
チェルシーが2025年のクラブ・ワールドカップ決勝でパリ・サンジェルマンに3-0で快勝。前半だけでパーマーが2得点を挙げ、新加入のジョアン・ペドロも華麗なループ弾を決めた。守護神サンチェスが後半のピンチをことごとく防ぎ、無失点で世界一に輝いた。試合の詳細、得点経過、戦術面からの分析。
チェルシーがクラブW杯制覇
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2025年7月13日(現地時間)、アメリカで開催されたFIFAクラブ・ワールドカップ決勝で、欧州王者のパリ・サンジェルマンとチェルシーが対戦した。序盤から主導権を握ったチェルシーが、コール・パーマーの鮮やかな2ゴールと新加入ジョアン・ペドロのループシュートで得点を重ね、3-0で快勝。2012年以来の世界一に輝いた。
試合概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合日 | 2025年7月13日(現地) |
| 大会 | FIFAクラブ・ワールドカップ 決勝 |
| 対戦カード | チェルシー(イングランド) vs パリ・サンジェルマン(フランス) |
| スコア | 3-0(前半3-0/後半0-0) |
| 得点者 | パーマー(22分・30分)、J・ペドロ(43分) |
前半:先制と畳み掛けた展開
立ち上がりから積極的に前へ出たチェルシーは、8分にジョアン・ペドロのポストプレーを起点とするパーマーの左足シュートで最初のチャンスを作った。わずかに枠を外れたものの、相手守備陣への圧力を強めていった。
試合が動いたのは22分。右サイドからギュストが縦パスを入れ、ペナルティエリア内で受けたパーマーがワントラップ後に左足で流し込み、先制点を奪った。
さらに30分にも、パーマーが巧みなフェイントでDFを外し、ゴール右隅にコントロールショットを決めて追加点。43分にはパーマーのスルーパスに反応したJ・ペドロが技ありのループシュートで3点目を決め、前半だけで3-0と大きくリードした。
後半:パリSGの反撃とチェルシーの対応
後半は反撃に出たいパリSGが積極的にボールを握り、52分にはドゥエのクロスに反応したデンベレが好機を迎えたが、GKサンチェスのファインセーブで得点はならなかった。
59分にはヴィティーニャがミドルシュートを放つも、これもサンチェスが阻止。終盤にはチェルシーのデラップが連続してチャンスを得たが、ドンナルンマのセーブに阻まれた。
試合終了間際には、パリSGのジョアン・ネベスが退場処分を受け数的不利に。試合はそのまま3-0で終了し、チェルシーが大会制覇を果たした。
パーマーとJ・ペドロの連携と個の決定力
今大会で注目されたのは、チェルシーの攻撃陣における新旧融合だった。パーマーは1点目で狭いスペースを巧みに突き、2点目では個人技でディフェンスラインを崩した。
さらにJ・ペドロは、ゴール前で浮いたボールに対し冷静にループを選択し、ゴール左上に流し込んだ。2人の得点は、個の能力と連携の両面が示された場面であり、新シーズンへの明確なメッセージとも受け止められている。
得点経過整理
| 時間帯 | 得点者 | アシスト | 得点内容 |
|---|---|---|---|
| 22分 | パーマー | ギュスト | ワントラップから左足シュート |
| 30分 | パーマー | 単独突破 | フェイント後の右足コントロール |
| 43分 | J・ペドロ | パーマー | ラストパスからループシュート |
後半の要点とGKサンチェスの存在感
後半はパリ・サンジェルマンが攻勢に出たものの、ゴールマウスを守るチェルシーのGKロベルト・サンチェスの安定したパフォーマンスが光った。52分のデンベレ、59分のヴィティーニャ、終盤の連続攻撃でも決定機を冷静に止め、無失点勝利に貢献した。
また、終盤にはジョアン・ネベスの退場によって数的優位となり、チェルシーは攻守のリズムを最後まで崩さなかった。守備面では、センターバック陣の距離感と、ボランチのカバーリングが機能し、終始危なげない対応を見せていた。
パリSGの「後半修正」が空回りした背景
後半開始からパリSGは、中盤を厚くしてドゥエとヴィティーニャを高めの位置に配置し、テンポの早いパスワークで押し込む展開にシフトした。だが、ボール保持率は上昇した一方で、縦への突破や裏へのランが減少し、決定機の創出に結びつかなかった。
さらに、個人技に頼った攻撃が単発化し、ドンナルンマの好セーブも報われず、戦術的な修正が結果に繋がらなかったことが明確に表れていた。ネベスの退場は象徴的な出来事となり、精神面・戦術面の両方で綻びが見えた後半だった。
クラブW杯決勝の試合展開
【試合前半】
8分 :パーマー初シュート(惜しくも枠外)
↓
22分 :パーマー先制ゴール(1-0)
↓
30分 :パーマー追加点(2-0)
↓
43分 :J・ペドロ得点(3-0)
【試合後半】
52分 :デンベレ決定機 → サンチェスがセーブ
↓
59分 :ヴィティーニャのミドル → セーブ
↓
68分 :デラップのミドル → ドンナルンマ好守
↓
80分 :再びデラップ好機 → ドンナルンマ防ぐ
↓
87分 :ネベス退場 → パリSG数的不利
【試合終了】
チェルシー 3-0 勝利(無失点・完封)
チェルシー再建の「鍵」は、恐れず個を託す姿勢にあった
この大会でチェルシーが示したのは、戦術だけでは語れない「任せるサッカー」だった。パーマーとJ・ペドロという若手と新戦力が中心となってゴールを重ねたことは、指導陣が彼らに迷いなくタスクを預けた証でもある。
パーマーのプレーには、育成から一線級へと変貌を遂げる過程にある選手特有の“爆発力”があった。ペドロは新加入ながら試合の流れを読み切る判断力を見せた。組織を固めながらも、選手の個性を前面に出したこのスタイルは、今後のチェルシーの指針となる可能性がある。
FAQ
Q1. この試合はどこで開催されましたか?
→ アメリカで行われました(大会公式発表に基づく)。
Q2. 得点を決めた選手は誰ですか?
→ パーマーが2得点、J・ペドロが1得点を記録しました。
Q3. チェルシーがクラブW杯で優勝するのは何回目ですか?
→ 2012年以来、2回目の優勝です。
Q4. パリ・サンジェルマンの注目選手は誰でしたか?
→ ドゥエやデンベレ、ヴィティーニャが攻撃の軸としてプレーしました。
Q5. 試合の流れを左右したシーンは?
→ パーマーの2点目と、ジョアン・ネベスの退場が大きな転機となりました。
決勝戦のまとめ
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2025年7月13日(現地) |
| 開催地 | アメリカ |
| スコア | チェルシー 3-0 パリ・サンジェルマン |
| 得点経過 | パーマー(22分・30分)、J・ペドロ(43分) |
| 注目選手 | パーマー、J・ペドロ、GKサンチェス |
| 試合の分岐点 | 前半の畳み掛けと後半のGKセーブ |
| 戦術評価 | 若手主体のカウンター&決定力 |
| 反撃抑止策 | 中盤の距離感、守備陣の統制 |