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所沢のOECマルシェと所沢ミートセンターが破産開始決定 負債1.8億円

所沢市のOECマルシェと関連会社が2025年1月2日に破産開始決定。負債は2社で約1億8千万円。ミューズ内のレストラン響やカフェ彩の閉店、コロナ禍での苦境、地域への影響を整理します。

所沢のOECマルシェと所沢ミートセンターが破産開始決定

 

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所沢市で飲食事業を展開してきたOECマルシェと関連会社の合同会社所沢ミートセンターは、2025年1月2日、さいたま地裁川越支部から破産手続開始決定を受けた。負債総額は2社で約1億8千万円にのぼり、管財人には弁護士が選任された。2000年代初頭から地元食材を生かした店舗経営に取り組み、所沢市民文化センター「ミューズ」にレストランを構えるなど地域に根差してきたが、新型コロナ禍による休業や資金繰り悪化が続き、事業継続を断念した。


OECマルシェと所沢ミートセンターの破産概要

項目 内容
破産決定日 2025年1月2日、さいたま地裁川越支部
対象会社 OECマルシェ(所沢市)、合同会社所沢ミートセンター(所沢市
負債総額 約1億8千万円(OECマルシェ 約1億6千万円+所沢ミートセンター 約2千万円)
管財人 西里壮史弁護士(川越市
特徴 地元食材を生かしたフランス料理・カフェ事業、地産地消イベントを展開

発覚経緯と店舗展開の歩み

OECマルシェの代表は、東京都内の大使館などで料理人としての経験を積んだのち、2002年に所沢市でフランス料理店を開業した。事業は地域に根差した取り組みを続け、2013年には所沢航空発祥記念館内に「エコトコファーマーズカフェ」を出店、2014年には所沢市民文化センター「ミューズ」内に「ミューズレストラン響」と「ミューズカフェ彩」を開店した。これらの店舗は地元の農産物を活用し、生産者と消費者を結びつけるイベントも行われてきた。

2016年12月期には売上高が1億4300万円に達し、地域の飲食業の中でも注目される存在となっていた。こうした取り組みは、地産地消の象徴的な事例として地域社会に浸透していたと報じられている。


地域活動と売上の推移

OECマルシェは単なる飲食事業にとどまらず、地域農家や生産者と協力した食材イベントを開催するなど、食を通じて所沢の魅力を広める活動に注力してきた。ピーク期の2016年には売上高1億4300万円を記録し、事業は順調に拡大していた。しかしその後、外部環境の変化により状況は大きく変化していった。


OECマルシェの歩みと数値の推移

年・時期 主な出来事 売上・負債
2002年 所沢市でフランス料理店を開業 -
2013年 航空発祥記念館に「エコトコファーマーズカフェ」開業 -
2014年 所沢市民文化センター「ミューズ」にレストラン響・カフェ彩を開業 -
2016年12月期 売上高1億4300万円を計上 1億4300万円
2021年3月 「ミューズレストラン響」「ミューズカフェ彩」を閉店 -
2021年12月期 売上高9千万円に減少 9千万円
2025年1月2日 破産手続開始決定(負債総額約1億8千万円) OECマルシェ約1億6千万円、所沢ミートセンター約2千万円

コロナ禍での苦境と閉店の経緯

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、OECマルシェが運営する「ミューズレストラン響」と「ミューズカフェ彩」は2021年3月に閉店を余儀なくされた。その後の業績は厳しく、2021年12月期の売上高は9千万円にまで減少した。補助金やコロナ関連融資を活用して経営を維持しようとしたが、債務は膨張し、資金繰りは悪化の一途をたどった。2023年秋頃からは休業状態となり、再開の見通しが立たないまま事業継続を断念するに至った。


所沢ミートセンターの事業と連鎖破産

合同会社所沢ミートセンターは、地元ブランド牛を一頭単位で仕入れ、卸売や小売、ネット通販に展開していた。OECマルシェとの連携によって販路を拡大していたが、主力店舗の閉鎖や業績悪化の影響を大きく受け、資金繰りが行き詰まった。結果的にOECマルシェの破産に連鎖する形で、同社も2025年1月2日に破産手続開始決定を受けることとなった。


地域と文化拠点の結びつき

OECマルシェが運営した飲食店は、所沢市民文化センター「ミューズ」と深く関わっていた。文化施設を訪れる来館者が食事を楽しむ場であり、地元の新鮮な農産物を使った料理は地域の特色を伝える役割を担っていた。閉店により、市民の交流拠点の一部が失われたことは、単なる飲食店閉鎖にとどまらず、地域文化と食の架け橋が途絶えたことを意味している。


OECマルシェと所沢ミートセンターの経営の流れ

2002年 所沢市でフランス料理店を開業
 ↓
2013年 所沢航空発祥記念館に「エコトコファーマーズカフェ」開業
 ↓
2014年 所沢市民文化センター「ミューズ」にレストラン響・カフェ彩を開業
 ↓
2016年 売上高1億4300万円を計上
 ↓
2021年3月 レストラン響・カフェ彩を閉店
 ↓
2021年12月期 売上高9千万円に減少
 ↓
2023年秋 休業状態が続く
 ↓
2025年1月2日 OECマルシェと所沢ミートセンターが破産手続開始決定

 

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FAQ|よくある疑問

Q1. OECマルシェと所沢ミートセンターはいつ破産したのか?
A1. 2025年1月2日にさいたま地裁川越支部で破産手続開始決定を受けた。

Q2. 負債総額はどのくらいか?
A2. OECマルシェが約1億6千万円、所沢ミートセンターが約2千万円で、合計約1億8千万円。

Q3. 店舗はどこにあったのか?
A3. 所沢市内に複数店舗を構え、特に市民文化センター「ミューズ」内で「レストラン響」と「カフェ彩」を運営していた。

Q4. 店舗閉店の時期はいつか?
A4. 「レストラン響」と「カフェ彩」は2021年3月に閉店している。

Q5. 関連会社の事業内容は?
A5. 所沢ミートセンターは、地元ブランド牛を一頭買いし、卸売や小売、ネット通販を行っていた。

 

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倒産から見える全体像

観点 内容
発表日 2025年1月2日、破産手続開始決定
企業規模 OECマルシェと所沢ミートセンター、負債合計約1億8千万円
店舗の歩み 2002年創業 → 2013年・2014年出店 → 2016年売上ピーク → 2021年閉店
主因 新型コロナ禍による休業と売上減少、補助金や融資でも債務膨張
地域的影響 地産地消活動や文化施設との連携が途絶し、地域の食文化拠点が失われた

飲食と地域文化が失った意味

OECマルシェと所沢ミートセンターの破産は、新型コロナ禍が地域飲食事業に与えた影響を示す一例である。フランス料理を原点とし、地域食材を取り入れてきた取り組みは、単なるビジネスではなく地域社会の文化的な活動でもあった。所沢市民文化センター「ミューズ」に根を下ろした店舗は、来館者に地元の魅力を伝える窓口であり、生産者と市民を結ぶ拠点でもあった。

しかし、感染症流行による休業と売上減少は、そうした努力を支え切れなかった。補助金や融資を活用しても、膨らんだ債務を克服できず、再開の道を閉ざされた。今回の倒産は、地元に愛された文化的存在が途絶える現実を浮き彫りにした。地域と食をつなぐ事業の継続には、経営努力だけでは乗り越えられない外的要因が存在することを強く印象づけている。

 

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