
2025年10月18日開催の箱根駅伝予選会で、山梨学院大学が総合3位(10時間32分44秒)。6年連続39回目の本戦出場を決定。個人1位はブライアン・キピエゴ(1時間00分16秒)。ハローキティのロゴ入り新ユニフォームも話題に。
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山梨学院大が3位で箱根駅伝本戦へ
6年連続・39回目の出場を決めた2025年予選会の現場
【第102回箱根駅伝予選会の結果】
予選会の舞台と方式
東京・立川の陸上自衛隊駐屯地をスタートし、国営昭和記念公園へゴールする21.0975キロのコースで、第102回箱根駅伝予選会が10月18日に行われた。
この大会には関東の42大学が参加し、各校上位10人の合計タイムで順位を競う。上位10校が来年1月の本戦出場権を獲得する。立川の秋晴れの空の下、各校のユニフォームが並ぶスタートラインには、1年で最も緊張感のある空気が漂った。
山梨学院大学は前回の箱根駅伝で18位とシード権を逃していたが、この予選会で巻き返しを見せた。合計10時間32分44秒で総合3位となり、6年連続・通算39回目の出場を決めている。チームの安定感と、終盤までペースを保つ持久力が光ったレースとなった。
山梨学院大の復調と支えた夏合宿
チームを率いる大崎悟史監督は「夏合宿を通じて去年よりも力がついている」と語った。
気温の高い時期も積極的に距離を踏み、全体の底上げにつなげたという。阿部紘也(2年)ら日本人選手も上位を走り、チーム全体のバランスが向上。エースのブライアン・キピエゴ(3年)は1時間00分16秒で個人1位に輝き、外国人留学生の安定した走力を証明した。
さらに、山梨学院大は10月にサンリオとスポンサー契約を結び、右胸にハローキティのロゴをあしらった新ユニフォームでこの大会に臨んだ。創業者の辻信太郎氏が山梨県出身である縁から生まれた契約で、選手たちはこの新しい装いを胸に堂々と走り切った。監督も「沿道から“キティちゃん頑張れ”と声をかけられる場面もあり、注目を感じた」と振り返っている。
第102回箱根駅伝予選会 上位10校一覧
昨年の予選会では山梨学院大学がシード外の18位に沈んだが、今年は3位と大幅に順位を上げた。
特筆すべきは、上位10名全員が平均で1時間3分台を維持していること。これにより、チームとしての安定性が向上している。
予選通過校を見ると、中央学院・順天堂・山梨学院の3校がタイム差10秒以内にひしめいており、上位争いが激戦であったことがわかる。
この僅差の戦いの中で、山梨学院大が粘り強く走り抜けたことは、復調を印象づける結果となった。
山梨学院大学は過去に箱根駅伝で3度の総合優勝(1992・1994・1995)を誇る名門。
近年はシード権から遠ざかっていたが、今年の予選会では確実に勢いを取り戻した。
来年1月2日・3日の本戦では、強豪が並ぶ中でシード復帰を目指す。
キピエゴ、阿部、平八重ら主力選手が再び箱根路を走る姿に注目が集まる。
山梨学院大が6年連続39回目の箱根駅伝へ
チーム全体でつかんだ3位通過の裏側
本戦出場を決めたチームの底力(H2-2本文)
2025年10月18日、立川で行われた第102回箱根駅伝予選会で、山梨学院大学は総合3位に入り、本戦出場を決めた。
10時間32分44秒という合計タイムは、チーム全員の安定した走りがあってこそ生まれたものだった。
前回大会で18位に終わった悔しさを胸に、この1年間は「全員で走る」を合言葉に取り組んできた。特に、夏合宿では選手同士が自然に競い合う雰囲気が生まれ、練習の質が高まった。主力のブライアン・キピエゴ(3年)が個人1位、阿部紘也(2年)が日本勢の上位に入るなど、外国人と日本人がともに結果を出したことが、チーム力の象徴といえる。
大崎悟史監督は「去年よりも力がついている。シード争いをするところを見せたい」と話し、選手とともに前を向いた。
監督就任2年目の手腕が、確実にチームに浸透しつつある。
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新ユニフォームと“山梨らしさ”の再発見
10月にサンリオとスポンサー契約を結んだ山梨学院大学は、今回初めて右胸に「ハローキティ」のロゴが入った新ユニフォームを着用した。
可愛らしい印象の中に、伝統校としての誇りが宿る。創業者の辻信太郎氏が山梨県出身である縁から生まれた契約は、学生スポーツとしても注目を集めた。
選手たちは「新しいユニフォームで気持ちが引き締まった」と話し、沿道の観客からは“キティちゃん頑張れ”という声援も飛んだ。
派手さではなく、地域とのつながりと大学ブランドの再評価が象徴されるシーンだった。
このスポンサー契約は、経済的支援というよりも、地域の誇りを再び形にした出来事として記憶に残る。サンリオとの協力で、チームの存在感は確実に高まっている。
シード権争いの構図
箱根駅伝は上位10校がシード権を得る。前回大会で山梨学院大学は18位に沈み、シード圏外となった。
今回の予選3位通過は、再びその舞台に戻るための第一歩である。
シード常連の青山学院大、駒澤大、早稲田大らが本戦で待ち構える中、山梨学院大がどこまで食い込めるかが焦点だ。
個々の力だけではなく、10人全員の平均タイムを安定させる“総合力”が問われる大会になる。
山梨学院大の箱根出場までの流れ
【第102回箱根駅伝予選会(2025年10月18日)】
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出場:42校(各校上位10人の合計タイムで競う)
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立川駐屯地スタート → 昭和記念公園ゴール(21.0975km)
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山梨学院大が総合3位(10時間32分44秒)で通過
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6年連続・39回目の箱根駅伝本戦出場(2026年1月2・3日)
FAQ:読者からよくある質問
Q1. 山梨学院大学は今回で何回目の箱根駅伝出場?
A1. 通算39回目。1987年に初出場し、今回で6年連続の出場となる。
Q2. 予選会の方式はどのように決まる?
A2. 各大学が最大12人を出走させ、上位10人の合計タイムで順位を決定する。上位10校が本戦出場権を得る。
Q3. 個人1位のブライアン・キピエゴ選手とは?
A3. ケニア出身の3年生。山梨学院の主力としてチームをけん引し、今回の予選では1時間00分16秒でトップだった。
Q4. ハローキティのロゴ入りユニフォームはいつから?
A4. 2025年10月9日にサンリオとのスポンサー契約を発表し、予選会から着用を開始した。
Q5. 本戦の日程は?
A5. 第102回箱根駅伝本戦は、2026年1月2日・3日に開催される予定。
第102回箱根駅伝予選会を振り返る
山梨学院大の「再生」と学生スポーツの新しい形
今回の予選会で見えたのは、単なる順位以上の変化だ。
山梨学院大学は、かつて箱根駅伝を3度制した名門として知られるが、ここ数年は苦しい時期を過ごしてきた。
それでも監督の指導方針と学生たちの努力によって、再び強豪校としての存在感を取り戻しつつある。
注目すべきは、サンリオとのスポンサー契約が象徴する「新しい支援の形」である。
企業ロゴの入ったユニフォームは珍しくないが、学生スポーツの現場で文化的なキャラクターを取り入れた事例はほとんどない。
そこには、“地元との絆を再確認しながら前へ進む”というメッセージが込められているように見える。
数字で示せる成果(3位・10時間32分44秒)とともに、心の部分での結束が強まったことが今回の最大の成果といえるだろう。
箱根の舞台では、結果だけでなく、その背景にある努力の積み重ねが再び注目されるはずだ。
