
2025年10月11日、楽天の則本昂大が海外FA権を行使する意思を明言。2013年新人王、2024年最多セーブの右腕が、13年目に新たな挑戦へ踏み出す。
楽天・則本昂大が海外FA権を行使へ
広告の下に記事の続きがあります。ペコリ
楽天の則本昂大投手(34)が、保有する海外フリーエージェント(FA)権を行使する意思を表明した。2025年10月11日に球団施設で取材に応じ、「年齢的にも最後のFAになる可能性が高い。悔いのない野球人生にしたい」と話した。2013年の入団以来、球団一筋で歩んできた右腕が、節目の年に下した決断は、球界でも注目を集めている。
則本昂大のFA行使とこれまでの歩み
則本昂大が海外FA権の行使を明言した
楽天の守護神・則本昂大が、自身のキャリアの新たな一歩を踏み出す決断を公にした。2025年10月11日、報道陣の前で海外FA権を行使する意向を明確にし、「悔いのない野球人生にしたい」と静かに語った。この発言により、楽天一筋13年を過ごしたベテラン右腕が、国内外の球団と交渉できる立場に立つこととなった。
海外FAは、国内移籍を目的とする国内FAとは異なり、日本野球機構の公示後に全世界の球団と交渉が可能となる制度だ。則本はこれまで先発、抑えの両方で実績を残しており、近年は守護神としてチームを支えてきた。2019年に結んだ長期契約の最終年を迎えた今季、球団との信頼関係を保ったまま、新たな挑戦を模索する姿勢を示した形となる。
FA制度の流れと2025年のスケジュール
フリーエージェントの手続きは、日本シリーズ終了翌日から始まる。選手は申請期間内に意思を表明し、承認後にFA選手として公示される。交渉は公示の翌日から解禁され、正式契約は各球団との直接交渉を経て成立する。2025年は10月31日に申請期間が始まり、11月上旬には最初のFA選手が公示される見通しだ。
この制度により、選手は契約満了後に新たな環境を選ぶ自由を得る。特に海外FAは、国内球団に限らず、メジャーリーグを含めた交渉が可能となるため、これまでの日本球界における実績が国際的な評価につながるケースも多い。則本のように通算年数を重ねて行使する選手は、球団功労者としての責任と挑戦の両面を意識した行動といえる。
年度別成績と役割の変化
これらの数字からも、則本が年齢を重ねながら役割を柔軟に変化させてきたことが分かる。先発としてデビューし、球団初の日本一に貢献。2024年には守護神としてタイトルを獲得し、2025年も安定した投球を続けた。経験を積んだ右腕の持つ安定感と競争心は、FA市場で高く評価される要素となる。
楽天での13年間、先発として栄光をつかみ、抑えとして再び脚光を浴びた則本昂大。2025年の海外FA行使は、選手としての最終章をどう描くかという問いへの明確な答えだった。球団への感謝を胸に、自らの力を再確認する新たな舞台を求める姿勢は、ファンにとっても見届けたい挑戦だ。公示を経て正式に交渉が始まれば、則本の去就は日米の野球界で大きな関心を集めることになるだろう。
FA制度の仕組みと2025年の手続きスケジュール
日本野球機構(NPB)のフリーエージェント制度は、シーズン終了後の「申請期間」から始まる。日本シリーズ終了翌日を起点とし、土日祝日を除く7日以内に選手が球団を通じてFA権行使を申請する流れだ。申請書が受理されると、NPBが翌日に「FA宣言選手」として公示し、その翌日から他球団との交渉が解禁される。
2025年は10月31日に申請期間がスタートした。申請後に公示を経て、11月上旬には各球団が補強方針を固め、交渉が活発化する時期に入るとみられる。国内FAと異なり、海外FAの場合は米大リーグ球団を含めた交渉が可能になる。これまで長く国内でプレーした選手が、海外挑戦を視野に入れるきっかけにもなっている。
則本昂大が今回選んだ海外FAは、キャリアを支えてきた球団への感謝を示しながらも、野球人として新しい環境に挑むための手段でもある。制度の枠組みの中で、自らの力を次の舞台で試すという意志を明確にした点に意味がある。
【ど根性野菜パズル🌱】 タップするだけで進化🍅 進化したら…消える!?💥 地味にハマる中毒系パズルです。 PR App Storeで配信中👇
則本昂大が歩んだキャリアと挑戦の軌跡
2013年のデビュー年、則本は15勝を挙げて新人王に輝いた。その年、楽天は球団初の日本一を達成。若きエースとしてチームを頂点に導いた。そこから10年以上、楽天の投手陣をけん引し続け、2024年には守護神として最多セーブを獲得。役割を変えながらも結果を残し続けた点が、彼の特徴といえる。
2019年には7年契約を結び、2025年がその最終年にあたる。節目を迎えるシーズンに、海外FA権の行使を決断した背景には、長期にわたる貢献と、自身の力をもう一度試したいという気持ちがある。抑えとしての安定感と、先発経験の両面を持つ投手として、複数の球団が注目するのは自然な流れだ。
長年の功績と挑戦心を両立させる形でのFA行使は、楽天のファンやチームメートからも敬意をもって受け止められている。選手としての転機を迎えた2025年、どの舞台で再び躍動するかが注目されている。
楽天で培った信頼と変化への適応力
楽天での13年間、則本は常にチームの中心にいた。エースとして先発陣を支え、守護神として試合を締める役割を担い、時代ごとに求められる責任を果たしてきた。彼の存在は、チーム内外から「精神的支柱」とも評されている。
特筆すべきは、役割の変化に対応しながらも結果を出し続けた点である。先発から救援への転向は容易ではないが、彼は自らの投球スタイルを見直し、チームの勝利を最優先に形を変えてきた。その柔軟さと順応力が、今回のFA行使の背景にも通じている。環境を変えても適応できるという自信が、挑戦の原動力になっていると考えられる。
FA申請から交渉までの流れ
シーズン終了
↓
FA申請期間開始(2025年10月31日)
↓
選手が申請書を提出
↓
NPBがFA宣言選手として公示
↓
翌日から球団との交渉解禁
↓
契約交渉・入団交渉(国内・海外問わず)
↓
正式契約成立・新チーム発表
FAQ 則本昂大のFA行使に関する5つの疑問
Q1. 則本昂大はいつFA権を行使すると明言した?
A. 2025年10月11日に、楽天モバイルパーク宮城で報道陣に明言した。
Q2. 海外FAと国内FAの違いは?
A. 海外FAは日本国内に限らず、海外球団とも交渉できる点が異なる。
Q3. FA手続きの最初の段階は何?
A. 日本シリーズ終了翌日から始まる申請期間に、球団を通じて申請書を提出する。
Q4. 直近の成績は?
A. 2024年は32セーブで最多セーブ、2025年は防御率3.05を記録した。
Q5. これまでの功績で代表的なものは?
A. 2013年の新人王と球団初の日本一、2024年の最多セーブが挙げられる。
則本昂大が歩んだ13年の到達点と新たな挑戦
挑戦を貫く姿勢が示すプロフェッショナリズム
則本昂大が海外FA権を行使した決断は、単なる移籍希望ではない。これまで積み重ねたキャリアの総仕上げとして、自らの力を試すという覚悟の表れである。年齢的に円熟期を迎える中での挑戦は、キャリアを終えに向かわせるのではなく、さらに磨くための新しいスタートともいえる。
彼の選択には、長年支えてきたチームへの感謝と、自分自身への責任感が同居している。先発から抑えへの転向、タイトル奪取、そして再びの転機。どの場面でも「チームのために最善を尽くす」姿勢を貫いてきた。
海外FA行使によって見据える舞台がどこであれ、則本の行動は野球人としてのプロフェッショナリズムを示すものだ。ファンが見守るのは、彼がどのチームに行くかではなく、どんな投球で再び輝くか――その一点に尽きる。
