au新料金プランまとめ
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KDDIと沖縄セルラーは2025年9月1日から、年齢ごとに対象を絞った新料金プラン「U12 バリュープラン」「U16 バリュープラン」「シニアバリュープラン」を開始する。これに伴い、既存の「スマホスタートプランベーシック」「スマホスタートプランライト」の新規受付は8月31日で終了する。子どもから高齢者までの幅広い層を対象に据えた新プランは、通信と教育、安全、金融を組み合わせたライフステージ戦略として注目される。
U12バリュープランの料金と特徴
U12バリュープランは、月額1,870円で利用できる12歳以下を対象とした料金プランである。通信速度は送受信ともに最大300kbpsに制限されるが、メッセージアプリや学習アプリの利用を想定しており、子どもに安心してスマホを持たせたい保護者向けに設計されている。
このプランでは、子どもの安全を守る「コドマモ」や学習用アプリ「auキッズラボ」が無料で利用可能となる。コドマモは不審者から子どもを守る機能や見守りサービスを備えており、auキッズラボは英語学習や仕事体験といった自主学習コンテンツを提供する。
さらに、衛星通信に対応する「au Starlink Direct」が利用でき、電波が届きにくい地域や災害時にも一定の通信手段を確保できる点が特徴である。
U12向け利用シーンと保護者目線の深掘り
U12バリュープランの最大の特徴は、低価格と安全性の両立にある。通信速度は最大300kbpsと抑えられているが、LINEでのメッセージや音声通話、学校からの連絡メール程度であれば十分に対応できる。動画視聴やゲームアプリの利用には制限がかかるため、結果的にスマホ依存やトラブルを未然に防ぐ効果も期待できる。
保護者にとって重要なのは、子どもがスマホを通じて犯罪に巻き込まれるリスクをどのように軽減できるかという点である。コドマモによる見守りや危険なサイト・アプリの制限機能は、安心して端末を渡せる環境を整える。さらに、auキッズラボの学習コンテンツは家庭学習の補助として活用できるため、単なる連絡手段にとどまらない教育的価値を提供する。
このように、U12バリュープランは「子どもに最初のスマホを持たせる際の最適解」として設計されている。
U16バリュープランの料金と選び方
U16バリュープランは、16歳以下を対象とし、利用するデータ量に応じて料金が変わる2段階制を採用している。月額は3GBまでが2,398円、20GBまでが4,048円となる。中高生はSNSや動画視聴、学習アプリなど利用範囲が広いため、データ使用量の個人差に対応する狙いがある。
このプランには、サブスクサービスの利用に応じてポイントが還元される「サブスクぷらすポイント」が適用される。音楽、動画配信、学習アプリなどのサブスクを利用する若年層にとって、実質的な料金負担を軽減できる効果がある。
また、U16バリュープランもStarlink Directに対応し、通信環境の安定性を高めている。都市部だけでなく郊外や災害時の備えとしても利用価値が高い。
| 項目 | U12バリュープラン | U16バリュープラン | シニアバリュープラン |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 1,870円 | 3GBまで2,398円/20GBまで4,048円 | 4,048円 |
| データ通信 | 最大300kbps(無制限) | 2段階制(3GB/20GB) | 5GB |
| 主な機能 | コドマモ/auキッズラボ無料 | サブスクぷらすポイント | 5分かけ放題/迷惑電話対策無料 |
| Starlink Direct対応 | ○ | ○ | ○ |
| 特典 | 学習コンテンツ/見守り機能 | サブスク連携ポイント | 銀行金利優遇/シニア向け通話支援 |
シニアバリュープランの内容と特典
シニアバリュープランは、5GBで月額4,048円に設定されている。通話は5分間までのかけ放題オプションが付帯しており、家族や友人との短時間通話には追加費用なく対応できる。さらに、迷惑電話対策などを含む「電話きほんパック(V)」が無料で提供され、高齢者が直面しやすいトラブルへの備えとなる。
通信面ではU12・U16と同様にau Starlink Directに対応し、災害や電波不安定地域での利用も可能となる。特筆すべきは、auじぶん銀行との連携による「プレミアム金利優遇」である。円普通預金に対し年0.55%(税引前)の金利が適用されるため、通信と金融を一体化した施策として注目されている。これにより、シニア層に対して「通信+金融」の付加価値を提供する取り組みが鮮明になった。
旧プラン終了と移行への影響
スマホスタートプランベーシックとスマホスタートプランライトは、2025年8月31日をもって新規受付を終了する。既存利用者は継続利用が可能だが、新規契約者や乗り換え希望者は9月以降、新バリュープランのいずれかを選択することになる。
移行時には料金体系の違いに注意が必要であり、利用目的や対象年齢に応じて新プランを選択することが求められる。
ライフステージごとの囲い込み戦略
KDDIが今回示した3つのプランは、ライフステージを軸にした顧客囲い込み戦略として位置づけられる。子ども期には安全性と学習支援を、学生期にはデータ利用量の差に対応する柔軟性を、そしてシニア期には通話と金融サービスを組み合わせることで、世代を通じて自社のサービスエコシステムに囲い込む意図が読み取れる。
通信単体では価格競争が激化しているが、教育や金融と組み合わせることで付加価値を高め、長期的に利用者を維持する狙いがある。
新料金プラン選択の流れ
利用者が自身に合ったプランを選ぶ際の基本的な流れは次の通りである。
| 年齢層 | 想定利用 | 適したプラン |
|---|---|---|
| 小学生まで | メッセージ/学習アプリ中心 | U12バリュープラン |
| 中高生 | SNS/動画/学習アプリ | U16バリュープラン(3GB/20GB) |
| シニア | 通話/基本利用/銀行連携 | シニアバリュープラン |
年齢と利用目的を軸に判断することで、自分に合ったプランをスムーズに選ぶことができる。
auの料金戦略が示す通信と金融の融合
今回の新料金プランは、単なる通信料金の改定ではなく、教育と金融を組み合わせた施策として注目される。特にシニア向けプランでは、通信と銀行サービスをセットで提供する点が従来と大きく異なる。
通信業界は価格競争が続くなか、付加価値サービスによって利用者の「生涯価値(LTV)」を高める必要がある。KDDIはU12からシニアまで一貫して囲い込みを進めることで、長期利用とサービス拡大を見据えた戦略を明確に打ち出したといえる。
よくある質問FAQ
Q1:U12バリュープランの300kbpsでLINEは使えますか?
A1:テキストや音声通話は可能だが、高画質画像や動画の送受信は時間がかかる。
Q2:U16プランの3GBと20GBはどのように選べばよいですか?
A2:動画視聴やSNSを多用するなら20GB、学習や連絡中心なら3GBで足りる。
Q3:シニアバリュープランの電話きほんパックとは何ですか?
A3:迷惑電話対策や番号案内などがセットになったパックで、通常月額440円だが無料提供される。
Q4:auじぶん銀行の金利優遇は誰でも受けられますか?
A4:対象は「じぶんプラス」プレミアムステージ利用者で、条件を満たした場合に適用される。
Q5:既存のスマホスタートプラン利用者はどうなりますか?
A5:新規受付は終了するが、既存利用者は引き続き利用できる。ただし新規契約や追加回線は不可となる。
Q6:Starlink Directの利用に追加料金はかかりますか?
A6:対象プランであれば追加費用は不要。ただし通信環境によって利用状況が異なるため、注意が必要である。
Q7:学習アプリ「auキッズラボ」はどのような内容ですか?
A7:英語学習や職業体験などのコンテンツがあり、子どもの自主学習をサポートする。
