東京世界陸上2025(9月13日~21日、国立競技場)で男子4×100メートルリレー決勝が行われ、日本は予選と同じ小池祐貴、柳田大輝、桐生祥秀、鵜澤飛羽のオーダーで出走し、38秒35のタイムで6位入賞となった。過去には2008年北京、2016年リオで銀、2017年ロンドン、2019年ドーハで銅を獲得してきた「リレー侍」だが、3大会ぶりのメダル獲得はならなかった。
男子4×100mリレー日本は6位
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東京世界陸上(2025年9月13日~21日、国立競技場)は9日目のイブニングセッションで男子4×100メートルリレー決勝が行われ、日本は予選と同じメンバーで臨み、タイム38秒35で6位となった。2019年ドーハ大会以来となる世界大会での表彰台復帰はならず、3大会ぶりのメダル獲得を逃した。
東京世界陸上2025 男子4×100mリレーの決勝結果
決勝レースと日本代表の挑戦
男子4×100メートルリレー決勝は大会最終日のトラック種目として行われた。日本は予選と同じ小池祐貴、柳田大輝、桐生祥秀、鵜澤飛羽のオーダーを組み、安定したバトンパスでレースに臨んだ。結果は38秒35の6位で、メダルには届かなかった。雨が降るコンディションの中でも走り切ったが、上位国との差はわずかに残った。
予選通過と決勝オーダーの意義
前日の予選では日本が38秒07で組3着に入り、決勝進出を確保した。予選の走順をそのまま決勝に引き継いだことは、バトン交換の安定感を優先した采配といえる。短距離陣は「リレー侍」と呼ばれ続けてきた伝統を背負い、若手とベテランの融合で勝負に挑んだ。
男子4×100mリレーにおける日本の主要大会成績
年 | 大会 | 成績 | 備考 |
---|---|---|---|
2008 | 北京五輪 | 銀メダル | 日本初の五輪リレー表彰台 |
2016 | リオ五輪 | 銀メダル | 世界を驚かせた快走 |
2017 | 世界陸上ロンドン | 銅メダル | 安定したバトンで表彰台 |
2019 | 世界陸上ドーハ | 銅メダル | アジア勢の代表として存在感 |
2023 | 世界陸上ブダペスト | 5位 | メダルには届かず |
2025 | 世界陸上東京 | 6位(38秒35) | 3大会ぶりのメダル獲得ならず |
日本代表の大会総括とリレー侍の位置づけ
東京世界陸上は最終日を迎え、日本代表は男子4×100メートルリレーで6位に入り、入賞を果たした。2019年ドーハ大会以来となるメダル獲得はならず、3大会ぶりの表彰台復帰は実現しなかった。大会全体としては銅メダル2個、入賞9つにとどまり、短距離種目における課題と可能性の両面が浮き彫りになった。
変化と短距離陣の課題
大会閉幕時点で、日本のメダルは銅2個に限られた。入賞数は9つに達したが、リレーを含む短距離種目での表彰台は実現しなかった。強豪国との差は依然として大きく、特に個人100メートルや200メートルでの準決勝進出が限られたことは強化の必要性を示している。若手の経験値を積み重ねつつ、ベテラン勢が引退後も技術を伝承していく体制が求められている。
若手とベテランの融合が示した方向性
今回のオーダーには、経験豊富な桐生祥秀や小池祐貴と、伸び盛りの柳田大輝や鵜澤飛羽が並んだ。世代を超えた選手構成は、未来につながる可能性を示している。メダルには届かなかったが、若手が世界大会で実戦を経験したことは今後の強化に資する要素である。
男子4×100mリレー日本の歩みと今大会の結果
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2008年 北京五輪:銀メダル獲得
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2016年 リオ五輪:銀メダル獲得
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2017年 世界陸上ロンドン:銅メダル獲得
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2019年 世界陸上ドーハ:銅メダル獲得
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2025年 東京世界陸上:6位(38秒35)
よくある質問
Q1. 今大会の男子4×100mリレー日本代表はどのような走順だったか?
A1. 小池祐貴、柳田大輝、桐生祥秀、鵜澤飛羽の順で出走した。
Q2. 日本は過去にどの大会で表彰台に立ったか?
A2. 北京五輪2008とリオ五輪2016で銀、世界陸上2017ロンドンと2019ドーハで銅を獲得している。
Q3. 前回大会の成績はどうだったか?
A3. 2023年ブダペスト大会では5位だった。
Q4. 今大会での日本代表全体の成績は?
A4. メダルは銅2個、入賞は9つだった。
Q5. 今後の課題は何か?
A5. スプリント力の底上げとバトン技術の継承、若手とベテランの経験共有が重要とされている。
東京世界陸上2025における日本の成績と課題
項目 | 内容 |
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大会期間 | 2025年9月13日~21日 |
開催地 | 東京・国立競技場 |
男子4×100mリレー | 決勝6位(38秒35) |
過去の最高実績 | 五輪銀(2008・2016)、世界陸上銅(2017・2019) |
今大会の日本代表全体 | 銅メダル2個、入賞9つ |
課題 | 短距離陣の世界大会での安定した決勝進出と表彰台復帰 |
リレー侍の歩みと世界大会で示された現実
日本の男子4×100メートルリレーは「リレー侍」と呼ばれ、国際舞台で安定した強さを示してきた。2008年の北京五輪以降、バトン技術を武器に幾度も表彰台に立った。しかし東京世界陸上では6位に終わり、再び課題が浮き彫りとなった。世代交代が進む中で、若手が経験を積み重ねていくことは不可欠であり、今後は個人種目の底上げとともにリレーの総合力を高める取り組みが求められる。世界との差は明確であるが、過去の成果が示すように日本には追い上げる力がある。今回の結果は課題であると同時に、未来に向けた出発点でもあった。