6カ月の資格停止処分を経た元五輪メダリスト・丹羽孝希が、アメリカのメジャーリーグ・テーブルテニス（MLTT）へ参戦。ニューヨーク・スライスのエース格として起用される。全10チームによるリーグ戦からファイナル4へ。日本からは大島祐哉、金光宏暢らも参加。国際化する卓球界の潮流と、丹羽の“再起”の意味を探る。

丹羽孝希、移籍

広告の下に記事の続きがあります。ペコリ

6カ月間の資格停止処分を経て、新たな舞台を選んだ男がいる──。
元五輪メダリストの卓球選手・丹羽孝希が、アメリカのメジャーリーグ・テーブルテニス（MLTT）の強豪「ニューヨーク・スライス」への入団を正式発表した。日本の卓球界に衝撃と希望をもたらすこのニュースは、国内外で大きな反響を呼んでいる。

見出し	要点
✅ 入団の正式発表	丹羽孝希が「ニューヨーク・スライス」の主力に
✅ 背景	日本での資格停止処分を経て再起へ
✅ MLTTの概要	米国で急拡大中のプロ卓球リーグ、全10チームが参戦
✅ 注目の構図	世界的選手との対戦・日本代表への影響にも注目

丹羽孝希はなぜアメリカを選んだのか？

いつ・どこで発表されたのか？

2025年5月、MLTT公式サイトおよび各チームのSNSにて、シーズン参加選手の発表が行われた。
その中で、ニューヨーク・スライスのエースとして丹羽孝希の名前が記され、同選手もSNSを通じて自身の挑戦を公表した。

コメントや契約詳細

丹羽は「米国の舞台で、また自分の卓球を追求したい」と語り、1年契約で参戦することが明らかになった。
所属は東地区の代表チームであり、初戦からエース格として出場する予定だ。

なぜMLTTが注目されたのか？

MLTT（Major League Table Tennis）は、アメリカ発のチーム制プロ卓球リーグである。
従来の個人戦主体の国際大会とは異なり、スポーツエンタメの文脈で構築されており、ファン層の拡大が著しい。

MLTTの特徴

全10チーム制（東西地区）
フランチャイズ化された運営
テレビ・ネット配信の強化
明確なポストシーズン制度（ファイナル4）

このような革新的な仕組みに惹かれた丹羽の選択は、既存の卓球界に一石を投じるものである。

項目	日本リーグ	MLTT（アメリカ）
運営形式	実業団中心	フランチャイズ型
選手構成	企業所属が主	ドラフト＋移籍自由
メディア露出	国内限定	TV＋YouTube全米放送
シーズン構成	年間通期	9月〜3月の短期集中

日本人選手の相関と背景

MLTTには丹羽を含め、複数の日本人選手が出場を予定している。
特に注目されているのは、丹羽と同じ東地区の「プリンストン・レドリューション」に所属する金光宏暢だ。両者は代表歴もあり、現地メディアではライバル関係として紹介されている。

他の日本人選手たち

西地区では、テキサス・スマッシュに笠原弘光、ポートランド・パドラーズに面田采巳が参加予定。いずれも国内実績を持つ実力派で、今後の活躍が期待されている。

東地区には日本人3名が出場
西地区にも日本選手が2名参戦
MLTT初年度から「日本旋風」が起こる可能性大

MLTT全体像と日本選手の活躍予測は？

どんなチームが出場するのか？

MLTTの構成は以下の通り。東西各5チームがレギュラーシーズンを戦い、上位2チームが「ファイナル4」に進出する。

各チームとエース選手

●東地区

アトランタ・ブレイザーズ：大島祐哉（日本）
フロリダ・クロス：ピッチフォード（英）
カロライナ・ゴールドラッシュ：ユージン・ワン（加）
ニューヨーク・スライス：丹羽孝希（日本）
プリンストン・レドリューション：金光宏暢（日本）

●西地区

シカゴ・ウィンドゥ：ルベッソン（仏）
ベイエリア・ブラスターズ：ラシン（エジプト）
ロサンゼルス・スピナーズ：コウ・レイ（ウクライナ）
テキサス・スマッシュ：笠原弘光（日本）
ポートランド・パドラーズ：面田采巳（日本）

MLTTシーズン進行図：ファイナル4までの流れ

2025年9月：開幕、東西地区で各5チームがリーグ戦
2026年2月末：レギュラーシーズン終了
2026年3月：各地区上位2チームがファイナル4進出
2026年3月中旬：決勝トーナメント開催 → 優勝決定！

見出し	要点
▶ なぜアメリカか？	再起と挑戦を重視し、MLTTを選択
▶ MLTTの構造	チーム制×エンタメ型で革新性高
▶ 日本人選手の多さ	東西合わせて計6名の日本人が参戦予定
▶ 注目の対戦	丹羽vs金光、日欧対決など話題性大

この移籍が意味することとは？

卓球界の「静かなる革命」が始まっている──。
丹羽孝希の移籍は、単なるプレーの場の移動ではない。彼は、国内の限界に対して“無言の反論”を試みたとも言える。6カ月の資格停止処分を経て、それでも競技を愛し続ける者の選択。その背中には、「どこで戦うか」ではなく「どう戦うか」という問いが込められている。
スポーツとは制度ではなく、意志の連続体なのだ。

見出し	要点
▶ 入団の意味	丹羽のMLTT参戦は再起と挑戦の象徴
▶ MLTTの注目点	アメリカ発の新型リーグ構造が鍵
▶ 国際化の潮流	日本人選手の大量参戦が転換点に
▶ 今後の焦点	成績と評価が卓球界全体に波及する可能性