
2025年ワールドシリーズ第1戦はブルージェイズが6回に一挙9得点でドジャースを撃破。大谷翔平は7回にWS初本塁打を放つもチームは黒星発進。第2戦は山本由伸が先発予定。
ドジャース初戦黒星
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ワールドシリーズ第1戦はトロントのロジャース・センターで行われ、ブルージェイズが6回に一挙9得点を挙げて11―4でドジャースに勝利した。ドジャースの大谷翔平は7回にワールドシリーズ初本塁打となる2ランを放ったが、序盤のリードを守れず初戦を落とした。
第1戦の主要ポイント
ドジャースが序盤に先行し主導権を握る
ドジャースは序盤から攻撃の形を作った。2回、1死一塁からエンリケ・ヘルナンデスの適時打で先制すると、3回にもウィル・スミスがライトへ運び2点目を加えた。ブレイク・スネルが先発マウンドに上がり、初回を三者凡退に抑えるなど立ち上がりは上々だった。
しかし4回、ブルージェイズのドールトン・バーショに真ん中寄りの球を捉えられ、センターへ2ランを浴びて同点とされた。ここで流れが少しずつ傾く。スネルは6回に四球と安打で走者をため、さらに死球で満塁としたところで降板。リリーフのエメット・シーハンが登板したが、クレメントの中前打と押し出しで勝ち越しを許す。
続く場面で代打アディソン・バージャーが放った打球は右翼席へ。ワールドシリーズ史上初となる代打満塁本塁打となり、一気に点差は広がった。その直後にもカークの2ランが飛び出し、6回だけで9得点。序盤のリードを守っていたドジャースは、わずか一回で試合の主導権を失った。
大谷翔平の本塁打と試合後の焦点
7回、9点を追う展開で迎えた大谷翔平の第4打席。1ボール2ストライクからのカーブを捉え、打球はライトスタンドに届いた。ワールドシリーズ初出場で放った初本塁打となり、チームに反撃の兆しを与えたが、点差は大きく、反撃はそこまでだった。
この一打は、敗戦の中でも今後への希望を感じさせるものだった。ドジャースは救援陣の立て直しと中盤の投球配分が次戦の課題となる。ブルージェイズは第1戦の勢いをどこまで継続できるかが焦点。第2戦では山本由伸が先発予定で、連敗を避けるための重要なマウンドを託される。
第1戦の得点経過
スネルの粘投と継投の誤算が試合を分けた
ドジャースの先発ブレイク・スネルは、序盤こそ要所を締めて無失点に抑えた。だが四球が増え始めた4回、ブルージェイズのドールトン・バーショに甘く入った直球を捉えられ、センターへ2ランを浴びた。これで試合は振り出しに戻る。
その後も制球が安定せず、6回に無死から安打と四球で走者をためると、死球で満塁のピンチを招いて降板。代わったシーハンは初球を中前に運ばれ勝ち越し点を許し、続く押し出しと適時打で点差を広げた。さらにバージャーの代打満塁本塁打、カークの2ランが重なり、スネルの後を受けた救援陣は打線を止められなかった。継投のタイミングが遅れ、攻撃を許した場面がこの試合の分岐点となった。
第1戦の戦略分析と第2戦への課題
ブルージェイズは、四球と安打で生まれた好機を逃さず、長打で得点を重ねる理想的な攻撃を展開した。一方、ドジャースはストライク先行ができず、投手陣がカウントを悪くしたことが守備のリズムを崩した要因となった。打線も中盤以降は走者を得点圏に進めながらあと一本が出なかった。
第2戦では山本由伸が先発予定。速球と制球力を武器に、ブルージェイズ打線の勢いを止められるかが焦点となる。ドジャースは中継ぎ陣の立て直しと、序盤の先制を確実に守る投球が求められる。
代打満塁本塁打が与えた影響
6回に代打で登場したアディソン・バージャーの一打は、ワールドシリーズの流れを変えた。チーム全体の士気を一気に高め、観客席の空気も一変した。ドジャースにとってはリリーフの切り替え時期を逃した痛恨の瞬間であり、相手のベンチワークが上回った結果となった。代打が結果を残したことで、ブルージェイズは攻撃面に自信を持って第2戦へ進むことになった。
第1戦の試合の流れ
【試合開始】
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2回 ドジャース:ヘルナンデスの適時打で1点先制
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3回 ドジャース:スミスの適時打で追加点
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4回 ブルージェイズ:バーショの2ランで同点
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6回 ブルージェイズ:クレメント適時打 → 押し出し → バージャーの代打満塁本塁打 → カークの2ランで一挙9得点
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7回 ドジャース:大谷翔平が右翼へ2ラン、反撃の一打
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終盤 ブルージェイズがリードを保ち11―4で勝利
FAQ|試合を理解する5つの質問
Q1. ブルージェイズが勝てた最大の要因は?
A1. 6回の攻撃で走者をため、長打を集中させたこと。代打満塁本塁打が流れを完全に引き寄せた。
Q2. ドジャースの敗因は?
A2. 投手陣の制球難と継投の遅れ。特に6回の四死球が大量失点に直結した。
Q3. 大谷翔平の本塁打はどんな状況だった?
A3. 7回、1ボール2ストライクからのカーブを捉え、右翼席へ運んだ。自身初のワールドシリーズ本塁打。
Q4. 代打アディソン・バージャーの記録的な一打とは?
A4. ワールドシリーズ史上初の代打満塁本塁打で、チームを勝利へ導いた。
Q5. 第2戦の注目点は?
A5. ドジャース先発の山本由伸が、ブルージェイズ打線の勢いをどこまで抑えられるかが鍵になる。
第1戦まとめ
勝負を決めた一回と今後への展望
第1戦は、わずか一回の攻防が試合を決定づけた。6回の9得点は、ブルージェイズ打線の対応力と選球眼の良さが際立った攻撃だった。先発スネルの降板後、ドジャースの救援陣が流れを止められず、連続四死球が致命傷となった。
大谷翔平の本塁打は敗戦の中でも存在感を示し、チームに希望を残した。第2戦では、山本由伸が登板予定となっており、テンポ良くストライクを先行させる投球が求められる。ブルージェイズは打線の勢いを維持できれば、シリーズを優位に進める可能性が高い。シリーズ序盤で明暗が分かれた両軍の戦略が、ここからどう修正されるかが注目される。
