元棋士で投資家の桐谷広人さんが、自身のXで「73万円→17万円」となる含み損の現状を告白。にもかかわらず、優待生活を続ける姿勢が話題に。「損しても日常が豊かならいい」と語るその姿に、共感と驚きの声が広がっている。私たちは“数字以外の価値”をどこまで信じられるのだろうか?
桐谷さん含み損
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株主優待生活でおなじみの元棋士・桐谷広人さん(75)が、自身のX(旧Twitter)で“含み損”を抱えている株の状況をユーモアを交えて告白し、大きな話題となっています。長年にわたり「優待のある暮らし」を推進してきた桐谷さんの“リアルな損失告白”には、投資家層のみならず、多くの視聴者が共感と驚きを寄せています。
桐谷さんの“含み損”投稿はなぜ注目された?
いつ・どのように明かされたのか?
2025年5月20日、桐谷さんは自身のX(旧Twitter)に投稿し、「エスクリの株主優待は1000株で1万円相当のクーポンが年2回もらえる」と紹介。続けて、「73万円で買って、今17万円」と述べ、“泣き顔”の絵文字を添えて現在の含み損状況を報告しました。
この投稿には「それでも優待が届くのがうれしい」といったポジティブな一面も記されており、損失を抱えてもなお“楽しんでいる姿勢”に、多くのユーザーが反応しました。
なぜ投資家や視聴者に響いたのか?
X投稿の内容と反響
桐谷さんの投稿には、ファンから「私も同じような経験がある」「優待目当てで買った株、値下がりしても処分できない気持ちわかる」など共感の声が殺到。特に、損失をユーモアで包み隠さず共有する姿に「誠実さを感じる」「本当の投資家だ」という評価もありました。
一方で、「優待だけでは補えない損失だ」「こうした投稿が“優待投資”のリスクを教えてくれる」という冷静な声も見られました。
番組キャラとのギャップと親近感
日本テレビ「月曜から夜ふかし」でのコミカルで前向きな姿から、“損失を語る姿”は意外性がありつつも、キャラクターの一貫性を感じさせるものでした。視聴者の多くは「テレビで見る“あの桐谷さん”と同じ人柄がSNSにも出ていて好感が持てる」と述べており、テレビとSNSの相乗効果でさらに注目を集める結果となっています。
🔸優待ブームの影と現実
多くの個人投資家は、株価の上下よりも“優待が続くかどうか”を気にしている。特に昨今は、飲食・ホテル・外食券などの“使える優待”が人気を博しており、桐谷さんのような“優待生活”スタイルに憧れる層も広がっている。
だが、企業業績の悪化やインフレ影響により、優待制度の改悪・廃止が相次ぐ現状では、優待目当ての長期保有が損失を拡大する危険もある。桐谷さんの投稿は、そのギャップに気づかせる“警鐘”としても機能している。
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2024年後半〜2025年にかけて、飲食系企業で優待廃止が続出
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株主優待人気は依然として高水準
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「優待が続く前提」の投資には注意喚起の声も増加中
保有株数 | 受け取れる優待内容 |
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100株 | 割引券のみ(利用制限あり) |
1000株 | 1万円相当のカタログギフト × 年2回 |
株主優待制度にはどんな落とし穴がある?
優待の仕組みと廃止リスク
株主優待は「一定株数を保有する株主に商品・サービスを提供する制度」で、日本独自の文化として発展してきました。カタログギフトやクオカード、食事券などは“お得感”もあり、多くの投資初心者にも人気です。
しかしその一方で、企業にとっては「コスト増」になる側面もあるため、業績悪化や資本政策の見直しにより、突然の優待廃止や縮小が発表されることもあります。実際、2024年以降は廃止件数が急増しています。
なぜ損を受け入れてまで保有するのか?
配当・優待・含み損のバランス構造
桐谷さんをはじめとする“優待派”の投資家にとって、投資の判断基準は株価の値上がり益より「優待生活の充実」にあります。たとえ含み損を抱えていても、「優待で日々の生活費が浮く」「楽しみになる」といった感覚が優先されるのです。
一方で、配当利回りや業績との整合性を軽視した投資行動は、制度改悪が起きた瞬間に“含み損+メリット消滅”というダブルパンチを受けるリスクもあります。
桐谷さん流の“譲れない価値観”
桐谷さんは一貫して「株は生活の一部」「損しても得してる気持ち」と語っており、数字より“日常の豊かさ”を投資の基準にしています。この姿勢が、多くの人に「数字だけがすべてじゃない」と感じさせ、共感を呼ぶ要因になっています。
🔁優待目的の投資行動とそのリスクの流れ
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魅力的な優待制度を知る
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株価に関係なく100株/1000株を購入
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優待が届いて「得した気分」に
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株価が下落 → 含み損状態へ
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それでも売らずに継続保有
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企業が業績悪化 → 優待制度を廃止
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含み損+優待廃止で損失が確定
✅ 見出し | ▶ 要点 |
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優待制度の魅力 | 日常生活で“お得感”を得られる仕組み |
廃止リスクの現実 | 業績悪化で突如終了する可能性がある |
優待派の哲学 | 損しても“心の満足”を優先する姿勢 |
フローチャートの教訓 | 「優待+含み損」は二重リスクの警告でもある |
高齢投資家として発信する意味とは?
損失公開のインパクトと信頼性
桐谷さんは、含み損を「泣き顔マーク付き」で明かすことで、自分の失敗や痛みも包み隠さず発信する誠実さを示しました。これが「信頼できる投資家」としての評価につながっており、「損も財産」と語る姿勢は、多くの人に学びを与えています。
高齢化社会での資産運用のあり方
超高齢社会において、資産運用はもはや「若者だけのもの」ではありません。桐谷さんのように75歳でも株を活用し、生活の中で楽しみとして向き合う姿勢は、**年齢に縛られない“投資の自由”**を象徴しています。
🖋投資とは、損を語れる強さだ
投資の世界では、利益の話は語られやすく、損失は隠されがちだ。だが、損を語ることでしか、人の本質には触れられないという真理もある。
桐谷さんは、自身の損失を「泣き顔」で語った。だが、それは嘆きではない。「それでも続ける価値がある」と、生活と投資の融合を信じる者の言葉だ。
利益を追うのではなく、信念と日々を大切にする。この姿勢に、多くの読者は“数字を超えた真実”を見出すのではないだろうか。
✅ 見出し | ▶ 要点 |
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桐谷さんの投稿内容 | 優待目的で購入した株が大幅に下落し「73万円→17万円」に |
含み損を語る意義 | 損失を隠さず公開することで信頼と共感を獲得 |
優待制度のリスク | 優待は企業業績に左右され、廃止の可能性もある |
投資の本質とは | 数字の損得だけでなく「生活の充実」を重視する姿勢に注目 |
❓ FAQ
Q1. 桐谷さんが購入した「エスクリ」の株とはどんな企業ですか?
A. 株式会社エスクリは、ブライダル関連事業を中心に展開する企業で、式場運営やプロデュースを手掛けています。株主優待では、割引券やカタログギフトなどが提供されています。
Q2. なぜ「73万円で買って17万円になった」のでしょうか?
A. 株価の下落は、企業の業績悪化や市場の不安定さが原因と考えられます。優待目当てで高値圏のときに購入した場合、含み損を抱えるリスクが高まります。
Q3. 株主優待はなぜ廃止されることがあるのですか?
A. 優待制度はコストがかかるため、業績が悪化すると経営判断として廃止されることがあります。近年では、制度見直しや経営合理化の一環で廃止が増加しています。
Q4. 桐谷さんはなぜ含み損でも株を売らないのでしょうか?
A. 桐谷さんは「優待で生活を豊かにする」という理念のもと投資を続けています。損失よりも日常の楽しさや実益を重視しているため、売却より保有を選んでいます。
Q5. 優待投資をする際に気をつけるべき点は何ですか?
A. 優待内容だけでなく、企業の財務状況や業績推移をしっかり確認することが重要です。また、優待が廃止されるリスクを常に念頭に置いて投資判断をする必要があります。