眞鍋かをりが語る「お受験塾を1日で辞めた日」
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タレントの眞鍋かをりさんが、都内の「お受験塾」に娘を通わせたものの、初日で退塾を決断した経験を明かしました。母としての葛藤や気づき、そして「合わない環境で無理をさせない」という育児方針の変化が話題を呼んでいます。論理的な“左脳派”と自己分析する眞鍋さんが、感性豊かな娘とどのように向き合っているのか。そのやりとりから、現代の子育てに必要な「柔軟な視点」が浮かび上がってきます。
セクション | 要点 |
---|---|
退塾の決断 | 娘が初日で「もう行かない」と強く拒否。母子ともに「これは合わない」と判断し退塾 |
育児観の変化 | 娘の感性や特性を尊重し、「無理に合わせない」方向に価値観が変化 |
葛藤と納得 | 授業料の損失よりも「ストレスを回避する」ことを選び、早期決断を正当化 |
教室の雰囲気 | 協調性と規律を重視する塾の空気に、自由な気質の娘がなじめなかった |
自己経験との対比 | 自身が公立育ちだったこともあり、私立受験への執着はもともと強くなかった |
お受験塾と「初日で退塾」の背景
「残りあと一枠です」と言われて即決したのは、都内の有名小学校に強いとされるお受験塾への入会だった。紹介してくれたのは周囲のママ友。詳しい情報がなかった眞鍋かをりさんは、「挑戦できるならやってみよう」と、年中だった娘を塾に連れて行った。
しかし、初日の2時間が終わる頃には、娘が「もう二度と行かない」と宣言。実際に教室を後方から見守っていた眞鍋さんの目にも、規律を重んじる空気と自由奔放な娘との相性の悪さは明らかだった。やる気を失い、注意される娘の姿に「これは続かない」と直感したという。
一方、母親である眞鍋さんも、他の保護者が熱心にメモを取る姿を見て「これを毎回やるのは無理」と感じた。塾の雰囲気そのものに馴染めず、娘と同じように「行きたくない」と感じていたと語っている。
「合わない」と悟った瞬間に踏み切った決断
一日で塾を辞めるという決断には迷いもあったという。「こんなにすぐ放り投げていいのかな……」という葛藤はあったが、同時に「このまま続ければ親子ともに壊れる」との確信もあった。
既に授業料として2か月分を納めていたこともあり、金銭的損失は免れなかった。それでも眞鍋さんは、「お金が無駄になること」と「無理してストレスに耐えること」を天秤にかけた結果、後者を避ける決断を下したという。
塾で求められる協調性や行動規範が、娘の自由な感性には合わなかった。そして、自身にもそうした教育方針を強く押し進めたいという熱量はなかった。地方出身で、公立教育を自然体で受けてきた自身の育ちも、柔軟な判断を後押しした背景にある。
眞鍋かをり氏の「退塾決断」
時系列/行動 | 発言内容 | 説明/背景 | 出典(報道認定) |
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塾の申込前 | 「挑戦できるならやってみよう」 | ママ友の紹介により有名塾へ体験申し込み | TBS NEWS DIG/日刊スポーツ |
体験初日終了 | 「もう二度と行かない」(娘) | 規律重視の空気が合わず、拒否反応 | 同上 |
退塾決断時 | 「これを続けたら壊れる」「ママも行きたくない」 | 娘の様子と自身のストレスを直視 | 同上 |
授業料納付後 | 「お金よりストレス回避を選んだ」 | 経済的損失よりも心理的負担回避を優先 | 同上 |
退塾後の気づき | 「うちはその熱量もなかった」 | 無理に環境へ合わせる必要はないと判断 | 同上 |
娘の「感性」と今後の学びへの向き合い方
退塾後、眞鍋かをりさんが改めて気づかされたのは、娘の持つ感性の強さだった。自らを「論理的な左脳タイプ」と語る眞鍋さんとは対照的に、娘は音やリズムで物事をとらえる“感覚重視”の傾向が強いという。
読み書きや漢字の書き取りには苦手意識がある一方で、絵を描くことやダンス、メイクといった「表現」の分野に強く惹かれる。そのため現在は、月2回のデジタルアート教室に加えて、夏休みにはDTM(音楽制作)にも挑戦する予定だという。
そうした姿を見て眞鍋さんは、「勉強は目的ではなく手段」とする意識を強めた。社会で輝く人々の多くが、「好きだからやっている」ことに力を注いでいるように、子どもにも「何が好きか」を自分で見つけることが重要だと感じているという。
時代と共に変わる「学び」の捉え方
昭和世代の自分が受けてきた教育では、「苦手なことも頑張る」ことが美徳とされ、評価にもつながった。しかし、その価値観が令和の子どもたちにそのまま通じるとは限らない。
娘のように、好きなことに全力を注ぐ一方で、嫌なことは徹底的にやらないタイプを前にして、眞鍋さんはしばしば戸惑いを感じるという。だがその度に、「自分が他人軸で生きてきたからこそ、娘のように自己を軸にできる生き方は大切なのかもしれない」と見方を変えている。
もちろん親として「こうしてほしい」と思うことはある。だが、それを強制するのではなく、一緒に模索するスタンスを保つよう心がけているという。
親の「期待」を手放すという選択肢
眞鍋さんが育児の中で向き合ってきたのは、「自分の価値観を子どもに押しつけていないか」という問いだった。塾の退塾をきっかけに、娘と自分がまったく異なるタイプであることを明確に理解し、「合わないものを無理に続けさせる必要はない」と気づいたという。
育児においては、「できないことをどう克服させるか」ではなく、「その子に合った道をどう見つけていくか」が問われる時代になっている。昭和の成功体験に基づいた育て方ではなく、令和の子どもたちにとって意味のある育児を選ぶ。それが親としての責任だと感じているという。
❓ FAQ(5問5答)
Q1:お受験塾をやめたとき、迷いはありませんでしたか?
A1: 正直「こんなにすぐ放り投げていいのかな」と迷いました。でも、無理をしてストレスを抱えるより、子どもの気持ちを優先しました。
Q2:ほかの塾を検討しましたか?
A2: あの体験で「うちはその方向じゃないな」と確信したので、他の塾を探すことはしませんでした。
Q3:娘さんは今どんなことに夢中ですか?
A3: ダンスやデジタルアート、メイクなど、自分を表現することにとても興味を持っています。
Q4:親としての教育方針はどんなものですか?
A4: 勉強よりも「好きなことを見つける」ことを大切にしています。やらされるより、自分でやりたくなる気持ちが重要だと考えています。
Q5:子育てで悩んだとき、誰に相談していますか?
A5: オンラインの子育てカウンセリングを活用しています。専門家の話を聞くと、頭の中が整理されて前向きになれます。
まとめ
見出し | 要点 |
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お受験塾での判断 | 初日の時点で「合わない」と判断し、即退塾を決断した |
娘の特性と学び方 | 感性に富み、表現や創作に強く興味を持つ |
母としての気づき | 自分とは全く異なる価値観に向き合い、視点を切り替えた |
昭和的育児との違い | 嫌なことを我慢させるより、「好き」を尊重する方向へ |
今後の子育て姿勢 | 親の理想を押しつけず、子どもと共に模索する関係を重視 |
「娘の拒否」が教えてくれた柔軟な育児観
娘が「もう行かない」と塾を拒否した日のことは、いま振り返っても鮮明に覚えている。母親としては迷いもあり、葛藤もした。それでもその選択を受け入れられたのは、「自分とは違う価値観を持った一人の人間」として娘を尊重しようと思えたからだ。
これまでの自分は、努力や忍耐を前提とした「正解」に従って生きてきた。しかし、それがすべての子どもに当てはまるとは限らない。むしろ、「合わない」と感じた環境から早く離れる勇気もまた、大切な力のひとつだと知った。
育児は親の自己表現ではなく、子どもの個性と未来を支える土台づくりだ。娘の拒否の一言が、私にその原点を思い出させてくれた。