ドジャースがナ・リーグ地区シリーズ第1戦でフィリーズに5-3の逆転勝利。大谷翔平は6回3失点9奪三振でポストシーズン初勝利。7回にはT.ヘルナンデスが逆転3ラン、9回は佐々木朗希が締めてメジャー初セーブを記録した。短期決戦で日本勢が躍動。
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ドジャースが逆転先勝 大谷翔平が6回3失点9奪三振でポストシーズン初勝利、佐々木朗希は9回を締めメジャー初セーブ
試合概要と主要結果
大谷翔平が二刀流で試合を支配 6回3失点9奪三振の力投
地区シリーズ第1戦のマウンドに立った大谷翔平は「1番・投手」で出場した。2回、安打と四球で走者を背負い、J.T.リアルミュートに右中間を破られる三塁打を浴びて2点を失い、犠牲フライで3点目を許した。それでも、3回以降は落ち着いた投球を取り戻し、速球とカーブを織り交ぜながらフィリーズ打線を抑え込んだ。
3回、4回はいずれも三者凡退。5回には死球と安打で2死一、二塁とされたが、強打者シュワーバーをフルカウントからカーブで空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。6回は2つの三振を奪って無失点で終え、リズムを完全に取り戻した。最終的に6回を投げて89球、被安打3、3失点、9奪三振。ポストシーズンでの初勝利を手にした。
打者としては4打数無安打、1四球だったが、試合の流れを自らの力投で引き寄せた。
救援陣の奮闘と佐々木朗希の初セーブ
大谷の降板後、7回からグラスノーが登板し、8回途中の満塁のピンチはベシアが無失点で切り抜けた。9回には佐々木朗希がメジャー初のセーブ機会を迎え、緊張感の高まる場面でマウンドに上がった。
佐々木は先頭打者リアルミュートを見逃し三振に取り、1本の二塁打を許したものの、後続を落ち着いて打ち取り無失点で試合を締めた。チームの勝利を確実なものにしたこの1イニングは、彼にとって米国での新たな第一歩となった。
両軍の攻防と得点推移
終盤の集中力が生んだ逆転勝利
序盤は相手先発サンチェスの制球に苦しみ、ドジャース打線は5回までわずか2安打。6回に2死から粘って出塁し、E.ヘルナンデスの適時打で2点を返した。さらに7回には、2死一・二塁からT.ヘルナンデスが高めの直球を捉えて右中間スタンドへ運び、試合をひっくり返した。
リリーフ陣の安定した投球と守備の集中力が加わり、終盤の流れを逃さずに勝利をつかんだ。短期決戦で先に1勝を手にした意義は大きく、この勝利が次戦以降の勢いに直結する。