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【京都・知恩院】令和7年「除夜の鐘」が有料&予約制に 拝観料3,000円・定員2,000人の新ルール

知恩院は令和7年12月31日の「除夜の鐘」参拝を有料・予約制に変更。拝観料は1人3,000円、定員は2,000人に制限。混雑緩和と文化財保全を目的とした新しい年越しのかたちを解説します。

京都の大晦日が変わる
「除夜の鐘」有料化へ

 

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京都の大晦日を彩る風物詩、知恩院の「除夜の鐘」。人々の煩悩の数108回を、17人の僧侶が力を合わせて撞き鳴らす大鐘は、高さ約3.3メートル、重さ約70トンと日本三大梵鐘の一つに数えられています。その知恩院が、令和7年の大晦日から「除夜の鐘」の参拝を有料化し、事前予約制を導入すると発表しました。拝観料は1人3,000円(小学生以下無料)、定員は各回500人で計2,000人に制限されます。

知恩院「除夜の鐘」有料化・予約制の概要

項目 内容
実施日 令和7年12月31日
対象 知恩院「除夜の鐘」参拝
拝観料 1人3,000円(小学生以下無料)
定員 各回500人×4回、合計2,000人
申込開始 オンライン:12月1日14:00〜/窓口:12月8日〜30日
目的 混雑緩和、事故防止、文化財保全
配信 知恩院公式YouTubeで配信予定

知恩院が発表した「除夜の鐘」参拝の新しい形

知恩院は、令和7年12月31日に行う「除夜の鐘」の参拝について、初めて有料化と事前予約制を導入すると告知しました。拝観料は1人3,000円(小学生以下無料)、各回500人に区切って計2,000人が参加できる仕組みです。

申し込みはオンラインが12月1日14時から始まり、窓口受付は12月8日から30日までとされています。これにより、長時間の行列や混雑を避け、安全に行事を進める狙いがあります。

知恩院総務部は「近年は参拝者の列が長く、雑踏警備や参拝者同士のトラブルも見受けられたため、安全面を考えて判断した」と説明しました。背景には、SNSでの発信やインバウンド客の増加に伴い、参拝者数が急増してきた事情があります。寒空の中で4時間以上待つ状況もあり、寺側にとっても参拝者にとっても負担となっていました。

また、集められた拝観料は「文化財の維持管理や修復に充てる」としており、伝統行事を持続させるための資金源とする方針です。当日は公式YouTubeでの配信も予定され、現地に来られない人も視聴できる環境が整えられます。

大鐘の規模と文化的価値

知恩院の大鐘は、寛永13年(1636年)に鋳造されました。高さ約3.3メートル、重さ約70トンに達し、日本三大梵鐘の一つとして知られています。大晦日の夜、17人の僧侶が一打一打心を込めて撞き鳴らす光景は、京都の年越しを象徴する行事として広く親しまれてきました。

この巨大な鐘は、長年の使用や気候の影響を受けるため、修繕や維持に多額の費用が必要とされています。今回の拝観料の導入は、単なる混雑対策にとどまらず、文化財を守り次世代に伝えるための現実的な取り組みでもあるといえます。

全国で広がる「人数制限」や「協力金」の取り組み

場所 内容 実施期間 費用 制限の仕組み
知恩院(京都) 除夜の鐘参拝を有料化・事前予約制に 令和7年12月31日 拝観料1人3,000円(小学生以下無料) 定員2,000人(500人×4回)
蔦沼(青森県十和田市 紅葉期の展望デッキ入場を制限、協力金を徴収 令和7年10月23日〜11月3日 入場料1人2,000円/車1台2,000円 早朝5時〜7時半、事前予約制

除夜の鐘を支える文化的背景と鐘の存在感

知恩院の大鐘は、寛永13年(1636年)に鋳造されたもので、高さ約3.3メートル、重さ約70トンに達します。日本三大梵鐘の一つとして知られ、参拝者にとっては新しい年を迎える祈りを込める場として長く親しまれてきました。

この大鐘は17人の僧侶が息を合わせて打ち鳴らす形式であり、打たれる回数は煩悩の数108回。京都の冬の冷たい夜に響き渡る音色は、人々の心に深く刻まれてきました。こうした文化財は長期的な維持管理を必要とし、今回の有料化はそのための財源を確保する取り組みでもあります。


京都市の観光対策と知恩院の施策の重なり

京都市は令和7年7月に秋の観光課題対策を公表しました。清水坂観光駐車場の制限や観光バスの完全予約制、特別駐車料金などを導入し、オーバーツーリズム対策を強化しています。知恩院の有料化・予約制も、こうした市全体の動きと重なるものです。

晦日に訪れる人の多くは国内外の観光客であり、地域の安全や文化財保全を両立させるためには、人数制限や協力金といった仕組みを避けて通れなくなっています。市と寺院が同じ方向で取り組みを進めることにより、観光都市としての京都の持続可能性が高まると期待されます。


参拝者・地域住民・観光業界それぞれの立場

参拝者にとっては拝観料3,000円が新たな負担となりますが、「混雑を避け、安全に参拝できるなら妥当」と受け止める声も聞かれます。地元住民にとっては、長蛇の列や交通渋滞が軽減される効果が期待され、生活環境の改善にもつながります。

一方、観光業界にとっては、予約制導入による来訪者数の変化や滞在時間の短縮が懸念材料となります。しかし、文化財の維持と持続的な観光のためには避けられない課題として受け入れられつつあります。


知恩院「除夜の鐘」参拝の流れ

申込開始(オンライン12月1日/窓口12月8日)
 ↓
拝観料支払い → 予約確定
 ↓
晦日当日受付(本人確認)
 ↓
各回500人ずつ入場
 ↓
除夜の鐘参拝(108回の撞木を僧侶と共に体験)
 ↓
退場・次の組と入替


❓FAQ:よくある質問と回答

Q1. 当日券はありますか?
A1. 知恩院の告知では事前申込制と明記されており、当日券についての記載はありません。

Q2. 子どもは有料ですか?
A2. 小学生以下は無料とされています。

Q3. 申込方法はどうなっていますか?
A3. オンラインは12月1日14:00から、窓口は12月8日から30日まで受け付けます。

Q4. 拝観料は何に使われますか?
A4. 文化財の維持管理や修復に充てると案内されています。

Q5. 現地に行けなくても参加できますか?
A5. 知恩院は当日の様子を公式YouTubeで配信予定です。


総合要約表 記事全体のまとめ

視点 内容
発表の概要 知恩院が令和7年12月31日の除夜の鐘を有料化・事前予約制に変更
具体的条件 拝観料3,000円、小学生以下無料、定員2,000人、申込は12月1日から開始
背景 混雑や安全上の問題、文化財維持のため
他地域の例 青森・蔦沼の紅葉入場制限と協力金制度
行政との連携 京都市の観光課題対策と方向性が重なる
影響 参拝者は安全性と快適さを享受、地域は混雑緩和、観光業界は調整が課題

文化財保全と観光の持続可能性を両立する試み

知恩院が打ち出した「除夜の鐘」の有料化と予約制は、単なる料金制度の変更ではなく、文化財保全と安全を守るための仕組みとして大きな意味を持ちます。これまで無料で開かれてきた参拝に金銭的負担を伴わせることは賛否を呼びますが、混雑の抑制と維持管理費の確保という観点では現実的な解決策です。

同様に蔦沼の紅葉シーズンでも入場制限と協力金制度が導入され、観光地が直面する「人と自然・文化財との共存」という課題が浮き彫りになりました。京都市全体でも観光対策を進めており、地域と寺院が歩調を合わせて取り組むことで、持続可能な観光の未来が開けていくと考えられます。

晦日の鐘の音を次世代に伝えるために、訪れる人々は新しい仕組みを理解し、文化財保護に参加しているという意識を持つことが求められます。京都の伝統行事が、より安全で確かな形で未来へと受け継がれていくことが期待されます。