2025年7月26日、夏の高校野球滋賀大会決勝で滋賀学園が綾羽に3対6で敗れ、3季連続となる甲子園出場を逃した。序盤の大量失点が響き、県内公式戦の連勝は24で途切れた。春のセンバツを経て臨んだ決勝の全容と、敗戦後に語られた選手の言葉を記録する。
滋賀学園が綾羽に敗戦
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2025年7月26日、高校野球・滋賀大会の決勝で滋賀学園が綾羽に3対6で敗れ、春のセンバツに続く3季連続の甲子園出場はならなかった。序盤に大量失点を許しながらも粘り強い守備で反撃の機会をうかがったが、終盤で得点を重ねることはできず、3年生最後の夏に県内公式戦での連勝は「24」で止まった。
序盤の大量失点と反撃の機会を掴めなかった滋賀学園
2025年7月26日に行われた滋賀大会決勝で、滋賀学園は綾羽との試合に臨んだ。初回から綾羽打線に押され、3回までに5失点を喫する苦しい展開となっていた。滋賀学園は2回に1点、3回にも1点を返して2-5と追いすがったが、5回にも1点を追加されたことで点差を広げられた。
その後は綾羽の投手陣に封じられ、6回以降は無得点のまま推移した。9回には1点を返したものの、さらなる得点にはつながらず、試合はそのまま3対6で終了した。
県内記録の途絶
滋賀学園が県内の大会で最後に敗れたのは、2023年秋季滋賀大会決勝だったと記録されていた。その後、春・秋・夏の大会を通じて県内公式戦で24連勝を重ねてきたが、今大会決勝で綾羽に敗れたことでこの連勝はついに止まった。
この24連勝には、2024年春のセンバツ出場を含む一連の戦いも含まれており、今夏の大会は3季連続の甲子園出場がかかっていた重要な試合だった。関係者の発表によると、滋賀学園としては「選手たちが一丸となって最後まで諦めずに戦い抜いた」とし、次世代への継承を誓う形で夏を終えていた。
滋賀学園の連勝推移と主要大会実績
年月 | 大会名 | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|
2023年10月 | 秋季県大会決勝 | 敗退 | 最後の県内黒星 |
2024年3月 | 春季センバツ(甲子園) | 出場 | 近畿推薦枠 |
2024年5月 | 春季滋賀大会 | 優勝 | 県内連勝継続中 |
2024年9月 | 秋季滋賀大会 | 優勝 | 全勝 |
2025年4月 | 春季滋賀大会 | 優勝 | 3大会連続V |
2025年7月 | 夏の滋賀大会決勝 | 敗退(綾羽に3-6) | 連勝24で止まる |
※表内の連勝数は公式戦に限定した記録を参照
3季連続出場をかけた戦いで示された綾羽との差とは?
滋賀学園はこれまでセンバツを含めた全国大会での実績を積み重ねてきたが、今夏の滋賀大会では綾羽が持ち前の打力と継投策で上回った。特に序盤の攻撃では、初球から積極的に打って出る綾羽の姿勢が功を奏し、滋賀学園の投手陣を攻め立てた。
一方、滋賀学園は細かいミスこそ少なかったが、綾羽の中盤以降の堅実な守備と集中力に屈し、後半の打席でチャンスを広げきれなかった。3回時点での5失点は、試合を通して重くのしかかった。
関係者によると、綾羽の選手たちは春以降の公式戦で着実に成績を伸ばしており、打線の粘り強さと試合運びにおいては県内でもトップレベルと評価されていた。こうした成長が、今大会での優勝という形で実を結んだとされている。
敗戦後のコメントに示された選手たちの視点
試合後、滋賀学園の選手たちはベンチ前に整列し、応援スタンドに向けて深々と頭を下げていた。主将は「春に出場した甲子園の舞台と、夏にもう一度立ちたかった」と話していた。チームは「県内無敗」の記録に対する意識はあったが、それ以上に「3年生全員で甲子園へ」という強い思いを支えに戦っていたと説明していた。
監督も「綾羽の仕上がりが非常に良かった」と相手校の成長を称え、「序盤の失点が大きく響いたが、選手たちは最後までよく粘った」と振り返っていた。
春センバツを経た進化と、夏の壁
滋賀学園は2024年春のセンバツでの経験を通じて、選手の技術や精神面での成熟が進んでいたとされていた。特に打線は機動力と対応力の高さが評価されており、県内では「隙のない攻撃力」を強みにしてきた。
しかし、今大会の決勝ではその強みが完全には発揮できなかった。綾羽の継投策と守備網に阻まれ、出塁こそあったものの、得点機を確実にものにする場面は限られていた。実戦力の成長と大会特有のプレッシャーの中で、結果に結びつける難しさが改めて浮き彫りになっていた。
敗退までの展開と判断経緯
よくある5つの疑問
Q1. 滋賀学園の県内連勝記録は本当に24で止まったのですか?
A1. はい。2023年秋季大会決勝を最後に県内では公式戦無敗を続け、2025年夏の決勝で綾羽に敗れるまで24連勝が続いていました。
Q2. 今春センバツに出場していたのに、なぜ夏は出場できないのですか?
A2. センバツは選考大会(主に秋季大会)の成績で決まりますが、夏は各都道府県大会を勝ち抜かないと出場できないためです。
Q3. 序盤で大量失点した原因は何だったのですか?
A3. 綾羽打線の積極的な初球攻撃と長打が重なり、立ち上がりの投手リズムが崩れたことが要因とされています。
Q4. 綾羽は過去に甲子園に出たことがあるのですか?
A4. 現時点では、綾羽高校の甲子園出場は今大会が初めてとなります(出典:滋賀県高野連公式記録)。
Q5. 滋賀学園の今後の大会出場はどうなりますか?
A5. 夏の選手権敗退により、今季の全国大会出場は終了しましたが、来年度に向けた新チームが秋季大会から再スタートする見込みです。
全体のまとめ
最後まで戦った姿
今回の敗戦は、滋賀学園の選手や関係者にとって大きな節目となったが、それは単なる敗退の記録にとどまらなかった。春のセンバツを経て夏に挑む中で、彼らが見せた粘り強さと県内連勝記録の継続は、ひとつの「学校としての成熟」を象徴するものでもあった。
試合後、地元紙には「最後まで戦った姿が誇らしい」「負けても拍手を送りたい」という声が掲載され、結果以上にそのプロセスが地域社会から評価されていた。選手たちの涙は、甲子園という舞台以上に、背負ってきた重圧と努力を証明するものであり、次の世代へとその経験が引き継がれていくことになる。