2025年7月30日、ドジャースの大谷翔平がレッズ戦に「2番・投手」で先発登板し、今季最多の51球を投げるも脚のけいれんにより4回途中で緊急降板した。球団は症状を軽度と説明し、打者としては試合に出場を続けたが、同球場では2023年にも右肘の故障が発生しており、再びアクシデントに見舞われた形となった。今後の登板間隔や二刀流起用への影響も注目されている。
脚のけいれんにより緊急降板
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米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が、2025年7月30日(日本時間31日)に行われたレッズ戦で「脚のけいれん」により緊急降板した。今季7度目の登板となったこの試合で、大谷はシーズン最多の51球を投じていたが、4回途中に突如として制球を乱し、監督とトレーナーの判断でベンチへ退いた。球団は「軽度のけいれん」と説明しているが、昨季同球場で右肘を痛めた過去もあり、周囲には緊張が走った。
項目 | 内容 |
---|---|
試合日 | 2025年7月30日(日本時間31日) |
対戦相手 | シンシナティ・レッズ |
起用 | 「2番・投手」として先発登板 |
投球内容 | 4回途中、51球、5安打2失点、4奪三振2四球 |
降板理由 | 球団発表「脚のけいれん」 |
降板後の対応 | ベンチに戻り、打者としては続投 |
特筆点 | 昨年同球場で右肘損傷した因縁の相手との再戦 |
投打同時起用の中で脚のけいれんが起きていた
ドジャースの大谷翔平は、30日のレッズ戦に「2番・投手」で出場し、今季最多となる51球を投げたが、4回途中に突如として制球を乱した。先頭打者に内野安打を許し、次打者には暴投を交えながら四球を与えると、続く2球連続のボールのタイミングでロバーツ監督とトレーナーがマウンドに駆け寄り、降板を決断した。球団は直後に「脚のけいれん」と発表し、重大な故障ではないとの見方を示した。
初回に先制点を許したものの、2回と3回は粘り強く抑え、特に3回はわずか8球で3者凡退とした。だが、4回のマウンドでは6球連続ボールを含む乱れが続き、異変を感じたベンチが即座に対応した。投手としての降板後も、打者としてはベンチに戻りながら出場を継続し、第3打席にも立っている。
試合後の球団発表によると、大谷は「脚のけいれん」で投球を中断したが、トレーナーがベンチ裏で状態を確認した結果、打撃には支障がないと判断された。今後は回復状況を見ながら、次回の登板予定を調整する見通しである。
ロバーツ監督は会見で「次回も4回目標での起用を予定していた」と説明しており、今回の降板を深刻なトラブルとは捉えていないと強調した。ただ、今季は登板後に間隔をあけるプランで調整しており、中6日から中7日への変更が検討される可能性もある。
過去の登板と今回の降板要因の整理表
区分 | 内容 |
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対レッズ戦(2023年8月) | エンゼルス所属時、右肘の違和感で2回途中降板/後にUCL損傷発覚 |
今回のレッズ戦(2025年7月) | 脚のけいれんにより4回途中で降板/再びマウンドでアクシデント |
共通点 | 同一球場(グレートアメリカンBP)/先発登板中の異変による緊急降板 |
今回の対処 | 投球は中断したが、打撃には復帰/ベンチ裏で状態を都度確認 |
医療側コメント | 球団は「深刻ではない」「今後の様子を見る」と表明(試合後) |
アクシデント後に優先される起用方針の調整
ロバーツ監督は試合後、「当面は中6日からの登板間隔は維持する」とコメントしつつも、疲労度や体調次第では中7日への変更も選択肢になると明かしていた。今回のけいれんが筋肉性の軽度症状であることがベンチ裏で確認されたため、試合中の打席には復帰させたが、再発のリスクを考慮しながらの運用が求められている。
大谷は今季、投手としてはこのレッズ戦が7度目の登板だったが、いずれも3~4回を上限とした起用にとどまっており、段階的な負荷管理が続いていた。今回のアクシデントを受け、球団内では「一時的に投球制限を据え置くか、登板試合数自体を見直すか」の調整案が協議されている。
“再びレッズ戦で”という記憶のリンクが呼び起こされていた
今回のレッズ戦は、大谷にとって心理的にも無視できない意味を持っていた。2023年8月、同じグレートアメリカン・ボールパークで先発登板中に右肘の異変を訴え、緊急降板。その直後に内側側副靱帯(UCL)の損傷が判明し、シーズンを棒に振る結果となった。
それ以来のレッズ戦先発となったこの試合でも、別の部位とはいえ「マウンド上での緊急降板」が再現される形となり、周囲では「偶然以上の巡り合わせ」と捉える声も出ている。本人は降板後、淡々とベンチに戻り、打席には復帰したが、表情からは一時的な疲労感が読み取れた。肉体面だけでなく、当時の記憶との無意識的なリンクが影響していた可能性もある。
緊急降板までの流れと回復対応の選択肢
段階 | 内容 |
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第1段階 | 3回まで:合計43球、内容は安定(4安打1失点) |
第2段階 | 4回表:内野安打→2連続暴投→6球連続ボール |
第3段階 | 監督・トレーナーがマウンド訪問し判断 |
第4段階 | 「脚のけいれん」として降板発表/DHとして続投 |
回復対応 | 医療スタッフが打撃可と判断/登板間隔の見直し協議中 |
よくある5つの疑問
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けいれんの部位はどこだった?
→ 球団は部位を明示していないが、現地放送では「下半身の張り」「足を伸ばしていた」と報じられている。 -
今回の降板で再手術の可能性は?
→ 今回は肘ではなく脚の症状であり、再手術には結びついていない。球団側も深刻なものとは見ていないと明言している。 -
なぜ打席には立てたのか?
→ 脚のけいれんが軽度だったため、医療スタッフが「走塁を伴わない動作は可能」と判断した。 -
再発の危険性は?
→ 筋疲労によるものであれば短期間で回復可能だが、再発リスクは完全には否定できないため、登板間隔の調整が検討されている。 -
今後の登板予定は?
→ 通常であれば6~7日後のローテ登板が想定されるが、次戦の登板可否は回復状況次第とされている。
降板から次登板見通しまでの要点
区分 | 内容 |
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降板理由 | 4回途中、「脚のけいれん」で緊急降板 |
降板直後の対応 | 投手としては退いたが、DHとして試合に残留 |
過去との因縁 | 2023年同球場で右肘の損傷→手術に至った経緯あり |
球団判断 | 当面は重症とは見なさず、登板間隔の調整へ |
次の焦点 | 中6日維持か中7日への変更か/打撃専念案の浮上も |
ローテ管理と心理的因子が二刀流の課題
大谷翔平が2025年も実践している「打者として出場しながら投手としても週1回先発する」二刀流スタイルは、復帰1年目として慎重なマネジメントの下に組まれていた。だが、今回のように突発的な身体トラブルが試合中に起きた場合、そのバランスは簡単に崩れることになる。
特に、過去に重大な故障を経験した球場・相手での試合中に起きた降板は、身体的な疲労だけでなく、無意識下のストレスや記憶の影響も指摘されている。大谷本人が冷静に対応したことで深刻化は避けられたが、今後の起用法にはより細やかな判断とリスク分散が求められていく。