
2025年11月、慶大の4番打者・常松広太郎選手が米大リーグ・カブスとマイナー契約を結んだ。ドラフト指名漏れからわずか2週間、ゴールドマン・サックス内定を辞退して選んだ新たな舞台。大学野球で鍛えた長打力と英語力で挑む、米挑戦の全貌を詳しく紹介。
カブスとマイナー契約
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慶應義塾大学野球部の4番を務めた外野手・常松広太郎選手(22)が、アメリカ大リーグ・カブスとマイナー契約を結んだと2025年11月6日に報じられた。今春リーグ戦で3本塁打を放った右の強打者は、10月のドラフト会議で指名を待ったものの縁がなく、わずか2週間あまりで新たなチャンスを手にした。米ニューヨーク州で育ち、ビジネス界からも評価を受けていた若者が、再び野球で世界に挑む姿に注目が集まっている。
慶大・常松広太郎、米挑戦の全体像
2025年の挑戦が始まった ─ カブスとのマイナー契約報道
常松広太郎選手がアメリカ・シカゴ・カブスとマイナー契約を結んだと伝えられたのは、2025年11月6日。報道によると、契約が成立したのは前日の5日で、正式なオファーを経て合意に至った。10月23日のドラフト会議では指名がなく、大学最終学年で進路の決断を迫られていたが、米球界から届いた誘いが再出発の舞台を開いた。
この秋の東京六大学野球リーグ戦では、慶大の主軸として打線を引っ張り、春季には3本塁打を放つなど長打力を発揮。ドラフト候補として複数球団から注目を受けていたが、結果的にNPBからの指名はなかった。打撃力と国際的な適応力を評価したカブスが声をかけ、アマチュアから直接アメリカ球団へ進む形となった。
常松広太郎という選手の素顔と歩み
横浜市で生まれた常松選手は、父の仕事の都合で幼少期をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした。英語と日本語を自在に使いこなすバイリンガルであり、異文化への適応力を早くから身につけていた。慶應湘南藤沢中等部から高等部、そして大学へと一貫して慶應で学び、文武両道を貫く学生アスリートとして知られる。
185センチ、89キロという恵まれた体格から放たれる打球は力強く、大学では右の強打者として4番を任されることも多かった。通算成績は37試合で133打数35安打、打率.263、4本塁打、19打点。2025年春のリーグ戦では早稲田戦で2本塁打を記録するなど、勝負強さも際立った。
同年9月にプロ志望届を提出し、10月23日のドラフト会議では上位候補として名前が挙がっていたが、指名はなし。その直後からアメリカ球団が興味を示し、カブスが正式なオファーを提示した。経済界からも評価が高く、ゴールドマン・サックスの内定を得ていたが、本人は「野球を続けたい」との意志を貫いた。
大学主力選手の進路選択と常松広太郎の決断
この比較からも分かるように、常松選手の経歴は異色だ。大学球界で培った打撃力に加え、海外生活で身につけた言語力や柔軟な価値観が、米球界挑戦への後押しとなっている。
海の向こうへ ─ 次のステップと期待
カブスとの契約後、常松選手はまずマイナーリーグで経験を積むことになると見られる。アメリカでは試合スケジュールや生活環境が大きく異なるが、学生時代から英語を日常的に使ってきた常松選手にとって、順応は比較的スムーズだろう。
大学野球から直接メジャー組織に入る例はまだ少ないが、挑戦の場を海外に求める流れは確実に広がっている。今回の決断は、学問とスポーツの両立を重んじる慶應の理念を体現したものとも言える。
2025年秋、慶大の4番打者が新たな舞台に踏み出した。ドラフト指名漏れの悔しさを胸に、常松広太郎選手はアメリカで再挑戦の道を選んだ。野球と学問、二つの世界で磨かれた知性と精神力が、次のステージでも力を発揮することだろう。彼の一球一打が、大学野球出身者の未来を切り拓く第一歩となる。
慶大の主軸が歩んだ大学4年間と米挑戦の背景
慶應義塾大学野球部で4番を務めた常松広太郎選手は、技術だけでなく人間性の面でもチームの中心だった。アメリカでの幼少期の経験から、多様な価値観を理解する姿勢を持ち、練習や試合の際もチームメートとの対話を重んじていたとされる。指導陣からの信頼も厚く、「打撃フォームの修正や戦術理解の速さは群を抜いていた」と大学関係者が語る。
2025年春のリーグ戦では、早稲田大との伝統の早慶戦で2本塁打を放ち、チームの勝利に貢献。秋のリーグ戦では徹底マークを受けながらも勝負強さを維持した。卒業を控えた秋、彼が選んだのは安定ではなく挑戦の道。慶大で培った努力と探究心が、アメリカでの再出発を支えている。
海外育ちが与えた影響と適応力
アメリカ・ニューヨーク州で過ごした幼少期の経験は、常松選手のプレースタイルにも影響を与えた。メジャー流のスイングを体感した少年時代から、広角に打ち分ける技術を磨いてきた。大学では日本独自の緻密な野球にも順応し、打席では投手の配球を読む冷静さが光った。
語学力を含めたコミュニケーション能力の高さも評価されている。チーム内では外国人コーチとの通訳役を務めたこともあり、英語での戦術理解もスムーズ。カブスが獲得を決めた背景には、こうした国際的な順応力があったとみられる。
学生アスリートが示す“二つの道”
常松選手が内定を得ていたゴールドマン・サックスは、世界的な金融大手だ。安定した将来を約束する進路を断ってまで野球を選んだのは、挑戦を恐れない信念の表れでもある。学生アスリートが社会に出るタイミングで直面する「安定か挑戦か」という選択の難しさを、彼の決断は象徴している。
野球を続けるという選択は、単なる夢の追求ではなく、自己成長への意志の表明だ。グラウンドで培った忍耐力と、経済の世界で求められる分析力。この二つを持ち合わせた彼の挑戦は、後輩たちに新しいモデルを提示している。
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常松広太郎選手の進路決定までの流れ
高校時代に慶應湘南藤沢で主力として活躍
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大学進学後、東京六大学リーグで4番を務める
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2025年春季リーグで3本塁打を記録
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9月:プロ志望届を提出
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10月23日:ドラフト会議で指名漏れ
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10月下旬:米球団スカウトが接触
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11月4日:正式オファー報道
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11月5日:カブスとマイナー契約合意
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今後:マイナーリーグでプレー予定
FAQ:読者が知りたい5つの質問
Q1. 常松広太郎選手はどんなタイプの打者ですか?
A. 長打力に加え、状況判断に優れた右打者です。広角に打ち分ける能力があり、慶大では4番を任されました。
Q2. なぜカブスが獲得したのですか?
A. 打撃力と国際的な適応力を評価したとされています。アメリカ育ちで英語に堪能な点もプラスに働きました。
Q3. ゴールドマン・サックスの内定を辞退したのは事実ですか?
A. 報道によると、内定を得ていましたが野球を続ける道を選んだとされています。
Q4. 今後のキャリアはどうなりますか?
A. まずはマイナーリーグで実力を磨き、上位リーグを目指す見込みです。
Q5. 慶大出身選手が米球団に進むのは珍しいですか?
A. 直接契約の例は多くなく、常松選手は数少ないケースの一人です。
常松広太郎選手の挑戦の全貌
常松広太郎の挑戦が映す大学野球の変化
今回の決断は、大学野球がもつ進路の多様化を象徴している。国内のプロ野球だけでなく、海外球団からのオファーを現実的な選択肢とする流れが生まれつつある。常松選手のケースは、学生が自らの価値を世界の舞台で試す新時代の兆しとも言える。
慶應義塾大学は、知性と挑戦心を兼ね備えた人材育成で知られてきた。その環境が、常松選手に「未知の環境でもやってみる」という勇気を与えたのだろう。野球の枠を越え、グローバルなキャリア形成を視野に入れた選択としても意味が深い。
スポーツとビジネス、二つの道を前にして「挑戦」を選んだ彼の決断は、多くの学生に影響を与えるだろう。常松広太郎という名前は、単なる一人の選手の記録ではなく、日本の大学野球が新しい可能性を切り拓く象徴として記憶されるに違いない。
