2025年9月23日、マツダで広島5-0巨人。戸郷翔征は4回65球4失点で9敗目。末包の適時二塁打、中村奨成の2ラン、阿部慎之助監督の「集中力・メンタル」発言まで要点を整理。
巨人完封負け:戸郷4回4失点で9敗目
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広島東洋カープが本拠地マツダスタジアムで巨人を5対0で下した。2025年9月23日の一戦で、巨人先発の戸郷翔征投手は4回65球を投げ、5安打4失点で自己ワーストとなる今季9敗目を喫した。打線の援護もなく早い段階で試合の主導権を失った巨人に対し、広島は末包昇大選手の適時二塁打や中村奨成選手の2ラン本塁打で序盤から試合を優位に進めた。試合後、阿部慎之助監督は「集中力が欠けているように見える」「メンタルの部分かな」と精神面に言及し、シーズン終盤における課題を示した。
試合要点まとめ
試合概要:広島が序盤から主導権を握る
この日の広島は初回から積極的な攻撃を見せた。1回裏、末包昇大選手が適時二塁打を放ち先制。続く2回には中村奨成選手が左越えの2ラン本塁打を放ち、巨人先発の戸郷翔征投手を早々に追い込んだ。さらに広島は安定した投手リレーで巨人打線を封じ込め、終盤まで主導権を渡さなかった。
一方の巨人は、打線が散発的な安打にとどまり、相手先発の玉村昇悟投手の前に得点機を作れなかった。戸郷は制球に苦しみ、勝負どころで甘く入った球を打ち込まれる場面が目立った。試合は終始広島のペースで進み、結果として5対0の完封負けを喫した。
阿部監督の発言に表れる精神面への懸念
試合後の取材で阿部慎之助監督は、戸郷の投球について「集中力が欠けているように見えてしまっている」と述べ、「技術的なこともあるんだろうけど、メンタルの部分かな」と精神的な側面を強調した。さらに「本人は必死に投げている、かもしれない」と加え、責任感は認めつつも課題が残る姿勢を示した。終盤戦での先発投手不足も背景にあり、阿部監督は「いってもらわないと。もう誰もいないんで」と苦しい状況を明かしている。
戸郷翔征の直近成績比較
試合日 | 対戦相手 | 投球回 | 被安打 | 失点 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
2025年9月23日 | 広島 | 4回 | 5 | 4 | 敗戦(9敗目) |
2025年4月11日 | 広島 | 4回 | 10 | 10 | 敗戦 |
直近3登板平均 | ― | 約5回 | 6前後 | 3〜4 | 黒星先行 |
この比較からも、戸郷が広島戦で苦戦を強いられる傾向が見える。序盤で失点を重ね試合を作れない場面が繰り返されており、今後の再建には立ち上がりの改善が重要となる。
戸郷翔征の投球分析
巨人の先発を任された戸郷翔征投手は、立ち上がりから制球に苦しんだ。初回はカウントを取りに行った速球を捉えられ、末包昇大選手に適時二塁打を浴びて失点。2回には変化球が甘く入り、中村奨成選手に左越え2ランを許した。投球内容は4回65球で被安打5、失点4。奪三振は4を記録したが、走者を背負った場面で粘りきれず、試合の流れを相手に渡した。
投球全体を振り返ると、ストレートの最速は140キロ台半ばに達していたが、コースを狙った球が高めに浮き、広島打線に狙われた。特に初回と2回の失点は、試合全体を決定づける大きな要因となった。今季を通じても黒星が先行しており、精神面と技術面の両立が求められている。
先発不足がもたらす厳しい選択
阿部慎之助監督は「もう誰もいないんで」と語り、台所事情の厳しさを明かした。残り5試合でDeNAとの2位争いを続ける中、頼れる先発陣は限られている。次回の登板は東京ドームでの中日2連戦が見込まれており、再び戸郷がマウンドを託される可能性が高い。監督は「いってもらわないと」と強調しており、信頼と同時に背水の立場にあることを示している。
現場からの視点補足
この日の試合後、阿部監督が審判団と話し込む姿が報じられた。試合の判定や終盤のプレーに関して確認を行う場面であり、緊張感の漂うやり取りだった。チームが勝負所に差し掛かっていることを物語る光景であり、選手だけでなく首脳陣もまた一挙手一投足に神経を尖らせている。
巨人先発ローテーションの流れ
残り5試合
↓
9月30日・10月1日:東京ドームで中日と2連戦
↓
戸郷翔征の再登板が見込まれる
↓
結果次第でDeNAとの2位争いの行方に直結
よくある質問(FAQ)
Q1:この試合のスコアは?
A1:広島が巨人に5対0で勝利した。
Q2:戸郷翔征投手の成績は?
A2:4回65球で5安打4失点、奪三振4、今季9敗目を記録した。
Q3:阿部監督はどんなコメントをした?
A3:「集中力が欠けているように見える」「メンタルの部分かな」と精神面に言及した。
Q4:チームの残り試合数は?
A4:巨人は残り5試合で、DeNAと2位を争っている。
Q5:次回登板の見込みは?
A5:東京ドームでの中日2連戦で再び戸郷が登板すると見込まれている。
まとめ
精神面とチーム事情が交錯する終盤戦
今回の敗戦は、単なる1試合の黒星にとどまらない意味を持っている。戸郷翔征が序盤で崩れたことで、チーム全体の課題が浮き彫りになった。阿部監督の発言にある「集中力」や「メンタル」は、選手個人だけでなくチーム全体にも通じる。短期決戦に近い残り5試合を戦うには、技術面の修正だけでなく、精神的な粘り強さが求められる。
また、先発陣が不足する現状で、同じ投手に繰り返し重責を背負わせる構図は避けられない。戸郷がここから立ち直れるか否かは、巨人のシーズン順位を大きく左右する。終盤戦のプレッシャーをどう克服するか、その姿勢こそが今季の総括につながる焦点となっている。