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スターダストVTuber事業「SVS」9月末で解散へ

スターダストプロモーションが手がけるVTuberプロジェクト「STARDUST VIRTUAL STUDIO(SVS)」が、2025年9月30日をもって解散することを発表。発足から約4年での事業終了となり、所属タレントは順次SNS等で今後の活動について説明している。複数名が個人での活動継続を表明する一方、事務所の判断により公式アカウントはすべて削除される予定。ファンミ直後の発表が反響を呼んでいる。

 

スターダストVTuber事業9月末で解散へ

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スターダストプロモーションが運営してきたVTuber事務所「STARDUST VIRTUAL STUDIO(SVS)」が、2025年9月末で解散することを公式に発表した。2021年のプロジェクト始動から約4年。新たなエンタメ価値の創造を掲げてきた大手芸能プロによるバーチャルタレント事業は、一定の成果を残しつつも、活動を終える判断に至った。

 

項目 内容
解散発表日 2025年8月4日(公式Xにて告知)
解散日 2025年9月30日23時59分(各SNSアカウント停止・削除)
事業内容 スターダストプロモーションによるVTuberプロジェクト運営
所属人数 プロデューサーを含む11名(2025年8月時点)
継続表明者 千空えいる、七海めあり(個人活動へ移行予定)
活動終了者 寅之宮ぐれ(VTuber活動を終了)
特記事項 最終イベントは8月23日に開催予定

公式声明の発表と事業終了の理由

STARDUST VIRTUAL STUDIO(以下SVS)は、2025年8月4日に公式X(旧Twitter)を通じて解散を発表した。発表によれば、「長期間協議を重ねた結果、現体制のままでは事業継続が困難であると判断した」と述べている。あわせて、9月30日をもってX、YouTubeTikTok、pixivFANBOXなどの各公式アカウントをすべて削除する方針も明記されていた。

SVSは、芸能事務所スターダストプロモーションが2021年6月に発足させたVTuber部門で、立ち上げ当初から「バーチャルタレントを通じて新しい価値を創造する」という理念を掲げていた。プロジェクトには、グラビアや女優としても活動する岸明日香氏をはじめとする11名が所属。最新では2025年3月に6期生の深月星花がデビューし、活動の幅を広げていた。

今回の公式声明では、各所属タレントの今後について「本人と協議中であり、決まり次第SNSを通じて報告する」と説明された。また、発表からわずか2日前の2025年8月2日には、SVS4周年記念のファンイベントも開催されており、そこから間を置かずに発表された解散決定には、ファンから驚きの声も多く上がっていた。

 


所属タレントの今後とコメント

解散発表と同日、複数の所属タレントがSNSおよびYouTubeを通じて順次コメントを発信した。中でも、千空えいるは自身の配信において「事務所と話し合いながら、個人としてVTuber活動を継続していく」と明言した。また、予定されていた8月23日の配信イベントについても「変更なく実施する」と述べている。

一方、七海めありは「事務所には感謝している。誰も悪くない。私は個人勢になります」と率直な心境を語った。同じく、寅之宮ぐれはXにて「今回の事務所解散を機に、VTuberとしての活動も終了する」とコメントを残している。

このように、解散後の進路については所属タレントごとに方針が分かれており、それぞれが順次SNSや動画配信で説明を行っている。なお、公式サイトに掲載されていた深月星花と雅ゆんは、すでにスターダスト本体のタレントページへと移行されており、今後も同社に所属する形で活動を継続する可能性が示唆されている。


芸能事務所系VTuber事業の終了例

事例 運営母体 終了時期 コメント動向
STARDUST VIRTUAL STUDIO スターダスト 2025年9月予定 X・配信で順次発表中
ホリプロデジタルエンターテインメント ホリプロ 2024年夏に統合・実質終了 声優部門へ整理移行
Metamuse-Virtual アップフロント 2025年春に新規募集停止 明言なく自然収束

※アーティスト系事務所によるVTuber事業は、数年で縮小または整理される傾向が強まっている。


収益モデルと運営方針の限界点

SVSが提示してきた「芸能事務所発のバーチャルIP戦略」は、タレント志向とエンタメ志向の融合を試みるものであり、現実のマネジメント体制とデジタル市場のスピード感との齟齬が指摘されていた。YouTubeチャンネル登録者数や配信頻度は安定していたものの、活動単価やマネタイズ手法とのバランス調整が難航していた可能性がある。

また、所属メンバーの中にはグラビアや女優活動と並行するケースも多く、VTuberとしての活動に専念しにくい環境が、視聴者との継続的な接点の確保に影響したと見られる。これらの要因が複合的に重なったことで、「今後の体制維持が困難」との判断に至ったものと推察される。

スターダストは今回の解散発表において、タレントの進路や活動方針について「本人との協議を経て決定する」としており、IPの帰属・チャンネル管理権・収益分配の詳細については現時点で公開されていない。こうした部分が今後のファン対応や活動継続の成否に大きく関わるとみられる。

 

対応方針に変化が含まれていた

公式発表においてSTARDUST VIRTUAL STUDIOは、「全SNSアカウントの更新停止と削除」を明記していたが、その後のタレント発信によって、いくつかの運用方針に変化が見られた。

例えば、千空えいるは「既存アカウントとは別に、新しいチャンネルやSNSで活動を継続する」とし、旧アカウントの削除はSVS側の管理に帰属するが、コンテンツやファンとのつながりは個人の判断で継続する意向を示した。また七海めありも「配信頻度は今後も維持する予定」と述べ、ファンからの質問に一つ一つ答える姿勢を見せていた。

一方で、寅之宮ぐれのように「解散と同時にVTuberとしての活動を終了する」と明言したケースでは、Xアカウントの発言や配信も2025年9月末で終了する見通しが強まっている。これらの発信は、タレントごとの今後の発信形式やチャンネル継続方針が分かれつつあることを示していた。


タレント移行とIP保護の視点から

VTuber事業の終了に際しては、タレントの“中の人”がそのまま配信活動を継続できるかどうかが重要な分岐点となる。今回のSVSにおいても、配信チャンネルやSNSアカウントが「運営会社に帰属していた」場合、削除と同時に活動記録の大半が失われる可能性がある。

今回、千空えいるら一部メンバーは「再出発を予定している」と発言していたが、過去配信のバックアップやファンとの交流ログの移行は個人では困難な領域もある。とくにLive2Dモデルやオリジナル楽曲の権利関係はスターダストが保有していたとみられ、今後は“デザイン変更”や“楽曲使用不可”といった制約が発生する可能性もある。

このような場面では、単なる“個人勢移行”だけではなく、ファン側にも「情報をいかに保全するか」という役割が求められることがある。今後の発信においても、ファン主導の保存・再拡散・ファンレター支援が、活動再開の一助となることが示唆されていた。

 

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発表までの判断経緯

時期 主な出来事
2021年6月 SVS発足・活動開始
2023年〜2024年 グッズ展開/ライブイベント拡大
2025年3月 深月星花が6期生としてデビュー
2025年8月2日 ファンミーティング(4周年記念)
2025年8月4日 解散を公式Xにて発表(同日夜からタレント配信開始)
2025年9月30日 SNS・配信アカウントの更新停止・削除予定

※各タレントの再始動時期は未定。SNSで随時発表される。


よくある5つの質問

Q1. どうしてSVSは解散することになったの?
A. 公式発表によれば、「現在の体制での事業継続が困難」との判断によるもので、詳細は記されていません。

Q2. メンバーは全員活動終了なの?
A. 全員ではありません。千空えいるや七海めありなどは個人での活動継続を表明していますが、寅之宮ぐれのように引退を決めたタレントもいます。

Q3. 今後の活動情報はどこで見られるの?
A. それぞれのタレントが自身のXやYouTubeなどSNSで発信しています。公式からは「各SNSで随時お知らせ」と案内されています。

Q4. チャンネルや動画は残るの?
A. 9月30日23:59をもってSVSのYouTube等の公式アカウントは削除予定です。アーカイブも視聴不可になる可能性があるため、注意が必要です。

Q5. 深月星花や雅ゆんはどうなるの?
A. この2名はSVSではなく、現在はスターダスト本体のタレントページに掲載されています。今後も同社所属で活動を続ける見込みです。


全体の要点整理

分類 要点
解散発表の経緯 8月4日に公式Xで発表、9月末で事業終了
所属メンバー 合計11名(プロデューサー含む)
活動継続の意思 千空えいる、七海めありなどは「個人勢へ」
活動終了の意思 寅之宮ぐれは「解散と同時に活動終了」
今後の発信 各人のSNSで順次発表されている
事業モデルの背景 収益性の限界や人材リソースの兼業性が課題
他社事例との比較 ホリプロアップフロントも類似例あり

「撤退と転換」が示す新たな業界地図

SVSの解散は、単なる一事業の終了にとどまらず、「芸能事務所によるVTuber展開」という構想そのものの再考を迫る動きとも受け取れる。ライブ・物販・ファンイベントといった従来の芸能手法が、VTuber業界のスピード感や配信モデルとは噛み合わなかった現実が浮かび上がった。

その一方で、所属タレントが「個人で活動を続けたい」と明言できる環境や、視聴者からの励ましが即座にSNSで共有されるという“双方向性”の文化は、従来の芸能マネジメントにはなかった強みでもある。
今回の解散に際して見られた「事務所を責めないで」というタレント側の言葉からも、新旧モデルの“交差点”としてのSVSの立ち位置が見えていた。

今後も、個人勢への転身と運営型事業の整理は加速する可能性がある中で、「所属という形がどのように変わるのか」が業界全体の試金石になりつつある。