河村勇輝がNBAブルズと契約
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2025年7月19日(日本時間20日)、男子バスケットボール日本代表の河村勇輝がNBA・シカゴ・ブルズとの2ウェイ契約を結んだことが正式に発表された。昨季メンフィス・グリズリーズの一員として2ウェイ契約を経験した河村は、今夏のサマーリーグにブルズの一員として出場し、印象的な活躍を続けていた。契約に先立ち、現地メディア『ESPN』が報道し、その後チームが正式に契約締結を発表した。
サマーリーグでの実績が評価され、正式契約へ
河村勇輝は2025年夏、ラスベガスで開催されたNBAサマーリーグにシカゴ・ブルズの一員として参加し、5試合に出場した。平均出場時間23.9分という中で、平均10.2得点・6.2アシスト・2.2スティール・3ポイント成功率41.7%を記録し、うち2試合ではダブルダブルを達成している。特に最終戦では20得点・10アシストの活躍を見せた。
このパフォーマンスが評価され、現地時間7月19日に米スポーツメディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が2ウェイ契約の成立を速報。翌日にはシカゴ・ブルズのチーム公式からも契約締結が正式に発表された。
競争を経て契約枠を勝ち取る
ブルズはサマーリーグ参加時点で、すでに2ウェイ契約枠の上限である3枠を使用していた。しかし河村との契約を優先するため、同じくサマーリーグでプレーしていたジャミア・ヤングの契約を解除し、新たに枠を空けた形となる。これは、河村のサマーリーグでのパフォーマンスがチーム内で高く評価された結果といえる。
過去契約からの継続性
河村勇輝は、昨季2024-25シーズンにメンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結び、NBAとGリーグを行き来する形でプレーしていた。今季は異なるチームであるシカゴ・ブルズとの契約となるが、2年連続でNBAチームとの契約を勝ち取った日本人選手としては極めて異例の存在である。
また、今回の契約はサマーリーグの期間中に正式発表されたことから、現地での評価が即時的かつ実力に基づいたものであることがうかがえる。
契約成立までの時系列整理
| 日時(現地時間) | 出来事 |
|---|---|
| 7月上旬 | サマーリーグ開幕、河村がブルズの一員として出場開始 |
| ~7月19日 | 5試合出場、最終戦で20得点・10アシスト |
| 7月19日 | 『ESPN』が2ウェイ契約成立を速報(記者:シャムズ・シャラニア) |
| 同日 | ブルズがジャミア・ヤングとの契約を解除 |
| 7月20日(日本時間) | シカゴ・ブルズが正式に契約発表 |
日本代表選手としての評価と跳躍
河村勇輝は、FIBAワールドカップなどで日本代表の主力として活躍を続けてきた。国内BリーグからNBAに挑戦する選手は過去にも存在したが、2年連続で2ウェイ契約を勝ち取り、今季もNBAサマーリーグを通じて正式契約に至った例はきわめて少ない。ブルズはすでに契約枠を埋めていたにもかかわらず、既存選手との契約を解除して河村との契約に踏み切った。この背景には、単なる話題性ではなく「即戦力」としての期待があるとみられている。
選抜型リーグにおける契約の意味
NBAの2ウェイ契約は、成績と同時に“競争相手の中で何を上回ったか”が重視される。今回ブルズは、サマーリーグで共に戦った選手の契約を解除する形で河村に枠を譲った。この動きは、チームが河村の判断力・守備力・ゲームメイクに即効性を見出したことを示している。同時に、世界最高峰の選抜型リーグにおいて、「点を取る力」ではなく「判断を委ねられる選手」として評価された点が特筆される。
契約決定までのステップ整理
評価されたのは「結果」ではなく「継続性」
今回の契約で注目すべきは、単発の活躍よりも「5試合すべてで安定した成果を出した」という継続性である。NBAサマーリーグでは、派手なパフォーマンスよりも「いかにミスを減らし、判断を託せるか」が契約の分かれ目になる。ブルズが契約枠をあけてまで河村と契約した背景には、攻守両面の安定感と継続力が大きく影響していた。2年連続で異なるNBAチームに評価された事実は、今後の本契約昇格や代表活動にも波及する可能性がある。
❓FAQ:河村勇輝×ブルズ契約に関する5つの疑問
Q1. 2ウェイ契約とは何ですか?
A. NBA本契約とは異なり、GリーグとNBAを行き来できる契約形態で、シーズン中の出場上限などが設定されています。
Q2. 河村選手はいつからブルズに合流しますか?
A. 正式な合流日は明言されていませんが、プレシーズンキャンプまたはGリーグ開幕に合わせて動く見通しです。
Q3. どの選手の契約が解除されましたか?
A. サマーリーグでも共に出場していたジャミア・ヤング選手との契約が解除され、枠が空けられました。
Q4. ブルズに日本人選手が所属するのは初めてですか?
A. 過去に本契約で在籍した例はなく、2ウェイ契約での所属は河村選手が初となります。
Q5. 今後NBA本契約の可能性はありますか?
A. 成績と役割次第で、2ウェイ契約から本契約へと昇格する例はあり、河村選手も対象になり得ます。
まとめ
| セクション | 要点まとめ |
|---|---|
| 発表と契約情報 | 2025年7月19日、河村勇輝がNBAシカゴ・ブルズと2ウェイ契約を正式締結。チームはESPN報道後に契約を発表した。 |
| サマーリーグ成績 | 5試合平均で10.2得点・6.2アシスト・3P成功率41.7%を記録。最終戦では20得点・10アシストを達成した。 |
| 契約枠の調整 | ブルズは既存の契約枠を再編し、ジャミア・ヤングの契約を解除して河村と契約した。 |
| 選手としての評価 | 単発の得点力でなく、守備・判断・継続的な働きが評価されて契約に至った。 |
| 国際的な位置づけ | 昨季のグリズリーズ契約に続き2年連続でNBAと契約した日本人選手として注目されている。 |
| 今後の見通し | 本契約昇格の可能性を残しつつ、GリーグとNBAの双方で出場機会を得る見込み。 |
