伝えた。BBCやNMEは「感情が爆発した夜」「歴史が動いた瞬間」と形容し、兄弟の関係性が観客の記憶と結びついたことに言及している。
SNS上では「#OasisReunion」がトレンド入りし、欧州各国でも「奇跡の再結成」として取り上げられた。一方で、冷静にその演出効果を分析する論調もあり、英フィナンシャル・タイムズは「演出の完成度は高いが、持続性が問われる」として、今後の公演と兄弟関係に注目する姿勢を示した。
これらの報道は、音楽的な側面だけでなく、「オアシスの再結成」が一つの社会的現象として受け止められていることを物語っている。
兄弟関係の変遷と演出の対応
90年代カルチャーを担った象徴としての復活
1990年代の英国文化において、オアシスは単なる音楽グループを超えた「時代の顔」であった。当時のブリットポップ全盛期において、彼らの楽曲と態度は若者文化や社会的気分を強く反映し、ファッションや発言までが注目された存在だった。
その象徴が、25年を経て再び世界の注目を集める今、公演に集う世代も多様化している。かつてリアルタイムで聴いていた層に加え、親の影響で楽曲に触れて育った若年層までが、今回の再結成を「共有体験」として受け止めていることが、文化的にも特筆される現象となっている。
再結成ツアー実現までの流れ
[2009年 解散]
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[2010〜2020年 完全断絶期]
↓
[2023年 リアムが再結成に言及]
↓
[2025年6月 ツアー準備報道]
↓
[2025年7月4日 カーディフ初日]
↓
[2025年10月 東京ドーム公演予定]
❓ FAQ
Q1. オアシスはいつ解散したのですか?
A1. 2009年8月、ノエル・ギャラガーさんの脱退をきっかけに事実上解散しました(BBC報道より)。
Q2. 再結成ツアーはどこから始まりましたか?
A2. 2025年7月4日に、英国カーディフで初日公演が行われました。
Q3. 日本公演はいつ予定されていますか?
A3. 2025年10月25日と26日に、東京ドームでの開催が発表されています(TBS報道より)。
Q4. 兄弟は本当に和解したのですか?
A4. 公演中にステージ上で握手を交わす場面があり、和解を示す演出として注目されています。
Q5. チケットの販売状況はどうなっていますか?
A5. 正式な販売開始日は今後の発表待ちですが、SNS上ではすでに入手希望の声が相次いでいます。
✅ まとめ
再結成が示す“文化的帰還”
オアシスの再結成は、単なる過去の名バンドの再演ではない。兄弟間の対立と和解、解散から16年という時間、そして現在の多様な音楽的潮流の中で再び脚光を浴びるこの現象は、音楽史的にも文化的にも重層的な意味を持っている。
かつての「分裂の象徴」が、今や「共鳴の象徴」となりつつある過程には、ファン世代の成熟と、音楽の記憶が世代を越えて共有される力がある。その再評価の流れに乗り、オアシスは「復活」ではなく「更新された伝説」として、あらためて時代に刻まれている。