
1997年に誕生したNTTドコモの「gooポータル」が、2025年11月25日13時にサービスを終了。ニュースや天気などを統合した“ネットの入口”は28年の歴史に幕。終了後は「dメニュー」へ移行が案内されています。
gooポータル、2025年11月25日で終了
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1997年に誕生したNTTドコモのポータルサイト「goo」は、2025年11月25日13時をもってサービスを終了する。検索やニュース、天気、辞書などをまとめて提供してきた「インターネットの入口」は、28年間の歴史に幕を下ろす。終了後は「dメニュー」を通じてニュースや占い、アプリ、音楽などの情報にアクセスできる仕組みが案内されている。
gooポータル終了の概要
1997年から2025年まで、gooポータルが担った「入口」の役割
gooポータルは、1997年にインターネット黎明期の日本で登場した。まだ検索エンジンが限られていた時代に、ニュース、天気、占い、辞書などをひとつの画面にまとめた構成は、新しい情報の探し方を示した存在だった。
2000年代以降も、メールやブログ、Q&Aサイトなどを連携し、総合的な情報ハブとして多くの利用者を支え続けた。スマートフォンの普及が進んでも、PCユーザーや企業サイトへの導線として利用が続いていた。
しかし2025年11月25日13時、長年続いたこのポータルの提供が終了する。公式発表では、終了後にアクセスした場合はdメニューなどを通じて同様の情報を得られると案内されている。ポータル経由で利用していたニュースやメール、決済サービスなども、以後は各サービスサイトに直接アクセスする形へ切り替わる。
段階的に進むgoo関連サービスの整理
gooポータルの終了は、2025年に進められてきた一連のサービス整理の最終段階にあたる。
3月末には「gooニュース」の終了が発表され、6月18日に提供を終えた。その後、「教えて!goo」が9月17日、「gooブログ」が11月18日に終了する予定となっている。
これらの流れを経て、ポータル自体が11月25日13時に閉じられる。さらに翌年、2026年2月25日13時には「gooメール」がサービスを終了する。
これにより、1997年以来続いてきた「goo」ブランドの主要Webサービスは、ほぼ全てが役目を終えることになる。いずれの終了も、ユーザーに事前の案内と代替導線が提示されており、dメニューなどへの移行を前提とした段階的な整理と位置づけられる。
gooサービス終了と今後のアクセス先
| サービス名 | 終了日 | 主な代替・アクセス先 |
|---|---|---|
| gooポータル | 2025年11月25日13時 | dメニュー |
| gooニュース | 2025年6月18日 | dメニューニュース |
| 教えて!goo | 2025年9月17日 | ―(終了) |
| gooブログ | 2025年11月18日 | ―(終了) |
| gooメール | 2026年2月25日13時 | ―(終了) |
インターネットが一般に広まり始めた1997年、gooポータルは情報の入口として存在感を放っていた。
2025年にその幕を閉じることは、単なるサービスの終了ではなく、情報の探し方そのものが時代とともに変わったことを象徴している。今後は、利用者自身が目的に合わせて情報へ直結する新しい時代が続いていく。
終了後に変わる「入口」とユーザー体験のかたち
gooポータルの終了後、利用者はニュース、天気、辞書などの情報を「dメニュー」や各サービスのトップページに直接アクセスして利用する形へと変わる。
これまでのようにポータルから複数のサービスへ移動する導線はなくなるが、スマートフォン中心の生活環境では、アプリや検索エンジンを通じて必要な情報に直結するスタイルがすでに主流となっている。
NTTドコモが提供する「dメニュー」では、ニュース、動画、音楽、書籍、占いなど、gooが担っていた主要な機能を幅広くカバーしている。これにより、利用者はスマートフォンやタブレットからも、同様の情報にアクセスできる。ポータルの終了は、不便というよりも、インターネット利用の形が自然に変わった結果といえる。
長く続いたブランドの幕引きと移行の実務的な準備
gooブランドの一連のサービス終了は、利用者にとっては一時的な戸惑いを伴うが、準備をすれば混乱を避けられる。
ブックマークを各サイトのURLに変更しておくこと、gooメールを利用している場合は、2026年2月25日13時の終了までに必要なデータをバックアップすることが大切だ。
また、「goo決済」やID連携を利用していた場合は、ポータル経由でのログインを見直し、直接アクセスできるようにしておくと安全だ。
28年にわたって続いたポータルの役割を次に引き継ぐのは、ユーザー自身の選択である。使い慣れた情報の入口がなくなっても、個々のサービスやアプリが新しい窓口になる。変化を受け止めつつ、生活の中で情報に触れる方法を調整していくことが求められる。
ポータル終了が示す“分散型ネット利用”への転換
1990年代のポータル時代は、情報をひとつにまとめることが価値だった。だが2020年代後半には、個々の利用目的ごとにアプリや検索機能が進化し、利用者は複数の経路を自在に使い分けるようになった。
gooポータルの終了は、集中型の情報提供から分散型の利用スタイルへ移ったことを象徴している。検索・SNS・アプリが直接的に情報を届ける今、ポータルという“中間の入口”の役割は小さくなった。
この変化は衰退ではなく、技術と利用習慣の自然な進化の延長にある。
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gooポータル終了後の利用者行動の流れ
gooポータル利用中
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2025年11月25日13時 サービス終了
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各サービスへ直接アクセス(gooメール、goo辞書など)
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dメニューでニュース・動画・音楽などを利用
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▼
必要に応じてブックマーク・ログイン設定を更新
│
▼
2026年2月25日13時 gooメール終了(最終段階)
FAQ:よくある質問と回答
Q1. gooポータルはいつ終了しますか?
A. 2025年11月25日13時にサービスを終了します。
Q2. 終了後、ニュースや天気はどうすれば見られますか?
A. 「dメニュー」や各ニュースサイトの公式ページで閲覧できます。
Q3. gooメールはポータル終了と同時に使えなくなりますか?
A. いいえ。gooメールは2026年2月25日13時に終了予定です。ポータル終了後も一定期間は利用できます。
Q4. 終了までに何を準備すればよいですか?
A. メールデータのバックアップ、ブックマークの変更、ログイン方法の確認などを早めに行うと安心です。
Q5. 「教えて!goo」や「gooブログ」も終了しますか?
A. はい。2025年9月17日に教えて!goo、11月18日にgooブログが終了予定です。
2025~2026年にかけてのgoo主要サービスの動き
28年の歩みが映す「情報の入口」の変化
gooポータルの歴史は、日本のインターネット史そのものと重なる。
1997年に始まった頃、ポータルサイトは“新しい世界への案内板”として機能した。ユーザーはまずgooを開き、そこからニュースや天気、辞書を見て一日を始める――そんな習慣が定着していた。
2025年にその役割が終わるのは、利用者の行動が変化した結果だ。いまは検索エンジンやアプリが即座に情報を届け、SNSがリアルタイムで話題を広げる時代となった。
「入口がひとつ」だった時代から、「目的ごとに複数の窓口を使い分ける時代」へ。gooポータルは、その移り変わりの節目を示す存在になった。
この28年は、情報が“まとめられる”時代から、“自分で選ぶ”時代への橋渡し期間だったともいえる。終了の知らせは寂しさを伴うが、その歴史は確かに、ネット文化の成熟を映している。
